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日本人として日々の暮らしの中で思うこと、知りたかったこと

氷河期と日本列島

2019-03-06 21:04:55 | 古代
2018年2月20日ヤフーブログに投稿した記事より

縄文土器の分布は日本列島を中心に、シベリア東部と中国の一部にみられます。数や種類では日本で見つかったものが圧倒的であることを考えれば、一部の縄文人がシベリア東部や中国に渡って、その地域でも縄文土器をつくって使用していたのかもしれません。
 

 ところで、地球の気候は、およそ10万年周期で、寒冷な「氷河期」と温暖な「間氷期」と変化しています。約2万年前のウルム氷期(最終氷期)がピークで、年平均で気温が7~8度も下がり、氷河が発達、海面は現在よりも100~130mほど低かった(注)と考えられています。


(注)終氷期の海水準低下とその影響 最終氷期の最盛期には、数十万立方キロメートルといわれる大量の氷がヨーロッパや北米に氷河・氷床として積み重なっていたそうで、これは 海水を構成していた水分が蒸発して降雪し陸上の氷となったためで、地球上の海水量が減少した結果、世界中で海面が約120メートルも低下。

氷河期と日本列島の様子をざっとみていきましょう。

最終氷期の後、徐々に温暖化に向かい、約1万8000年前に日本海に津軽海峡を通って寒流である親潮が流入。この影響で対馬海峡から表層水が流出。

約1万6500年前青森県外ヶ浜町にある大平山元Ⅰ遺跡から世界最古の土器が出土。

約1万6000年前 東南アジアにあったとされるスンダランドが、海面上昇により徐々に後退。海面の上昇により、他にも、アラスカとロシアの間にあるベーリング海峡(氷期には陸続きだった)の海没や、大陸と地続きだった日本も徐々に島化が進んだそうです。

約1万3000年前 日本列島が大陸から完全に離れ、ほぼ今の形を整えたと考えられている。マイナス約60mの宗谷海峡が海水面下に没した。対馬暖流は一進一退を繰り返しながら日本海に流入し、約1万から8千年前の間に、現在と同じような海洋環境になったと考えられている。

約1万3000~1万年前、温暖化が進行しつつあったが寒冷気候に戻った時期。

約1万2000年前 この頃アメリカ大陸に人類が移動したと推定。

約1万年前 最後の氷期(最終氷期)が終わったとされる。

前8800年頃、人類が最初に精錬した金属は銅だった。銅製の小玉がイラクから出土。最古の銅製品と言われている。農耕革命(農耕の開始)人類史上、重大な事件の1つとされる。この時期より主に磨製石器が使われたことから新石器時代ともいわれる。

前5300年頃、鹿児島南方の鬼界カルデラで大噴火。日本周辺でここ1万年間の火山活動の中では大規模。

約4000年前、地球上で最後まで生き残っていたマンモスの化石がロシア国内の北極海の島(ウランゲリ島)で発見。

前5000~前3000年頃 、完新世の気候最温暖期。この頃、海面は現在よりも数m(4~10mまで諸説あり)程度高かった→ 海面上昇(縄文海進)



要するに、縄文時代の初めの頃から1万3000年前まで北海道と大陸は陸続きだった(移動可能だった)のです。


引用:
http://www.nihonkaigaku.org/library/lecture/i9906-ts.html

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E7%90%83%E5%8F%B2%E5%B9%B4%E8%A1%A8


スンダランド:想定されている範囲は、現在ではタイランド湾から南シナ海へかけての海底に没しており、マレー半島東岸からインドシナ半島に接する大陸棚がそれに当たる。氷河期に、海面が100メートル程度低くなり広大な平野であった。最近では、紀元前70000年頃から紀元前14000年頃にかけてのヴュルム氷河期には陸地であった。紀元前12000年頃から紀元前4000年にかけて約8000年間にわたる海面上昇により海底に没した。オセアニアにもオーストラリアとニューギニアの間に海面下にしずんだ平野がありサフルランドと呼ばれている。

