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日本人として日々の暮らしの中で思うこと、知りたかったこと

「日本」を愛した三浦春馬を攻撃した人々

2020-07-29 09:01:41 | 国内の反日勢力という存在
「原作(「永遠の0」百田尚樹)を読んで感動して泣いた、だから映画化させてもらった」という監督の山崎貴によるこの映画では、撮影にあたり、作中に登場する旧日本海軍の零戦二一型の原寸大模型が制作されたほか、唯一現存するオリジナルエンジンで飛行可能な零戦からエンジン音が収録されていたのだそうだ。

三浦春馬は劇場版映画「永遠の0」に出演しており、2014年の第38回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞している。



2012年にクランクインしたこの映画の中で、三浦春馬が出演したのは現代パート の部分で、弁護士を目指しながらも進路に迷う26歳の青年役。

ノンフィクションのフリーライターである姉(吹石一恵)と共に、「海軍一臆病者」といわれながらも天才的なパイロットで、特攻隊に志願して戦死した実祖父・宮部久蔵(岡田准一)の生涯を調べるうち、歴史に埋もれた戦争の真実に気づき始め自らの意思で宮部が残した謎を追い求めるようになる、という役どころ。



彼は完成披露舞台で次のように語っている。

「この映画を通して自分のルーツに触れるきっかけというものを見出してもらい、これからの、あの、おしつけがましいですが、皆さんの人生に何かプラスになって頂けたら、そういうものが届けれたら・・・届けられればいいなと思っています」

「永遠の0」予告




■自らの祖父に思いを寄せた三浦春馬
映画のクランクアップ後のインタビューの中で、その生前に実際には会ったことのない自らの祖父について、母にどんな人物だったのか尋ねたのだと語っている。

「僕のおじいさんは当時、学生さんで、学徒兵になろうとしたのに目が悪くて試験に落ちてしまったそうなんです。

仲間たちがどんどん試験に受かって戦地へ向かっていくなかで、目が悪いというだけで見送らなければならない気持ちってどういうものだったんだろう。いろんな葛藤があったと思います。

それでも努力を惜しまず勉強して学校の先生になり、最終的には校長先生にまでなった。おじいさんの頑張りは素晴らしいし、本当に努力家だったんでしょうね。

自分にもその血が流れていると思うと、どことなく元気付けられるし、これからの役者人生だけでなく、一個人として生きていくなかで辛いことがあったとしても、負けずに頑張っていこうという気持ちにさせてくれました。この作品にかかわって、僕自身とてもいい思いをさせてもらったと自信をもって言えます」

引用元:



■「日本製」にこめられた日本への愛
NHKの深夜番組「世界はほしいモノにあふれてる 〜旅するバイヤー極上リスト〜」のMCを務めていた彼が心から素晴らしいと思える日本製のものたちを47都道府県毎に1つずつ紹介している本が今年の春出版されている。

「日本製」(2020年4月5日発売/ワニブックス)


2020年4月にワニブックスより発売された『日本製+Documentary PHOTO BOOK 2019-2020』



■「国力」という言葉
三浦春馬は日本人としての誇りをもって生きていたからこそ、「国力」という言葉が何気ないツイッター投稿の何気ない文脈の中で使われた。

それは以下のような内容のものだった。

「明るみになる事が清いのか、明るみにならない事が清いのか…どの業界、職種でも、叩くだけ叩き、本人達の気力を奪っていく。皆んなが間違いを犯さない訳じゃないと思う。 国力を高めるために、少しだけ戒める為に憤りだけじゃなく、立ち直る言葉を国民全員で紡ぎ出せないのか…」




これは、 映画「コンフィデンスマンJPプリンセス編」で共演した友人の東出昌大が「不倫報道」で、完膚なきまでに「世間」から総攻撃で叩かれれている状況に対して率直な違和感を感じて、正直な感想を述べたものなのだと思う。


先ごろ、出演した番組の過剰演出が原因で、本人の人格までが否定され、誹謗中傷に耐えかねて自殺した女子プロレスラーの木村花に対する凄まじいSNS攻撃があったことなどを考ええれば、コロナで閉塞感の強い現在の日本の国内外で、タレントや俳優などの芸能人は攻撃対象になりやすい立場にいることは事実。

参考:


