うわーん、シズちゃあん。
シズちゃん好き過ぎて、ほんと最近困ってる橘です。
今回はけっこういっぱい見れて幸せでした~。
良いシーンもあったし。くふふ。
なんといってもAパートは、シズちゃんを熱く語るセルティに感動しました。
Bパートがまた美味しかったんだよなぁ。
あ、Bパートの話はまたBパートでね。
あらすじ、タイトル意味は公式HPより。
#15 「愚者一得」
雑誌記者・贄川の情熱はおさまっていなかった。むしろその熱は高まっていた。
寿司屋を営む外国人、粟楠会幹部、情報屋、首なしライダー……。
池袋最強と謳われる男・平和島静雄の強さの秘密に迫ろうと、
贄川はさまざまな人の元を訪ね歩く。だが、そんな贄川を突如襲ったひとつの人影。
そしてこの夜の惨劇は、これだけでは終わらなかった――。
◇「愚者一得(ぐしゃいっとく)」
愚か者でも、たまに名案を出すことがある。愚者の考えも、よく聞くことが大事だ。
(出典:四字熟語データバンク)
-飛んだ…。
飛んだ?
地面にたたきつけられて、贄川の身体はバウンドした。
視界の先にはひん曲がった街灯。
これが上に落ちてきたらアウトだったろうけど、
とりあえずそれは免れたようです。
大の字に広げた身体で、彼は思う…。
-私はただ、知りたかっただけなのだ。
ガラクタを埋め込んだみたいな街、池袋。
この街のエネルギーの源、
日々膨れ上がる欲望の街の深層、
そして、この街最強の男の事を、贄川は知りたかった。
半年ほど前に、彼は東京災時記の特集、
池袋最強伝説の取材で、シズちゃんに出会った。
えぇえぇ覚えてますよ、しっかりと。
シズちゃん絡みのシーンだもの、特に。
-空気…。
男のまとっていた空気が変わった。
そうとしか表現することが…
「てめぇ!俺に暴力を振るわせやがって!神か?神きどりか?ぁあ?」
贄川をゆっさゆっさ、揺さぶるシズちゃんでしたが、
「おい静雄!行くぞ」
と、トムが呼ぶと…。まさに鶴の一声ですね~。
掴んでた手をパタリと放し、怒り狂ってた顔も、
ちょっととぼけた、寝起きみたいな表情になる。
「う~ス」
彼はそんな声を出して立ち上がり、
「次、どこでしたっけ?」
と何も無かったのように、トムの後ろに付く。
上り詰めた熱が一気に平熱まで下がるって凄いね。
ちょっとトムを尊敬しちゃったよ。
トムがシズちゃんを呼んだ声も、特に怒鳴りつけるような大声じゃなくて、
普通に「行くぞ」だし、振るった暴力に対してノーコメントなんだよね。
あー、これだからシズちゃんはトムの下で働けるわけで、
トムだからシズちゃんを使えるんですねぇ。
そうそうこの後向かうのは、セクハラ先生の所だそうで。
「あぁ」
とシズちゃんが返してるトコ見ると常連のようですね。
那須島ったら何やってんだか。
でもこんな風に、なにげに皆、接点があるって凄いな。
で、贄川はシズちゃんの事、凄いと感動しちゃったわけ。
三流雑誌にゴシップ記事書くだけの毎日だった彼に
若かった時の純粋な気持ちが戻って来た、と。
-好奇心。
そう、強烈な好奇心。
私は最強の男の全てが知りたい。
だけどその後すぐに起きた、切り裂き魔の騒動のせいで、
贄川の記事は先送りになった。
-この街で、何かが起ころうとしている。
そしてそこには最強の男も、何らかの形で関わっているに違いない。
この時点では関わってなかったけどねー。
最終的に、とっても関わることになっちゃったけど…。
袋特集を取材を再開した贄川は、彼の周辺から情報を得ようと、
まずは露西亜寿司へ。
静雄の友達は私の友達と、イクラ寿司を差し出すので、
サイモンの驕りかと思いきや、
