少し前の話題ですが、
三浦雄一郎さんが、傘寿80歳で、エベレストの頂上に立ちました。
本人の意気込みと体力・気力、そして、その計画性、
さらに周囲で支えている人たちの協力態勢がしっかりしていたからでしょう。
おめでとうございます。
下りが大変だったと言うことですが、
ゆっくりと時間をかけて、周りからの支えを十分もらって、
無事に帰還できたこと、本当に素晴らしいと思いました。
ここで、叔父を紹介したくなりました。
この7月のお盆に久しぶりに私の田舎、金沢のお墓参りに行きました。
颯爽とスポーツカーを乗りこなして、迎えに来てくれたのが、80歳の叔父です。
しばらく前までは、毎日のようにプールへ通っていたと聞いていました。
それもすごい事だと思っていましたが、腰を悪くしてやめたとのこと。
今はカラオケの教室に通っていると言い、
出演した晴れ舞台のヴィデオを見せてくれました。
派手な着物を着て、渋く演歌を歌う姿は、とても様になっていました。
またデュエットで、農家の青年に扮して女性と掛け合いをする姿は、
ユーモアにあふれていて、一緒に笑ってしまいました。
どうしてこんなに上手なのかしら?と問うてみましたら、
70歳の手習いで始めて、練習には練習を重ねているとのこと。
ヴィデオで自分の姿を、何回も繰り返し見て聴いて、
どのように歌えばいいか研究し、姿勢や振り付けを考えるとのこと。
それがまた楽しいと話してくれる叔父の顔は、生き生きと輝いて見えました。
それを聞いて、なるほどと思いました。
いくつになっても、興味のあることを楽しんで研究心を持ってやることができるし、
そうすれば、上達もし、ますます元気になるのだなあと。
さらに叔父を支えて、
叔母もプールに行ったり、家庭菜園で野菜作りに励んだりしており、
息子や孫たちも元気にそばにいます。
かわいいワンちゃんも同じくらい?年取ってしまいましたが、一緒に居ます。
毎月温泉に行く仲間たちもいて、それが楽しみだとのこと。
こうした周りの人たちとの交流もあって、
80歳をこれだけ楽しめるのだなあと感心しました。
このように話してくれる叔父の話し方がとてもさわやかで、
楽しませてくれる雰囲気を持っているのです。
それにもまた感激しました。これも年の功かもしれませんね。
お墓参りを済ませた時、胸がすっきりとさわやかになりました。
叔父も、「気持ちええわあ、すっきりした」とニコニコしています。
その叔父の笑顔を見て、私の方が元気をもらった気持ちがしました。
私も80歳まで生きられたら、どんなふうに過ごしているのでしょうか?
叔父のように、自分の好きなことをして、
温泉に度々行って、
気の置けない仲間たちと、飲んで食べておしゃべりしていたいなあ。
里英子
(写真は金沢の風景です。最後の写真、堂形のシイノキは樹齢300年と言われています。)