Rの会~楽覚生~ 今ここの気づき

ゲシュタルト療法を用いて、自分自身を見つめ、今ここを丁寧に感じていくワークショップのお知らせです。

<友人の演奏会レポート>

2012-04-27 | 音楽

4月22日、日曜日

上野の旧奏楽堂で、フィルハーモニア・アンサンブル東京という、

アマチュアの友人たちの演奏会がありました。

指揮は、ベルリンフィルのヴィオラ奏者として40年以上活躍していた、

土屋邦雄さんです。

 

17:45開場から15分遅れて18:00頃、奏楽堂に到着すると、

奏楽堂前に、長い行列!


奏楽堂前の濃いピンクの八重桜がちょうど満開で、

雨でしたが、木造の建物に、まさに花を添えている風情でした。

列を作ってゆっくり進むことで、その風情を十分に味わえました。


狭い入口から昔の小学校のような懐かしい階段を上り、

ホールに入ると、熱気がむんむん。

ほとんどの席が埋まっていて、しかも若い人が多い。

自身も音楽に関わっていると思われる人が多く、特別に熱のこもった聴き方です。

演奏しているときの呼吸にあわせた聴く呼吸とでもいうのでしょうか、

そういったものが感じられる演奏会でした。


さて、指揮者の土屋さんも演奏者と一緒に舞台に登場してきました。

何と、土屋さんはマイクを片手に、にこにこしているではありませんか?

指揮者って、お辞儀をしたらすぐにくるりとお尻をこちらに向けるのが普通ですけれど?

「ちょっと話を」と始めたのは、客席に来ていた、小澤征爾さんの紹介でした。

土屋さんは、自分の友人である小澤さんが来てくれた嬉しさと感謝を、

言葉も話し方も含めて、体全体から伝えてくれました。

その感じが優しくて、とても微笑ましいのです。

音楽も同じだなあと思いました。

つまり、音やメロディだけを伝えるのではなく、

そこに、作曲家の考えや感情を豊かに乗せて伝えるわけですから。

 

小澤さんは紹介されて、微笑みながら立って、皆に手を振ってくれました。

私の席から振り返るとすぐのところで、うれしくて興奮してしまいました。


始めの曲はバッハのブランデンブルグ3番。

バッハを漂わせて、皆さんの熱が直接伝わってくる、熱い熱い演奏でした。

今回はチェンバロではなくてピアノ。

ピアニストは土屋さんの奥さまで、とても素晴らしかったです。


次の5番は、ピアノ、フルート、ヴァイオリンのソロが入ります。

この3人を中心にして、オーケストラもぴったりと息のあった、

素敵な演奏を聴かせてくれました。


後半はドボルザークの弦楽セレナーデでしたが、

小澤さんが帰ってしまって、皆さんの熱気がしぼんでしまったのかしら?

アンコールは2曲演奏。

ドボルザークのワルツを初めて聞いて、美しい曲だと思いました。


そのあとレセプションまで参加させていただきました。


演奏会の終わった後は、演奏者はまだ興奮していて、

その熱気がこちらにも伝わってくるので、それが私には楽しみです。

土屋さんのお話も、心が伝わってくるように温かいものでした。

また演奏した人たちからもコメントがあり、

皆さんそれぞれに自分の音楽を持っていることが伝わってきました。

心にジ~~ンと響くお話も聞くことができました。

ありがとうございました。

 

音楽って、深いのですねえ。

これからまた、音楽を聴いたり演奏したりする楽しみの、

厚みが増したような気持ちがしています。

            里英子

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<今年の桜-その3>

2012-04-22 | 日記

もう一度、桜の話を。

20日にまた、新宿御苑に行きました。

まだまだ見ごろの桜がたくさんあります。

今回は八重桜が中心です。

ぼんぼりがたくさんついたような、かわいい八重桜、

その中でも、濃いピンク、薄いピンク、ほとんど白に近い色など、

いろいろあることを発見。

 

匂いのある桜も見つけました。

最初は桜からの香りとは思わなかったのですが、

柔らかくて、甘い香りが漂っていました。

花は、白くて、一重の清楚な感じの花です。

葉も一緒に出ています。

<駿河台匂>という名前でした。

 

また、ボケ、ヤマブキ、椿などの花たちも満開。

イチョウや柳や、その他いろいろな木々の若芽があふれるように出てきて、

初々しい、様々な緑を見せてくれました。

この時期ほど、緑の色がいろいろあることに気づかせてくれるときはないでしょう。

緑の日本名を調べてみると、すごいですね。

淡い今頃の若芽の色かなあと思う名前を並べてみると、

浅緑、若草色、若竹色、若苗色、若葉色、萌黄色、柳色、青竹色、白緑、鶸色、鶯色、

一つ一つ違う色なのですね。

昔の人はこれだけの色を区別し、それを楽しんでいたのでしょう。

全部ひっくるめて、緑と言うのは、もったいない気分がしています。

 

これからの季節、山々がこのような色々な緑に包まれていくことでしょう。

東京から離れて、山の方に行きたくなってきました。

 

 

               里英子

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<今年の桜-その2>

2012-04-16 | 日記

前回、自分の家の近くの桜を紹介しました。

今もう、花弁は散って、その下は桜色のじゅうたんになっています。

若葉が出てきて、木が生き生きと、違った賑わいを見せてきました。

 