「オ買イアゲ、アリガトウゴザイマス」
ときたもんだ。
ちゃっかり~っ。
贄川、顔引きつってるし。
最強と言われて何のことか分からないとしらばっくれるサイモン。
喧嘩してる所とか見たことないかと訊かれ、
「オー、ケンカ良クナイヨォ。平和ガイイヨ。ミルガイイヨ」
ミルガイイヨから、何故か「ミル貝一丁」オーダー入っちゃってるし。
「駄目だよお客さん。サイモンは平和主義だから、喧嘩の話なんか」
ミル貝持ってきたのは店長ですよね。
色白いのに目の周りだけ色が濃いのは、
堀の深さを表現してるんだろうと思うのだけど、
ちょいと気持ち悪い顔に見えるね。
自分はただ、この街で一番強いのは誰か知りたいだけだという贄川に、
そういう話ならその道の専門家に聞いた方が良いと店長がアドバイス。
「もし…本当に知りたいなら…」
で、紹介してくれたのが
粟楠会の四木さんですかー。
四木は、名前だけはちょくちょく出てきていたけど
本人登場は初めてだね。
「喧嘩って事なら、今はもうそういう時代じゃないってのは
分かりますよね?我々がやってるのは、身体より頭を使う仕事ばかりですよ。
そう、クリーンな、ね」
-クリーン、ねぇ…
そりゃもちろん舐められたら終わりだから、
売られた喧嘩なら素人でも徹底的に潰すという四木。
四木が芳忠さんとはねぇ。
何か今見てるアニメって、キャストが被りまくってません?
みなさん人気声優さん達ですから、そりゃ毎回被るは被るけど、
デュラと荒川UBと裏僕、かなりの人数ごっそり被ってて笑える。
実際暴れてるのは自分達のようなプロじゃなく
甘ちゃんな子供ばかりだと四木。
「ダラーズだの黄巾賊だの」
それでもこっちの商売に支障がない限り、ノータッチだそうだ。
「最近じゃあ、首なしライダーだの、切り裂き魔だの
都市伝説みたいな連中もいるようですが…」
あれ?貴方、セルティの事は良く知ってるんじゃなかったの?
運び屋セルティの上得意客ですよね、貴方。
といっても互いに顔を合わす事はないから分かってないのか?ひょっとして。
仕事依頼は新羅を通じて、ですものね。
四木の口からもこの街最強なら、とシズちゃんの名が出ました。
「綺麗な喧嘩をするものだと聞いていますねぇ」
綺麗な喧嘩?ええっと…四木的にはどの辺が綺麗なんだろう。
で、この手の話しなら自分達より詳しい情報屋が居るといって、
四木が紹介してくれたのが、臨也。
ははは。間違いない。
「で?誰から僕のことを?」
と臨也は訊きますが、それは内緒の方向で。
妙な事件やチーマーを紹介してる東京災時記。
臨也はさすが良く知ってます。
あ、前に贄川があの3人娘やヒロシ達にインタビューしたのが、
載ってる号だねコレ。
池袋最強を決める、というコンセプトで書こうとしているのだと
説明する贄川。
うおっ波江がお茶出してるよーっ。
半年前までは部下を顎で使ってた人が、お茶出し…。
でもリアルでも、こんなのアリですよね、今…。
あの街では強い人はゴロゴロいるけど、素手の喧嘩ならサイモンで…
「なんでもありなら、シズちゃん」
あっ贄川がお茶吹いた。んで、むせてる。
「シズちゃん?!」
「平和島静雄。どうせ彼の事聞きに来たんでしょう?」
ええ。まぁ…と応える贄川に、
「不愉快だね…」
「…え?」
臨也はデスクの椅子に座り、ヤスリで爪を研ぎながら返す。
「アイツの事なんて、俺が知ってれば十分だ」
うっひゃあ~っ!!
ちょっと、臨也ぁぁ。その発言、みんなが妄想しそう。
自分はシズちゃんの事が苦手だから知ろうとするが、
それだって不愉快だし、話したくも無いという臨也。
は?誰が誰の事を苦手ですって?