しかし、三浦春馬へのSNS攻撃を行っていた人々は「不倫を正当化するのか?!」という文脈で彼を叩くと同時に「国力」という言葉にも反応していたのだ。


つまり、日本人三浦春馬の「母国への思い」を垣間見るような無垢な心情への攻撃だったともいえる。


「愛国的」なものへの侮蔑、反日行動をする連中がどのような背景をもった者たちであるか、容易に想像できよう。


■俳優としての誇り
俳優として、舞台、ミュージカル、映画などで活躍中で、才能ある若者だった三浦春馬は、4歳から子役として芸能界で育ち、先輩の俳優から謙虚に多くのものを学んできた人物だったようで、インタビューの中で以下のようなことも語っていた。

「永遠の0」の中で、航空兵井崎源次郎を演じた大先輩である俳優の橋爪功との撮影シーンを振り返って、「橋爪さんとのシーンも、申し訳ないことに、かなりテイクを重ねてしまったんです。『すみません、何度も』と言ったら、『そんなこと気にしなくていいんだよ』とおっしゃってくださいました。


「さらに、目線の位置であるとか、カメラが狙っている位置関係を丁寧に教えてくれたり、助言をいただきました。いま思うのは、こうして名だたる俳優さんたちとお芝居をしながら、皆さんが今まで積み上げてきた芝居の型だったり、キャリアからにじみ出る生きざまみたいな“背景”を目の当たりにすることができました。」


「本当に、皆さんの“背景”が見えた気がしたんです。僕にはそういう演技、まだまだ出来ません。すごく近い距離で接していただいて、本当にいい時間でした」


子どものころから礼儀正しく、模範生で、役者仲間の誰もが彼を「好青年」だといい、「彼のことを悪く言う人など一人もいないだろう」と語られ、辛口の百田尚樹氏ですら「性格も人柄もいい人だった」と惜しんでおられるような人物。



■コロナ禍での閉塞感
才能あふれ、前途洋々であった三浦春馬が、疲れ果てこの世を去って逝ったのは、芝居やミュージカルの舞台などが会場の「三密」ぶりによっては新型コロナのクラスターを発生させてしまうことの怖さ、実際に世間の各方面から叩かれている舞台俳優の人々を目にして、群衆心理の怖さを目の当たりにしたことで、12月に自らも舞台を控えながら、大きな不安や恐怖を感じていたのではないかと想像する。


同時に自分が思っていること、語った言葉が思いもよらない執拗な攻撃に遭うことに愕然とし、そうした目に見えない、狂気の人々との「わかりあえなさ」投げつけられる言葉の無責任で容赦ない侮蔑への怒りや絶望も要因のひとつだったのではないだろうか。
 


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3 コメント

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狂気の人々 (泉城)
2020-07-30 00:53:58
前途洋々であった三浦春馬さんが亡くなった原因について私はよく知りませんが、SNSでの誹謗中傷が大きな原因であったことは間違いなさそうですね。
気になるのは「国力」の文字に過敏に反応する狂気の人々です。問題にするような熟語でしょうか。
普通の日本人ではないような気がします。
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おはようございます (kamakuraboy)
2020-07-30 07:35:29
コメントをありがとうございます。「国力」や「国民全員」という言葉が出てきた背景はちょうど、「緊急事態宣言」で、TVや映画の撮影や、舞台など一切合切の芸能活動がほぼ全て「自粛」状態でストップしているという前例のない事態下だったことから出てきたわけです。

ことさら「国」という共通のキーワードが入った言葉に対していちいち反応する方々の方がむしろ、ある種特有のヒステリー反応のようです。

SNS攻撃を受けたこと以外にも長年の間の様々な苦悩や葛藤があったのだと思いますし、一つの事象は引き金になったに過ぎず、絶望していた理由は彼自身の人生にとって解決しきれなかった、自分の中で消化できなかった問題が蓄積していたのだろうと思います。本当に残念で、痛ましいです。
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おはようございます (kamakuraboy)
2020-07-30 07:35:39
コメントをありがとうございます。「国力」や「国民全員」という言葉が出てきた背景はちょうど、「緊急事態宣言」で、TVや映画の撮影や、舞台など一切合切の芸能活動がほぼ全て「自粛」状態でストップしているという前例のない事態下だったことから出てきたわけです。

ことさら「国」という共通のキーワードが入った言葉に対していちいち反応する方々の方がむしろ、ある種特有のヒステリー反応のようです。

SNS攻撃を受けたこと以外にも長年の間の様々な苦悩や葛藤があったのだと思いますし、一つの事象は引き金になったに過ぎず、絶望していた理由は彼自身の人生にとって解決しきれなかった、自分の中で消化できなかった問題が蓄積していたのだろうと思います。本当に残念で、痛ましいです。
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