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社員全員の日誌

不動産売却率の落込みに起因するものは何か?

2008-11-06 10:16:30 | Weblog
此処数年続いていた不動産景気は、確かに異常とも言える状況でした。

特に、マンションに関しては作れば売れる(確かに最近の商品は実に良く出来てい

ました)各社が競ってグレードを上げ、モデルルームを見れば即欲しくなるのも無

理が無いと思えるような仕上げになって居ました。昔と違いモデルルームだけで売

れる時代では無く、完成をしてから即入居が出来る状態で無ければ顧客は買わない

時代ですから、販売する方も大変です。当然、完成して売り切れなければ、完成在

庫、しかし、次から次へと商品を出してこれが売れるのですから、土地探しに各社

奔放する訳です、当然不動産業者もデペロッパーの依頼で土地探しをする訳です、

土地ありきの競争ですから必然的に地価は値上がりし、かって平成バブル時の様に

土地の転売が行われ、益々地価が上昇した処にアメリカのサブプライムローンに、

端を発して、その後にガソリン(原油)の異常な値上げ、に伴う建築資材の高騰、

特に骨材の値上げ、北京オリンピックに間に合わせる為に多くの海外労働者を集め

た中国、諸々悪い事の積み重ねが建築費の高騰を招き、それが、異常に販売価格を

押上げたと言えるでしょう。今は世界は1っ瞬時に情報は世界を駆け巡る時代ですか

ら投資マネーも世界規模で廻って居ます、良い時には集中し、一旦悪く成りそうだ

と思われると瞬時に波が引く様に撤退します。このような情勢下に多くの商品を抱

えていれば、自ずと在庫過多に陥り、窮地を迎える事になります。今やマンション

は1,000万円~1,500万円の値引きでもなかなか売れないと聞いていますが、これが

収入から月づきの返済額を考えた時の妥当価格なのでしょうか?ただ不動産と言う

だけで、悪い言葉ですがミソもクソモ一緒にする事には、いささか、疑問を感じる

処ではあります。

                                O/M