今年は<戦争と平和>を考える年でした。
2014年9月20日に、ブログに書いた<幼い日の疑問>、
『戦争に大人たちはなぜ反対しなかったのだろう』
それはそのまま今の自分達にも重ねられるような気がしてなりません。
昨年『特別秘密保護法』『集団的自衛権』が、そして今年は『安全保障関連法案』が、
国民も交えた十分な話し合いもなく、強行採決という、民主主義に反する仕方で、決められていきました。
若い人たちも、国会前で反対の声を上げ始めたことは、このような中で心強いことに思えます。
来年も、政府主導ではなくて、国民が主体となって、
憲法を、平和を、議論していけるようにと、願っています。
さらに、今年は、沖縄の基地問題で、辺野古への移転が強行されようとしています。
沖縄への負担の大きさ、貴重な自然破壊の大きさを考えると、異なる道をもっと考えられるはずでしょう。
これは沖縄だけの問題ではなく、日本全体の問題であり、アメリカと日本との関係の問題であり、
日本人もアメリカ人も、一般国民が、もっと色々な意見を出し合って議論する必要があると思います。
そしてもうひとつは、原発の再稼動。
未だに福島の後始末もできず、中がどうなっているのかもきちんと把握できないこの時点で、
なぜ再稼動できるのか不思議です。
避難している人たちも、未だに仮設の生活を強いられ、十分なケアもされていないことも問題です。
また除染した土はどのように処理するかも決まらず、溜めておくだけのものとなっているのも問題です。
原発を動かせばまたそのゴミはどんどん溜まっていくのです。
それらの処分を考えるのが先でしょう。
以上は日本でのこと。
世界では、悲惨な事態が起こりました。
パリでのテロ、そして、シリアに対しての各国の空爆。
人が不条理に死んでいくことに、悲しみと怒りが湧いてきます。
そしてたくさんの子供を含む避難せざるを得ない人々。
異なる考えの人と人とが話し合うことは、難しいでしょうけれど、
そうしていくことが、人と人が、また、国と国とが信頼して交流し、
平和にしていく方法なのだということは、
歴史を見てみると誰にでもわかることでしょう。
武器を使って殺し合うことでは到達できないのです。
何日か前に<私はマララ>の映画を見ました。
マララさんの、そしてお父様の、愛と勇気に感動して、涙がこぼれました。
一人の子供と一人の教師、一本のペンと一冊の本が必要!
武器は要らない!
来年、少しでも平和に向かって歩んでいけますように。
写真は2015年12月31日の夕日です。(上手に撮れていませんけれど、笑)
里英子