苦手…ねぇ。
「ところで贄川さん、娘さんはお元気ですか?」
臨也だもんな、彼女の事も調査済みよね。
「あんな事で転校するなんて、親としては心配でしょう」
あんな事。そこに那須島も関わってるんですよね。
半年前シズちゃんに接触して街灯と共に空に舞った雑誌記者。
臨也は、あの時の事もしっかり情報を得ています。
そうそう、あの時のあの全身強打!
あちこち骨折して入院しててもおかしくないと思うんだが…。
シズちゃんに飛ばされた人って、そういやぁ誠二もだけど、
絶対骨折ってそうなのに無事なのは何故?
池袋で色々嗅ぎ回られると臨也の仕事に支障が出るようで
迷惑そうですよ。
今、あの街では色々と物騒な事が起ってる。
ダラーズと黄巾賊の抗争もあるし、そのきっかけとなった
切り裂き魔の事件。
「ただでさえコントロールの効かない都市伝説が居るってのに
これ以上…」
ほんと迷惑そう。
ふと気付いた臨也、シズちゃんについて聞きたいのなら、
彼と仲の良いヤツを紹介しようと言い出しました。
仲の良いヤツって…一人しかいませんよね。
-情報屋、折原氏は意外な人物を紹介してくれた。
そしてためになる忠告。
「シズちゃんの前で弟の話はしない方が良い」
それだけは身をもって知ってると思いますよ。
-半年前に教えて欲しかった。
あぁだけど贄川、何が怒りに触れたのか分かってなかったかもな。
-娘の話しは不意打ちだった。
高校二年の贄川の娘。
紀田が那須島を脅すのに使った、春菜ですね。
妻に逃げられて二人で暮らしているらしい。
-正直尊敬されてるとは思えない。
多感な時期ですもんねぇ。
母親が父親を捨て、自分をも置いて出て行ったのなら、
彼女は両親二人共、軽蔑してそう。
-私がただ金の為だけに記事を書くようになったのは、
娘の為だった。
あ、セルティ到着です。
『どうも、運び屋のセルティです』
挨拶もそこそこに、パタパタとすばやくPDAに文字を打ち込む。
『あぁ静雄は気の許せる友達ですよ』
『私にとってはね』
『ただ怒らせると怖いかなぁ』
実はこの街で喧嘩ナンバー1は誰なのかって企画なのだと
贄川が説明すると、
『貴方の所の雑誌、そういうの好きですよね。
暴走族ランキングとか』
セルティ、愛読してるのか?詳しいね。
暴走族は、やっぱ気になるの?
「ともあれ、街の人の中には、貴女が最強なんじゃないかって
人も居るんですが…」
反応して肩を震わすセルティ。
-笑っているようだ。
笑ってるんですよ、間違いなく。
『まさか!私より静雄の方がずっと強い』
どうだ!って感じにオーバーアクションで贄川に画面を見せる。
首…もといメット…の傾げ方や、ちょっとしたしぐさで、
表情が無いはずの彼女の表情が見えてくるから面白いよね。
『アイツは感動的なくらいヤバイ。なんていうのかな…喧嘩とか
格闘技とかじゃなくて、アイツが狼男とか魔人とか言われても
納得するね』
なにこの熱い語りは。
すごいハマってるものについて訊かれて、とたんに饒舌になって、
自分の世界に入って熱くなる…オタクのようだ。
とくに『納得するね』の声具合とか。超ウケたよセルティ。
『あ、宇宙人…?は、ちょっとヤダな』
もぉなに?セルティ、そんなにシズちゃん好きなの?
