この一年を振り返ろうとして、頭に浮かぶことはやはり、
東日本大震災と津波、そして、福島原発事故です。
震災と津波で、2万人近くの方が、
お亡くなり、または行方不明になっているということ、
改めてご冥福をお祈りいたします。
被害に遭われた方が、避難生活において、また復興の途中において、
暖かい環境の中で、やさしさに包まれたお正月が迎えられますように、
心より願っています。
福島原発事故について、私も事故後、本を読んで勉強していますが、
未だに内部を確認することもできず、
放射線が出続け、汚染水も増える状況であり、
空気も海も土地も、汚染されたままで、
これからも、植物も動物も人間も、影響を受け続けることでしょう。
これを<収束>という言葉で表してしまう意図に、
怖れを感じるのは私だけではないように思います。
何かできるわけではありませんが、
これからも勉強して、しっかりと見守っていきたいと思います。
この災害と事故の後、私個人の中で大きな変化が起こったように思います。
<生きている>ということを、強く意識するようになって、
物の見方が、より鮮明になったといったらいいのかもしれません。
今ここで大切なことは何かを、さらによく考えるようになり、
行動するにしても、選ぶ基準が簡単になったような、そんな感じもしています。
<今ここに自分が居る>ということが、
特別なこと、奇跡的なことのように思うようになりました。
ですから、前から好きだった<一期一会>という言葉が、
もっと大きな意味をもってきました。
今、ここで出会えば、それは、素晴らしいことです。
今ここで、その出会いを十分に感じ、気づき、愛おしく思うことができます。
人との出会いも、
自然との出会いも、
自分との出会いも、
今年も本当にありがとうございました。
今年出会った多くの方、一人ひとりに感謝の気持ちを送りたいと思います。
そして、このブログを読んでくださっている方にも、感謝の気持ちを送ります。
ありがとうございます。
みなさま、より良いお年をお迎えくださいますように。
そして、来年もまたよろしくお願いします。
俵 里英子