今年の花見についていえば、さらにぜいたくに、

7日は、夜桜を、高田馬場から江戸川橋に向かっての神田川のほとりで、

8日は、お日様のもとで、高田馬場から小滝橋付近まで、

神田川沿いをそぞろ歩きしました。

この長い距離の神田川沿いに、桜の木は植えられているのですが、

枝が川の方まで低く伸びて、水の流れと桜の調和がとても美しいのです。

とても寒かったのですが、

ブルーシートを敷いて、鍋を囲んでいる人たちもたくさんいました。

皆さんとてもうきうきして楽しそうに、ビールを飲んでいましたし、

何組かの家族連れもいて、子供たちもうれしそうに、はしゃいでいました。

それを上から、桜の花たちがほほえましく見守っている様に見えました。

 

9日は、新宿御苑。(写真)

新宿御苑では、ソメイヨシノだけでなく、

山桜や大島桜などの花と葉が一緒に出ている桜や、

枝垂れ桜、枝垂れ染井吉野、枝垂れ八重桜など、枝垂れる桜も何種類かあり、

いろいろな桜が楽しめました。

この日は、それまでとは打って変った、ぽかぽか陽気でしたので、

新宿御苑には大勢の人がいました。

芝生の上に寝転んでいる人たち、

はだしで走り回っている子供たちや大人たち、

そぞろ歩きを楽しんでいる人たち、

桜の下で、お弁当を広げている人たち。

スケッチをしている人も、油絵を描いている人も見かけました。

新宿御苑ではアルコールは禁止ですので、酔って騒ぐことはなく、

とても和やかな雰囲気です。

一人で、ぷらぷら歩いていると、人の話がいろいろ耳に届いてきます。

もちろん咲いている花の話をしている人たちもいるのですが、

なんだかひそやかに暗い感じで、誰かの愚痴をこぼしている人も多いのです。

年配の二人連れの女性に多く、

男女のカップルや、3人以上のグループからは聞こえてきませんでした。

自然の中で心が緩んで、たまったことを話したくなるのかもしれません。

聞いてくれる友達がいることは、その人にとって幸せなことなのでしょうね。

 

ただ私としては、この美しい景色の中、桜に浸っていたいので、

歩く速度を調整したりしたのですが、

あちらからもこちらからもその断片が聞こえてきて、

その多さに、逆に感心してしまったくらいでした。

職業柄、そういったことを聞く耳を持ってしまったからかなあ?

 

               里英子

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<今年の桜-その1>

2012-04-10 | 日記

今年はいつまでも寒くて、なかなか春が来たように感じませんでしたが、

東京では春の嵐が吹き荒れた後、桜も咲き始め、満開になりました。

私の家から一番近いところで、毎年楽しませてもらっている桜があります。

門もいつも開けて、特にお寺やお墓にお参りしなくても、

桜を見るためだけでも入れてもらえる、とても素敵なお寺さんです。

今年は、写真も撮らせていただきました。

3日の日、嵐の前はまだ3分咲きくらいでした。(写真1)、

4日には、嵐で大丈夫だったのかしら?と、見に行きましたら、

5分咲きくらいになっていて、散っていなかったのがうれしかったです。(写真2)

7日は、まだ満開ではありませんでしたが、ヒヨドリがたくさん来ていて、

花を散らしていました。(写真3)

9日は、満開で、風が吹くと、ひらひらと花吹雪が楽しめました。(写真4)

 

このように同じところの花を毎日眺められるのは、

とてもぜいたくな味わいだなあと思いました。

そして、桜のつぼみが膨らむ頃から散るまでを、

ハラハラしたり嬉しがったりして楽しむ風習が、

実に日本独特の文化であることに思いが広がっていきました。

                   里英子                             

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<嵐の誕生日に>

2012-04-05 | 日記

私はこの4月3日に58回目の誕生日を迎えました。

去年、ブログに誕生日の事を書いてから丸一年たったわけですね。

無事に、元気に一年、歳を重ねられたことに感謝です。

 このブログにお付き合いいただいている皆さんにも、

感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。

 

4月3日は、朝からメールが届いて、

Happy Birthday の嬉しい嵐が吹き荒れました。

と思ったら、午後には本当に嵐がきました。

春の嵐!

この嵐の中に来訪者がいました。

私の誕生日を祝って、文字通り、駆けつけてくれた、友人。

その友人とケーキを食べ、ハーブティを飲んで、楽しく談笑しているとき、

何と、嵐の中にもう一組の来訪者が!!

ベランダの花月に、メジロが2羽、風に飛ばされそうになりながらも、

花の蜜を吸っているではありませんか?

このメジロたちも、私の誕生日を祝って来てくれたのかしら?

自然の中に生きる大変さと強さを同時に、プレゼントしてくれたように思いました。

素敵なカードも届きました。

温かく一緒にいてくれる友人、仲間がこれだけいてくれることを、

本当に幸せに思いました。

あらためて感謝の気持ちがわいてきました。

ありがとう!

 

さて、58の歳に何をしたいかと自分に問うてみました。

まず、今いる自分を感じながら、友達と一緒にいることを大切にしたい。

そして、私のゲシュタルトを生かして、

私と出会った人が、少しでも生き生きと生きていってもらえればうれしい。

さらに、ヴァイオリンがもっと弾けるようになって、

仲間と一緒に合奏する機会をたくさん作りたい。

これが嵐の誕生日に思ったことでした。

                        里英子

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