シズちゃん表現するのに、自分の苦手な宇宙人と一緒には
したくないなんて。
『ともかく格闘技でどんなに鍛えた奴でも拳銃で撃たれたら終わり。
そう、アイツの強さは拳銃のそれだ!』
メッチャ興奮してるがな。
語り出したら止まらない。
セルティがこんなに彼を賞賛し、彼を語るのがこんな楽しそうだなんて。
私が感動したよ。
なんか、凄い嬉しい。
『比べること自体がナンセンスだなっ』
メットに手を当ててクスクス笑ってるセルティが、可愛すぎる~。
-感動した。
私が身を持って体験した平和島静雄の強さを、
この都市伝説の人物が、これほど雄弁に語ってくれるとは…。
あぁシズちゃんの街灯引き抜いたシーン再び。
カッコ良いなぁ、もぉ。(え)
しばしば思い出してくれてありがとね、贄川。
-そうあれは別次元の強さ。
恐らく脳におけるアドレナリンの作用で、
極限の力を発揮するのだろう。
よく分かってるわね。
-人間の限界を超えた一瞬の力。
まさに規格外。
良く分かったと贄川。
単なる好奇心だと前置きして、最後にセルティにあることを頼む。
『なんですか?』
セルティの声が弾んでるんだもんなぁ。
それほどまでにシズちゃんを語ることが
楽しかったんですか、そうですか。
「宜しければ、ヘルメットの下を見せてくれませんか?」
無理にとは…と贄川が言葉を添えた時には、セルティはもうメットを
持ち上げていました。
こんな風に、平気になってる。
ほんとに吹っ切れたんだね。
セルティがその場を去っても、贄川は呆然と立ち尽くしていました。
「いや…そんな筈は…」
-そうだ。セルティ氏は手品師に違いない。
どんな手品で首なしに出来るんだよ。
気をとりなして贄川は取材を続けた。
聞こえてくるのはダラーズと黄巾賊の抗争の噂。
徹底して無視を決め込むダラーズに、
黄巾賊のリーダー、将軍が動くのではないかと言われていた。
将軍…彼ですよね。
将軍とはどんな人物なのか。
黄巾賊の若い連中でも知らないのではないかと
ビリヤードで遊ぶ若者が言う。
黄巾賊のメンバーに折原臨也にだけは関わるなと
言明しているという将軍。
その台詞、確かに吐いてましたよね。
この物語の始まりで。
-まさか、最強のあの男。
ぶっぶー。シズちゃんはチームのリーダーとかって、
そんなタイプじゃないでしょ?
-頻発する切り裂き魔の事件。
黄巾賊はそれがダラーズの仕業だと考えているらしい。
甘楽臨也がそう触れ回るからでしょー。
数日前、女子高生が襲われた場所に贄川は立ち、
ただ一人助かった少女に、自分の娘を重ねてみる。
切り裂き魔に襲われる娘を、命がけで守る父親。
だが現実には、彼にとって娘は理解出来ない宇宙人。
-ダメだ。今日こそ向き合おう。
愛する娘と…。
玄関の引き戸を開けようとしていた贄川の手が止まり、
「あっ!!」
身体がこわばる。恐る恐る違和感のある左腰へと視線を向けると
コートの上からグッサリとナイフが刺さっています。
彼はそこに立つ人物の顔を見て驚愕し…意識を失いました。
そこに立つ影は手にナイフを持ってる。
ご丁寧にも抜いたのね。
出血早まるじゃないか。
これ…春菜ですよね。
娘に刺されるなんてなぁ。
罪歌が乗っ取ってるとは言え…。
Aパートはこまで。
Bパートの感想は、土曜日中のUP目指します。
また書いたらリンク貼りますね。
【2010.4.24 PM6:29追記】
Bパート感想記事UPしました♪
ちなみに文字数ヤバくてBパートが更に2分割になっちゃってます。
申し訳ない~っ。長文苦手な方は、スルーしてやってください。
無理しなくて良いからね~。
「デュラララ!!」#15-2【愚者一得】Bパート分割です、すいません~。
シズちゃん好き過ぎて、ほんと最近困ってる橘です。
今回はけっこういっぱい見れて幸せでした~。
良いシーンもあったし。くふふ。
なんといってもAパートは、シズちゃんを熱く語るセルティに感動しました。
Bパートがまた美味しかったんだよなぁ。
あ、Bパートの話はまたBパートでね。
あらすじ、タイトル意味は公式HPより。
#15 「愚者一得」
雑誌記者・贄川の情熱はおさまっていなかった。むしろその熱は高まっていた。
寿司屋を営む外国人、粟楠会幹部、情報屋、首なしライダー……。
池袋最強と謳われる男・平和島静雄の強さの秘密に迫ろうと、
贄川はさまざまな人の元を訪ね歩く。だが、そんな贄川を突如襲ったひとつの人影。
そしてこの夜の惨劇は、これだけでは終わらなかった――。
◇「愚者一得(ぐしゃいっとく)」
愚か者でも、たまに名案を出すことがある。愚者の考えも、よく聞くことが大事だ。
(出典:四字熟語データバンク)
-飛んだ…。
飛んだ?
