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日本人として日々の暮らしの中で思うこと、知りたかったこと

「日本の縄文土器が最古であっては困る国」中国

2019-03-05 20:27:43 | 古代
2018年2月8日ヤフーブログに投稿した記事より
1999年にワシントン大学のスタイヴァーらが炭素14年代を年輪代や珊瑚年代などを使って、青森県大平山元Ⅰ遺跡(おおだいやもといちいせき)から出土した縄文土器が1万6500年前のものであったと発表、これが世界最古の土器であることが判った。(前回のつづき)

更に、2003年5月、九州北部で発掘された弥生時代早期から前期にかけての土器の年代を放射性炭素1年代測定した結果をふまえて、国立歴史民俗博物館が弥生時代開始期をそれまでの定説より500年早い紀元前10世紀であったつまり約3000年前と発表し、縄文中期も200年遡ることを発表しています。

http://www.rekihaku.ac.jp/exhibitions/project/old/050716/index.html

その後の、中国は2009年6月に「湖南省の洞窟から1万8000年前の土器が発見された」と発表したそうなのですが・・・その真贋のほどは如何なのでしょう。その発表を受けて「日本の朝日新聞」が例によって「日本の土器、最古なの?」などというアホな反日記事を出しています。
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200910030143.html

というのは、中国の発表は「2005年までの発掘で中国の研究チームが土器少なくとも2個分以上に相当する多数の破片を発見、復元した土器の1つは高さ30センチの円錐形と推定される」「年代は土器片に付着した有機物や地層中の炭、動物の骨を材料に放射性炭素の含有量を調べて決定した」としていますが、日本の専門家らが(その発見結果を)調査させてほしいと依頼したところ拒絶したばかりか、(その貴重なはずの資料が)盗難にあってみつからない、などという信じがたいことを言っているそうなのです。

それまで、中国で出土した最古の土器は1万500年前のもので、日本の最古の縄文土器はこれよりも6000年も古かったのです。
http://www.ipc.tohoku-gakuin.ac.jp/~orc/sympo/20040201-r-2.htm

炭素年代測定法の精度には限界もある(例えば自動車の排気ガスなの影響を受けた植物などは本来あり得ない数値を出すことがある)ため、複数の方法でも測定することが必要。

1万年以上前の資料は、氷河期が終わって溶けだした氷の中の古い炭素ガスが放出され、その空気中の炭酸ガスを吸収した資料であれば年代が実際よりも古いものと測定される可能性もあるため、年輪年代とのクロスチェックが必要だそうです。また5000年も経った木材による年輪年代チェックも実は不可能なので、複数の測定方法で検証することが必須だということです。

第一、中国自国の測定以外の客観性のある他の国の専門家によって検証されていないこと、(特に敢えて資料を)コンタミネーション(資料の混合などによる汚染)によって実際よりも古い値にする可能性もあるからこの発表は学術的には信頼性がない、ということです。更にいうならば、「日本の縄文土器が最古であっては困る」ということ。何故なら、日本の縄文土器が最古の土器(しかも中国より6000年も前)ならば、日本の方が中国よりも古くから(精巧な「火焔土器」を作り出すほどの)技術すなわち文化があった、ということに他ならないからです。




コメント

古代中国にも立派な人、孔子(紀元前552~429年)がいました。日本人なら誰でも知っている哲学者です。

子曰く、君子 重からざれば、則ち威あらず。学びても則ち固ならず。忠信を主とし、己に如かざる者を友とする無かれ。過ちては改むるに憚ることなかれ

この孔子の「過ちては則ち改むるに憚ることなかれ」は、
もし自分に過失があれば、自分の偽りのない心、つまり真心に従ってすぐにでも改めなさいと示しているのです。
こうした格言があるのは、逆に、真心がない者が多くて改めることをしていない実情があるからでしょうね。
孔子の格言から2500年経過しましたがいまだに中国はできていません。
2019/2/18(月) 午後 1:00 泉城


> 泉城さん
こんにちは。コメントをありがとうございます。孔子の時代の中国と現在の中国との間の何が違うのだろうかと考えてみると、今の中国は中国共産党の影響がやはり大き過ぎるということでしょうね。

自国の憲法などで言論や思想の自由が保障されていないし、一部の共産党幹部が自由競争ではなく既得権で国富を独占しているという欺瞞に満ちた不平等な状態で、政治も経済もその実態は先進国としての発展が途中で止まってしまったような「張り子のトラ」のような有様のようですね。中国共産党幹部の中に「過ちては則ち改むるに憚ることなかれ」というまっとうな精神の真の指導者が現れればよいのですが。

今後の中国がどう変わって行けるのか、「天安門事件」のときに祖国を変えるために立ち上がったような若い中国の人々が再び現れるのか。ちょっと悲観的です。
2019/2/18(月) 午後 4:35 kamakuraboy

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