 鬼界カルデラ(きかいカルデラ):薩摩半島から約50km南の大隅海峡にあるカルデラ[1]。薩南諸島北部にある薩摩硫黄島、竹島がカルデラ北縁に相当する。薩摩硫黄島はランクAの活火山に指定されている。

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4 コメント

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Unknown (weeping-reddish-ogre)
2019-03-07 11:01:10
kamakuraboyさんのこの「氷河期と日本列島」、また、引用の2つの「http」から地球には氷河期と間氷期があって、それが何度か繰り返されたということが分かりました。

ここでわたしは、そのようなことがどうして起きるのかなっていうことに興味がもたれましたが、科学的なことに対してまったくの素人は、地球の質量があまりにも大きいために自転の際に地軸が一定方向に固定されることなく、ローリングしてしまい、太陽光を受ける角度が変わってきてしまうはずだろうからって考えます。

おそらく、このようなことを指摘なさっている先生方がいらっしゃるだろうと思います。
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Unknown (井頭山人)
2019-05-03 14:43:26
地球の気候は惑星科学の上から多くの事が分ってきています。太陽系の惑星への影響を考えますと、殆んどの鍵を、偉大な太陽と言う原子核融合炉が握って居ます。その活動の変化に因って、現在の所、唯一の生物の存在が確認されて居る、太陽系第三惑星の我々の地球も、その環境を大いに変えるという事に成ります。氷河期と間氷期のサイクルがあり、大胆に云えば、間氷期とは氷河期と次の氷河期の、僅かな期間に他ならない。過去の多くの資料から地球環境を調べる事が出来て、現在の地球はもうすぐ終わる間氷期の終盤に当るという予想です。気候サイクルを調べるとそうなります。太陽系自体も、銀河系の中心部に在るという、強力な重力崩壊部の周りを何億年もかけて回って居る。また太陽の融合炉も、そのサイクルを持ち変化します。太陽のメカニズムには、まだ多くの不明な点もあり様々な面から研究が進められています。太陽ニュートリの理論値は観測量より多いはずですが、三種類のニュートリノに変動変化することに因り理由付けをしているが、一秒間にどの位の水素核がヘリウムに融合されるのか?その消費される水素核の量に変動があるのか?有るとすれば、その原因は何か?など決定的には分って居ない事が多いです。太陽磁場の研究もすべてが解明されてはいない。太陽磁場は決定的に地球の気候環境に反映される為に真剣な研究が進められていますが未だ未だ道遠しだと思います。
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Unknown (井頭山人)
2019-05-03 17:45:34
さらに太陽系の質量の98%を占める太陽の構造とそのエネルギー発生のメカニズムは、決定的な答えは出て居ないようです。太陽は水素核同士の融合で燃えて居り、ヘリウムを生産してその過程で熱と光を放射している。太陽の強烈な重力は中心部に行くに従い強くなり、中心核は燃えたヘリウムや水素の個体で構成されています。これは想像ですが、その個体の上には液体化された水素が回っている構造で、丁度ボールベアリングのような構造をして居るのではと考えられます。中心部に金属水素の核があり、その円周の回りを液体の水素核が自転している様な構造をしている。水素核融合の原子炉が放出するニュートリノは時を置かず表面に放出されるが、光と熱は放射や対流を経て時間をかけて太陽表面に出て来るので内部活動の指標に成りえない。この辺がどうなって居るのか、今でも分って居ないと思います。地球の氷河期がこの太陽の活動に即反映されるとしたら、現在の地球は氷河期に向かって居る事はかなりの確度で言える事です。実は怖いのは温暖化では無くて寒冷化なのです。
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こんばんは (kamakuraboy)
2019-05-03 22:58:48
コメントをありがとうございます。「現在の地球はもうすぐ終わる間氷期の終盤に当る」ということで、実は気候変動で温暖化しているのではなく、徐々に地球は凍ってしまうそうですね。映画「A.I.」の最後の方では、2千年後に地球が厚い氷で覆われて人類が絶滅した世界が描かれていました。だから「実は怖いのは温暖化では無くて寒冷化」で、人類は(火星の地下など他の惑星を生存可能な環境に変えて)地球から脱出しなければならないということのようですね。
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