地面にたたきつけられて、贄川の身体はバウンドした。
視界の先にはひん曲がった街灯。
これが上に落ちてきたらアウトだったろうけど、
とりあえずそれは免れたようです。
大の字に広げた身体で、彼は思う…。
-私はただ、知りたかっただけなのだ。
ガラクタを埋め込んだみたいな街、池袋。
この街のエネルギーの源、
日々膨れ上がる欲望の街の深層、
そして、この街最強の男の事を、贄川は知りたかった。
半年ほど前に、彼は東京災時記の特集、
池袋最強伝説の取材で、シズちゃんに出会った。
えぇえぇ覚えてますよ、しっかりと。
シズちゃん絡みのシーンだもの、特に。
-空気…。
男のまとっていた空気が変わった。
そうとしか表現することが…
「てめぇ!俺に暴力を振るわせやがって!神か?神きどりか?ぁあ?」
贄川をゆっさゆっさ、揺さぶるシズちゃんでしたが、
「おい静雄!行くぞ」
と、トムが呼ぶと…。まさに鶴の一声ですね~。
掴んでた手をパタリと放し、怒り狂ってた顔も、
ちょっととぼけた、寝起きみたいな表情になる。
「う~ス」
彼はそんな声を出して立ち上がり、
「次、どこでしたっけ?」
と何も無かったのように、トムの後ろに付く。
上り詰めた熱が一気に平熱まで下がるって凄いね。
ちょっとトムを尊敬しちゃったよ。
トムがシズちゃんを呼んだ声も、特に怒鳴りつけるような大声じゃなくて、
普通に「行くぞ」だし、振るった暴力に対してノーコメントなんだよね。
あー、これだからシズちゃんはトムの下で働けるわけで、
トムだからシズちゃんを使えるんですねぇ。
そうそうこの後向かうのは、セクハラ先生の所だそうで。
「あぁ」
とシズちゃんが返してるトコ見ると常連のようですね。
那須島ったら何やってんだか。
でもこんな風に、なにげに皆、接点があるって凄いな。
で、贄川はシズちゃんの事、凄いと感動しちゃったわけ。
三流雑誌にゴシップ記事書くだけの毎日だった彼に
若かった時の純粋な気持ちが戻って来た、と。
-好奇心。
そう、強烈な好奇心。
私は最強の男の全てが知りたい。
だけどその後すぐに起きた、切り裂き魔の騒動のせいで、
贄川の記事は先送りになった。
-この街で、何かが起ころうとしている。
そしてそこには最強の男も、何らかの形で関わっているに違いない。
この時点では関わってなかったけどねー。
最終的に、とっても関わることになっちゃったけど…。
袋特集を取材を再開した贄川は、彼の周辺から情報を得ようと、
まずは露西亜寿司へ。
静雄の友達は私の友達と、イクラ寿司を差し出すので、
サイモンの驕りかと思いきや、
「オ買イアゲ、アリガトウゴザイマス」
ときたもんだ。
ちゃっかり~っ。
贄川、顔引きつってるし。
最強と言われて何のことか分からないとしらばっくれるサイモン。
喧嘩してる所とか見たことないかと訊かれ、
「オー、ケンカ良クナイヨォ。平和ガイイヨ。ミルガイイヨ」
ミルガイイヨから、何故か「ミル貝一丁」オーダー入っちゃってるし。
「駄目だよお客さん。サイモンは平和主義だから、喧嘩の話なんか」
ミル貝持ってきたのは店長ですよね。
色白いのに目の周りだけ色が濃いのは、
堀の深さを表現してるんだろうと思うのだけど、
ちょいと気持ち悪い顔に見えるね。
自分はただ、この街で一番強いのは誰か知りたいだけだという贄川に、
そういう話ならその道の専門家に聞いた方が良いと店長がアドバイス。
「もし…本当に知りたいなら…」
で、紹介してくれたのが
粟楠会の四木さんですかー。
四木は、名前だけはちょくちょく出てきていたけど
本人登場は初めてだね。
「喧嘩って事なら、今はもうそういう時代じゃないってのは
分かりますよね?我々がやってるのは、身体より頭を使う仕事ばかりですよ。
そう、クリーンな、ね」
-クリーン、ねぇ…
そりゃもちろん舐められたら終わりだから、
売られた喧嘩なら素人でも徹底的に潰すという四木。
四木が芳忠さんとはねぇ。
何か今見てるアニメって、キャストが被りまくってません?
