現在、全国の林業行政部局および林業事業体においては
森林の施業・経営の集約化を行い
木材生産コストを軽減させるとともに
木材の安定供給体制を整備することに取り組んでいます。
当然、島根県でも取り組んでいますが
積極的に取り組んでいる事業体はあるものの
全県的に見ると、まだ、
各地域の実情に合った手法を模索していると言った状態です。
さて、今回紹介するのは
岐阜県で取り組まれている通称『森プロ』
『健全で豊かな森林プロジェクト』です。
(社)全国林業改良普及協会が発行している
「現代林業」2007年12月号にフォトレポートとして
掲載されていますので
既にご存知の方も多いと思います。
「森プロ」とは?
○森林組合や素材生産者等の事業提案者が連帯等して500ha程度のモデル団地を設定
※モデル団地:環境保全と効率的な木材生産の両立を目指す森林づくりの模範となる一体的な森林整備区域
○森林組合等の林業事業体やNPO等(JV(ジョイントベンチャー:共同企業体)の活用)からの提案を審査し、採択された提案を基に森林整備・機械導入を実施
○モデル団地では「環境保全林」と「木材生産林」の区分と目的に応じた効率的な施業を実施
→例えば、木材生産林では高密路網を整備することで木材生産コストを低減させる施業等
○岐阜県は、モデル団地内に各種の事業等を集中投資(交付金事業への優先選択や県独自助成等)
内容だけ見ると
どこか(?)の取り組みと似ているような気もしますが
実行性を伴っている点が大きな違いです。
さて、先日、岐阜県庁のHPに
厳しい審査を通過し
実施された5つのプロジェクトの取り組み内容(19年度実績報告)が
掲載されましたので
コチラからご確認ください。
現状及び目標としている
木材生産性(m3/人・日)も掲載されています。
5つのプロジェクトは次のとおり。
・椿森林プロジェクト(岐阜中央森林組合+㈱極東森林開発)
・よみがえれ中濃の森プロジェクト(中濃森林組合+㈱カネキ野村木材店)
・たにぐみ山づくりプロジェクト(揖斐郡森林組合)
・「長良川源流の森」健全化プロジェクト(郡上森林組合)
・恵南地域森林づくりプロジェクト(恵南森林組合)
ここでは、取り組み内容の説明は割愛させていただきますが
この取組の注目すべき点については触れておきたいと思います。
①「各団体は説明責任を伴う事業提案を通じて
これまでなおざりにされてきた財務管理をあらわにし
自らメスを入れたことにより
コスト意識を持った経営体としての自覚を持ち始めた」
(報告書の前書きの掲載文)
②事業提案団体は「選定委員会」においてプレゼンテーションを行い、
審査を通過しなければならない。
ちなみに選定委員は業界のビッグネーム。
③森林組合と民間事業体(素材生産業者)が
JV(ジョイントベンチャー:共同企業体)を組み、
取り組んでいる。5プロジェクトのうち2つが該当。
④事業体の木材生産に対する意識が変わり
林業普及員との協力関係が強くなった。
今回は、関係者の皆さんにとって参考になればと思い、
岐阜県の事例を紹介させていただきました。
今後も協力し合い、
「木材生産団地」を中心とした木材生産に取り組んでいきましょう。
by ぜひ一度、現代林業12月号の表紙の方に会って見たいと思ったK主任林業普及員
森林の施業・経営の集約化を行い
木材生産コストを軽減させるとともに
木材の安定供給体制を整備することに取り組んでいます。
当然、島根県でも取り組んでいますが
積極的に取り組んでいる事業体はあるものの
全県的に見ると、まだ、
各地域の実情に合った手法を模索していると言った状態です。
さて、今回紹介するのは
岐阜県で取り組まれている通称『森プロ』
『健全で豊かな森林プロジェクト』です。
(社)全国林業改良普及協会が発行している
「現代林業」2007年12月号にフォトレポートとして
掲載されていますので
既にご存知の方も多いと思います。
「森プロ」とは?
○森林組合や素材生産者等の事業提案者が連帯等して500ha程度のモデル団地を設定
※モデル団地:環境保全と効率的な木材生産の両立を目指す森林づくりの模範となる一体的な森林整備区域
○森林組合等の林業事業体やNPO等(JV(ジョイントベンチャー:共同企業体)の活用)からの提案を審査し、採択された提案を基に森林整備・機械導入を実施
○モデル団地では「環境保全林」と「木材生産林」の区分と目的に応じた効率的な施業を実施
→例えば、木材生産林では高密路網を整備することで木材生産コストを低減させる施業等
○岐阜県は、モデル団地内に各種の事業等を集中投資(交付金事業への優先選択や県独自助成等)
内容だけ見ると
どこか(?)の取り組みと似ているような気もしますが
実行性を伴っている点が大きな違いです。
さて、先日、岐阜県庁のHPに
厳しい審査を通過し
実施された5つのプロジェクトの取り組み内容(19年度実績報告)が
掲載されましたので
コチラからご確認ください。
現状及び目標としている
木材生産性(m3/人・日)も掲載されています。
5つのプロジェクトは次のとおり。
・椿森林プロジェクト(岐阜中央森林組合+㈱極東森林開発)
・よみがえれ中濃の森プロジェクト(中濃森林組合+㈱カネキ野村木材店)
・たにぐみ山づくりプロジェクト(揖斐郡森林組合)
・「長良川源流の森」健全化プロジェクト(郡上森林組合)
・恵南地域森林づくりプロジェクト(恵南森林組合)
ここでは、取り組み内容の説明は割愛させていただきますが
この取組の注目すべき点については触れておきたいと思います。
①「各団体は説明責任を伴う事業提案を通じて
これまでなおざりにされてきた財務管理をあらわにし
自らメスを入れたことにより
コスト意識を持った経営体としての自覚を持ち始めた」
(報告書の前書きの掲載文)
②事業提案団体は「選定委員会」においてプレゼンテーションを行い、
審査を通過しなければならない。
ちなみに選定委員は業界のビッグネーム。
③森林組合と民間事業体(素材生産業者)が
JV(ジョイントベンチャー:共同企業体)を組み、
取り組んでいる。5プロジェクトのうち2つが該当。
④事業体の木材生産に対する意識が変わり
林業普及員との協力関係が強くなった。
今回は、関係者の皆さんにとって参考になればと思い、
岐阜県の事例を紹介させていただきました。
今後も協力し合い、
「木材生産団地」を中心とした木材生産に取り組んでいきましょう。
by ぜひ一度、現代林業12月号の表紙の方に会って見たいと思ったK主任林業普及員