たまにはワークショップのお話を。
<Rの会―楽覚生>では、ゲシュタルト・セラピーのワークショップを行っています。
ゲシュタルト・セラピーは、フレデリック・パールズが創始した、
精神療法であり、哲学です。
今・ここの気づきの流れを体験することを、大切にしています。
そうすることによって、自分自身をよりよく知り、
生き生きと生きることにつながるでしょう。
こうなりたいと言う自分に、自分をおいたてるのではなくて、
ここにこうしてある自分を、そのまま認めることを、めざしています。
そう言うと、何も変化しないように聞こえるかもしれませんが、
実は、その発想の転換そのものも、自分にとって大いなる変化でしょう。
認めていなかった自分を認めることは、もっと大きな変化でしょう。
そのために、私のワークショップでは、今ここでの気づきの体験を重視しており、
ゲシュタルト・セラピーの理論などを、特に説明することはしてきませんでした。
そして今、体験と言葉による理解と両方が、バランス良く組み合わせられると、
よりゲシュタルト・セラピーの理解が深まると考えています。
そのための新しい試みとして、2012年3月から、
体験を十分にしている方を対象とした、スーパービジョン・コースの中で、
新たに理論の時間を設けることにします。
ゲシュタルト・セラピーの基本的な理論を、
各回のテーマを設けて、
パールズやポーラの言葉からも勉強し直し、
確認したいと思います。
私も今、パールズの本を読みなおしてみて、
新たな気づきもいろいろあり、
皆さんと一緒に基本を整理し、確認していくのが、
今から楽しみです。
俵 里英子
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