みなさん人気声優さん達ですから、そりゃ毎回被るは被るけど、
デュラと荒川UBと裏僕、かなりの人数ごっそり被ってて笑える。
実際暴れてるのは自分達のようなプロじゃなく
甘ちゃんな子供ばかりだと四木。
「ダラーズだの黄巾賊だの」
それでもこっちの商売に支障がない限り、ノータッチだそうだ。
「最近じゃあ、首なしライダーだの、切り裂き魔だの
都市伝説みたいな連中もいるようですが…」
あれ?貴方、セルティの事は良く知ってるんじゃなかったの?
運び屋セルティの上得意客ですよね、貴方。
といっても互いに顔を合わす事はないから分かってないのか?ひょっとして。
仕事依頼は新羅を通じて、ですものね。
四木の口からもこの街最強なら、とシズちゃんの名が出ました。
「綺麗な喧嘩をするものだと聞いていますねぇ」
綺麗な喧嘩?ええっと…四木的にはどの辺が綺麗なんだろう。
で、この手の話しなら自分達より詳しい情報屋が居るといって、
四木が紹介してくれたのが、臨也。
ははは。間違いない。
「で?誰から僕のことを?」
と臨也は訊きますが、それは内緒の方向で。
妙な事件やチーマーを紹介してる東京災時記。
臨也はさすが良く知ってます。
あ、前に贄川があの3人娘やヒロシ達にインタビューしたのが、
載ってる号だねコレ。
池袋最強を決める、というコンセプトで書こうとしているのだと
説明する贄川。
うおっ波江がお茶出してるよーっ。
半年前までは部下を顎で使ってた人が、お茶出し…。
でもリアルでも、こんなのアリですよね、今…。
あの街では強い人はゴロゴロいるけど、素手の喧嘩ならサイモンで…
「なんでもありなら、シズちゃん」
あっ贄川がお茶吹いた。んで、むせてる。
「シズちゃん?!」
「平和島静雄。どうせ彼の事聞きに来たんでしょう?」
ええ。まぁ…と応える贄川に、
「不愉快だね…」
「…え?」
臨也はデスクの椅子に座り、ヤスリで爪を研ぎながら返す。
「アイツの事なんて、俺が知ってれば十分だ」
うっひゃあ~っ!!
ちょっと、臨也ぁぁ。その発言、みんなが妄想しそう。
自分はシズちゃんの事が苦手だから知ろうとするが、
それだって不愉快だし、話したくも無いという臨也。
は?誰が誰の事を苦手ですって?
苦手…ねぇ。
「ところで贄川さん、娘さんはお元気ですか?」
臨也だもんな、彼女の事も調査済みよね。
「あんな事で転校するなんて、親としては心配でしょう」
あんな事。そこに那須島も関わってるんですよね。
半年前シズちゃんに接触して街灯と共に空に舞った雑誌記者。
臨也は、あの時の事もしっかり情報を得ています。
そうそう、あの時のあの全身強打!
あちこち骨折して入院しててもおかしくないと思うんだが…。
シズちゃんに飛ばされた人って、そういやぁ誠二もだけど、
絶対骨折ってそうなのに無事なのは何故?
