Rの会~楽覚生~ 今ここの気づき

ゲシュタルト療法を用いて、自分自身を見つめ、今ここを丁寧に感じていくワークショップのお知らせです。

<2015年を振り返って>

2015-12-31 | 日記

今年は<戦争と平和>を考える年でした。

2014年9月20日に、ブログに書いた<幼い日の疑問>

『戦争に大人たちはなぜ反対しなかったのだろう』

それはそのまま今の自分達にも重ねられるような気がしてなりません。

 

昨年『特別秘密保護法』『集団的自衛権』が、そして今年は『安全保障関連法案』が、

国民も交えた十分な話し合いもなく、強行採決という、民主主義に反する仕方で、決められていきました。

若い人たちも、国会前で反対の声を上げ始めたことは、このような中で心強いことに思えます。

来年も、政府主導ではなくて、国民が主体となって、

憲法を、平和を、議論していけるようにと、願っています。

 

さらに、今年は、沖縄の基地問題で、辺野古への移転が強行されようとしています。

沖縄への負担の大きさ、貴重な自然破壊の大きさを考えると、異なる道をもっと考えられるはずでしょう。

これは沖縄だけの問題ではなく、日本全体の問題であり、アメリカと日本との関係の問題であり、

日本人もアメリカ人も、一般国民が、もっと色々な意見を出し合って議論する必要があると思います。

 

そしてもうひとつは、原発の再稼動。

未だに福島の後始末もできず、中がどうなっているのかもきちんと把握できないこの時点で、

なぜ再稼動できるのか不思議です。

避難している人たちも、未だに仮設の生活を強いられ、十分なケアもされていないことも問題です。

また除染した土はどのように処理するかも決まらず、溜めておくだけのものとなっているのも問題です。

原発を動かせばまたそのゴミはどんどん溜まっていくのです。

それらの処分を考えるのが先でしょう。

 

以上は日本でのこと。

世界では、悲惨な事態が起こりました。

パリでのテロ、そして、シリアに対しての各国の空爆。

人が不条理に死んでいくことに、悲しみと怒りが湧いてきます。

そしてたくさんの子供を含む避難せざるを得ない人々。

 

異なる考えの人と人とが話し合うことは、難しいでしょうけれど、

そうしていくことが、人と人が、また、国と国とが信頼して交流し、

平和にしていく方法なのだということは、

歴史を見てみると誰にでもわかることでしょう。

武器を使って殺し合うことでは到達できないのです。

 

何日か前に<私はマララ>の映画を見ました。

マララさんの、そしてお父様の、愛と勇気に感動して、涙がこぼれました。

 

一人の子供と一人の教師、一本のペンと一冊の本が必要!

武器は要らない!

来年、少しでも平和に向かって歩んでいけますように。

 

写真は2015年12月31日の夕日です。(上手に撮れていませんけれど、笑)

里英子

 


<久しぶりに奈良を訪れて>

2015-12-26 | 旅行

5年ぶりかしら? 奈良に来たのは。

この空気、このなんとも言えない懐かしさ。

奈良の駅から出てすぐに、大きく深呼吸してしまいました。

今回は、2人の友人と一緒です。

修学旅行以来、来ていないという友もいて、拙いながら私が案内役になりました。

 

まずは、東大寺奈良公園

東大寺の大仏様もさることながら、私が好きなのは、三月堂の仏像たちです。

正式には法華堂という名のこじんまりした堂内に、

千手観音である不空羂索観音を中心に、堂々と16体の仏様たちが立ち並ぶ様子に見とれて、

1時間も2時間も過ごしたことがありました。

今回久しぶりに訪ねてみると、仏様たちの数が少なくなっていました。

秘仏を含めて10体となっており、ほかは移されてしまったとのこと。

地震などで倒れたりして損傷しないようにとの配慮と説明されましたが、ちょっと残念な気持ちもしました。

それでもやはり、奈良時代の千手観音の姿は魅力的で、私たちが立ち尽くして見ていると、

受付にいた方が、その一番前の合わせた掌の中には水晶があるなど、

いろいろ説明してくださいました。

 

翌日は、いよいよ法隆寺へ。

中学の修学旅行の時に魅せられてから、何回通ったことか、、、

まずはお久しぶりと中門の金剛力士像にご挨拶しました。

境内に入るともうそこは気の満ちた空間、柔らかな光の中にいるような気分になります。

五重塔もとても高いのに、親しみ深い優しい感じなのです。

 

金堂の中に入ると、釈迦三尊の素敵なお顔。

修学旅行生たちが、わいわいと足早に通り過ぎていくのを見ながら、

私たちはしばし暗いお堂の中で、その像と対面していました。

こんな風にゆったりと、法隆寺とお隣の中宮寺だけで丸1日をかけてお参りしました。

 

ちょうど柿の木にたわわになっている実を見ている時に、法隆寺の鐘が鳴りました。

まさに

柿食えば鐘がなるなり法隆寺

 

もちろんお食事は疎かにはしません。

昼食は、前もって予約を入れておいた玄米庵へ。

清潔で木の香りのする店内、ゆったりした空間で、

かまどで炊いた玄米と玄米餅、そして、心のこもった小鉢料理に舌鼓を打ちました。

    

また奈良に足を運びたいと思いました。

 

里英子


<自炊のワークショップ(仙台で)>

2015-12-11 | ワークショップ

仙台でワークに呼ばれて何年になるでしょうか?

今はYさんが年2回のワークショップを企画してくれています。

今年も11月21−22日、仙台郊外で、自炊の合宿をしました。

以前にもこのブログにご紹介したことがありますが、

お庭が広く、林あり川ありで、散策するにもとても素敵なところです。

すでに木々の葉は落ちていましたが、

サクサクと落ち葉を踏む感触がとても楽しい。

みんなで散策すると、それぞれ見つけるものが異なります。

「赤い実がなっている、なんの植物かしら?」

「泉のあるところにセリが生えている」

「あ、雪虫!!!」

「イノシシの掘り返したところかな。ミミズがいるのかな?」

びっくりしたり、ワクワクしたり、笑いが弾けたり、、、

素敵な気づきの時間となりました。

         

  セリ          ウメモドキ?       柿         モクレンの花芽

そして、お食事は、皆さんが前もって準備して、

献立を作り、買い出ししてくれています。

私は、お皿を並べたりするだけでしたが、

みんなで分担して、手際よく次々にごちそうが作られていきます。

彩りの良い山盛りサラダ、

新鮮なお刺身、

大鍋には、野菜やお魚がたっぷり入った温かいスープなどなど。

大きなテーブルを囲んで、みんなで一緒に食べる、

なんて美味しいのでしょう!

 

ワークの時間も、ゆっくり丁寧に、

一人一人が自分自身の深いところに触れることができました。

私も自分の本質と触れ合いながら、

一人ひとりのワークを一緒に体験できたように思います。

皆さんありがとう。

 

そしてその後、毎年の恒例になった作並温泉を楽しみ、

さらに秋田の方までドライブしてもらって、

山形でお蕎麦を食べてきました。

 

里英子