池袋で色々嗅ぎ回られると臨也の仕事に支障が出るようで
迷惑そうですよ。
今、あの街では色々と物騒な事が起ってる。
ダラーズと黄巾賊の抗争もあるし、そのきっかけとなった
切り裂き魔の事件。
「ただでさえコントロールの効かない都市伝説が居るってのに
これ以上…」
ほんと迷惑そう。
ふと気付いた臨也、シズちゃんについて聞きたいのなら、
彼と仲の良いヤツを紹介しようと言い出しました。
仲の良いヤツって…一人しかいませんよね。
-情報屋、折原氏は意外な人物を紹介してくれた。
そしてためになる忠告。
「シズちゃんの前で弟の話はしない方が良い」
それだけは身をもって知ってると思いますよ。
-半年前に教えて欲しかった。
あぁだけど贄川、何が怒りに触れたのか分かってなかったかもな。
-娘の話しは不意打ちだった。
高校二年の贄川の娘。
紀田が那須島を脅すのに使った、春菜ですね。
妻に逃げられて二人で暮らしているらしい。
-正直尊敬されてるとは思えない。
多感な時期ですもんねぇ。
母親が父親を捨て、自分をも置いて出て行ったのなら、
彼女は両親二人共、軽蔑してそう。
-私がただ金の為だけに記事を書くようになったのは、
娘の為だった。
あ、セルティ到着です。
『どうも、運び屋のセルティです』
挨拶もそこそこに、パタパタとすばやくPDAに文字を打ち込む。
『あぁ静雄は気の許せる友達ですよ』
『私にとってはね』
『ただ怒らせると怖いかなぁ』
実はこの街で喧嘩ナンバー1は誰なのかって企画なのだと
贄川が説明すると、
『貴方の所の雑誌、そういうの好きですよね。
暴走族ランキングとか』
セルティ、愛読してるのか?詳しいね。
暴走族は、やっぱ気になるの?
「ともあれ、街の人の中には、貴女が最強なんじゃないかって
人も居るんですが…」
反応して肩を震わすセルティ。
-笑っているようだ。
笑ってるんですよ、間違いなく。
『まさか!私より静雄の方がずっと強い』
どうだ!って感じにオーバーアクションで贄川に画面を見せる。
首…もといメット…の傾げ方や、ちょっとしたしぐさで、
表情が無いはずの彼女の表情が見えてくるから面白いよね。
『アイツは感動的なくらいヤバイ。なんていうのかな…喧嘩とか
格闘技とかじゃなくて、アイツが狼男とか魔人とか言われても
納得するね』
なにこの熱い語りは。
すごいハマってるものについて訊かれて、とたんに饒舌になって、
自分の世界に入って熱くなる…オタクのようだ。
とくに『納得するね』の声具合とか。超ウケたよセルティ。
『あ、宇宙人…?は、ちょっとヤダな』
もぉなに?セルティ、そんなにシズちゃん好きなの?
シズちゃん表現するのに、自分の苦手な宇宙人と一緒には
したくないなんて。
『ともかく格闘技でどんなに鍛えた奴でも拳銃で撃たれたら終わり。
そう、アイツの強さは拳銃のそれだ!』
メッチャ興奮してるがな。
語り出したら止まらない。
セルティがこんなに彼を賞賛し、彼を語るのがこんな楽しそうだなんて。
私が感動したよ。
なんか、凄い嬉しい。
『比べること自体がナンセンスだなっ』
メットに手を当ててクスクス笑ってるセルティが、可愛すぎる~。
-感動した。
私が身を持って体験した平和島静雄の強さを、
この都市伝説の人物が、これほど雄弁に語ってくれるとは…。
あぁシズちゃんの街灯引き抜いたシーン再び。
カッコ良いなぁ、もぉ。(え)
しばしば思い出してくれてありがとね、贄川。
-そうあれは別次元の強さ。
恐らく脳におけるアドレナリンの作用で、
極限の力を発揮するのだろう。
よく分かってるわね。
-人間の限界を超えた一瞬の力。
まさに規格外。
良く分かったと贄川。
単なる好奇心だと前置きして、最後にセルティにあることを頼む。
『なんですか?』
セルティの声が弾んでるんだもんなぁ。
それほどまでにシズちゃんを語ることが
楽しかったんですか、そうですか。
「宜しければ、ヘルメットの下を見せてくれませんか?」
無理にとは…と贄川が言葉を添えた時には、セルティはもうメットを
持ち上げていました。
こんな風に、平気になってる。
ほんとに吹っ切れたんだね。
セルティがその場を去っても、贄川は呆然と立ち尽くしていました。
「いや…そんな筈は…」
-そうだ。セルティ氏は手品師に違いない。
どんな手品で首なしに出来るんだよ。
気をとりなして贄川は取材を続けた。
聞こえてくるのはダラーズと黄巾賊の抗争の噂。
徹底して無視を決め込むダラーズに、
黄巾賊のリーダー、将軍が動くのではないかと言われていた。
将軍…彼ですよね。
将軍とはどんな人物なのか。
黄巾賊の若い連中でも知らないのではないかと
ビリヤードで遊ぶ若者が言う。
黄巾賊のメンバーに折原臨也にだけは関わるなと
言明しているという将軍。
その台詞、確かに吐いてましたよね。
この物語の始まりで。
-まさか、最強のあの男。
ぶっぶー。シズちゃんはチームのリーダーとかって、
そんなタイプじゃないでしょ?
-頻発する切り裂き魔の事件。
黄巾賊はそれがダラーズの仕業だと考えているらしい。
甘楽臨也がそう触れ回るからでしょー。
数日前、女子高生が襲われた場所に贄川は立ち、
ただ一人助かった少女に、自分の娘を重ねてみる。
切り裂き魔に襲われる娘を、命がけで守る父親。
だが現実には、彼にとって娘は理解出来ない宇宙人。
-ダメだ。今日こそ向き合おう。
愛する娘と…。
玄関の引き戸を開けようとしていた贄川の手が止まり、
「あっ!!」
身体がこわばる。恐る恐る違和感のある左腰へと視線を向けると
コートの上からグッサリとナイフが刺さっています。
彼はそこに立つ人物の顔を見て驚愕し…意識を失いました。
そこに立つ影は手にナイフを持ってる。
ご丁寧にも抜いたのね。
出血早まるじゃないか。
これ…春菜ですよね。
娘に刺されるなんてなぁ。
罪歌が乗っ取ってるとは言え…。
Aパートはこまで。
Bパートの感想は、土曜日中のUP目指します。
また書いたらリンク貼りますね。
【2010.4.24 PM6:29追記】
Bパート感想記事UPしました♪
ちなみに文字数ヤバくてBパートが更に2分割になっちゃってます。
申し訳ない~っ。長文苦手な方は、スルーしてやってください。
無理しなくて良いからね~。
「デュラララ!!」#15-2【愚者一得】Bパート分割です、すいません~。
凄いよー。あたしも平和島兄弟に、今命震わせているよ…。
夏コミ受かったら絶対本出すんだ…。
周囲の友達も、普段はこっち系のアニメに余り
関心ないのに「静ちゃん大好き」とか
「小野さんの違う個性が良い」とか言ってる。
同人誌サークルも静雄人気で爆裂中でござんすよ。
ああー、早く幽話が観たいなあー!!!
コメありがとう♪
>夏コミ受かったら絶対本出すんだ…。
頑張ってるなぁ。
私はここんとこ体調不良もあって、創作ぱったりお休みしてて、
サークルの方も読む専門…。ダメダメです。
このままだとほんとに書けなくなりそうでイカンわー。
なんとかしないと…。
夏コミ受かると良いですね。
頑張ってください♪
>普段はこっち系のアニメに余り関心ないのに
>「静ちゃん大好き」とか
凄いねぇ。シズちゃん人気は高いとは思ってましたが、
私の想像以上のようですな。
>「小野さんの違う個性が良い」とか言ってる。
今までに無い感じで美味しいですよね。
台詞聞くのも毎回楽しみになってますもん。
幽話、早く見たいですね。
OPであれだけデカデカと出てるんだから、
しっかり見せてくれんでしょうな。
期待膨らんでますよ。