2018/6/12(火) 午後 1:13
米朝首脳会談の舞台となったシンガポールセントーサ島カペラホテル
今日の10時過ぎに、シンガポールのセントーサ島カペラホテルで米朝首脳会談が始まり、比較的穏やかな首脳同士の握手のあと、通訳のみの1対1の会談が1時間弱行われて、11時頃から4対4の拡大会談が始まったようだ。
昨日、G7後に直接シンガポール入りしたトランプ大統領は米朝会談の直前にもう1度安倍総理と電話で話し、「核・ミサイルの放棄と拉致問題の前進」を日米できっちりとすり合わせしたそうだ。
トランプ大統領は赤いネクタイをしており、これは戦闘モードを表している。先日の日米首脳会談でも、G7の中のG6側にいる日本の立場を承知しているトランプ大統領が赤、安倍総理が紫(赤+青)だったのだが、関係ないようで、意外とネクタイの色はその時の立場がこめられていると思う。金委員長は黒の人民服。
4対4の拡大会談にはトランプ大統領の左隣に元CIA長官のポンペイオ国務長官、ボルトン大統領補佐官、右に通訳をはさんで、元海兵隊退役軍人のジョン・ケリー首席補佐官が、北朝鮮側は金正恩委員長と共に、金英哲副委員長、李スヨン副委員長、李永浩外相という人々が同席しているそうだ。
米側の面子の中に「リビア方式での核放棄」を主張してきた強硬派で北の天敵のボルトン補佐官がいるということは、「妥協は一切しない」という米側の意思表示でもある。
北朝鮮はボルトン氏を「人間のくず」などと散々罵倒してきたのだ。トランプ大統領も罵倒されていたけど。「老いぼれ」とかなんとか。あと金正恩氏を「ちびででぶ」「病気の子犬」「ロケットマン」とか双方言いたい放題でしたけどね。
日本人の拉致被害者は、北に拉致されて平均40年間その状態におかれ、日本への帰国がかなわず、被害者の両親や兄弟の時間はその日から止まったような状態なのだ。その日のことを1日たりとも忘れた日はないだろう。いなくなった家族のことをである。
横田めぐみさんの弟がTVで、「姉は拉致されたときこんな人形で遊んでいるような子供(当時13歳)だった」と語り、(両親からは娘)姉の形見のように大切に保管し続けてきたと思われる布製のお人形を大事そうに報道陣に示していた。
めぐみさんは中学の部活動の帰宅時に制服姿のまま拉致されたのだ。ご両親の代わりに弟がマスコミ対応していたのは、両親が高齢化しており健康がすぐれないためのようだ。以前はよく、ご夫婦で表に出て気丈に発言なさっていたが、被害者感情むき出しでない上品な物腰に好感を感じていた日本人が多かったのではないだろうか。
横田めぐみさんはまさに日本人拉致被害の象徴的な存在でもあるのだが、とりわけ北は彼女を帰したくないようだ。めぐみさんは韓国に亡命した元北朝鮮の工作員の証言によれば、北に着くまで40時間以上船倉に監禁され、その間「お母さん、お母さん」と叫んで、壁などをひっかいて、指は血だらけで爪がはがれそうになっていたというのだからどれほど心細く苦しい状況だったか。
「朝鮮語を憶えたら日本に帰してやる」といわれ、必死で朝鮮語を憶え、日常は監視が常にいて、一緒に収容されたいた曽我ひとみさんと二人きりになると日本語で会話していたそうだ。
拉致被害者の田口八重子さんの兄の飯塚繁雄さんは、「安倍総理からトランプ大統領に拉致問題解決への協力の約束を確認しており、安心している」と今、インタビューに答えている。
田口さんが二人の子供をベビーホテルに預けたまま北に拉致されたのが1978年だから、それから40年も経過しているのだ。子供二人はあまりに小さくてお母さんの顔を覚えてはいないだろう。
田口さんは「大韓航空機爆発事件」の実行犯で北朝鮮の工作員だった金賢姫元死刑囚が、航空機爆発の実行時に日本人に偽装するための「日本語教師」をさせられていたという。その後の消息は不明で、2002年に北の一方的な言い分をそのまま伝える格好の福田官房長官(当時)が、家族に「死亡」を告げていたのだが、果たして帰国できるのだろうか。
有本恵子さんの母親は92歳、父親は89歳、米朝会談の中継をTVで見ながら「私たちにとってこれが最後だと思っております」という発言は本当に実感だと思う。両親とも髪が真っ白だった。有本さんの拉致事件は1983年ということだから、35年の歳月が流れたということだ。
蓮池透氏が著書で主張する「拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々」などという誹謗中傷は、彼自身もはや「拉致被害者家族」でもない立場で、実際の拉致被害者の家族の気持ちを代弁していないことがはっきりわかる。これらの拉致被害者の家族の方々が、今日は穏やかな表情で、安倍総理とトランプ大統領に任せており、つまり信頼しているということでもあるのではないだろうか。
辻本清美氏の政治資金パーティーに出席するような蓮池透という人物の立場が、何を意味しているのか、有権者はだまされないように「情報のソース」とその意図をきちんと見極めるべきだと思う。活字で書かれたものの中には、このように誹謗中傷の印象操作を目的とするものも、しばしばあるということです。
日本政府が「拉致問題の解決が全ての前提」という立場をとることに対して、あきれることに、北朝鮮は「我が国を対外的なイメージに泥を塗る不純な下心」だの「圧力だけを叫ぶ日本のふるまいは世界の嘲笑をかうだけ」などと、まるで盗人猛々しい。
韓国なども、自国民にも拉致被害者が大勢いることについて文大統領は一切触れることもないという卑屈さで、それどころか、韓国マスコミは北朝鮮と似たような主旨の論調だ。
彼らにはこの問題が「国民の生命財産を守る」という、「民主主義の価値観」に関わる人権の問題だからこそ日本が重要視しているということがまるでわかっていない。このこと1つをとっても、だから日本の見方として、かの国とは民主主義の価値観を共有していないということでもありますが。
この会談の合意内容に「拉致問題の解決」が組み込まれることを日本は心から期待している。(水面下では日朝の直接の交渉も実は行っているそうですが)
核とミサイル(すべての距離の)問題は当然、米国が妥協しないであろうが、合意を行って、裏で反故にしないよう、見返りは最後に。ただの茶番劇ならばこれ以上は時間の無駄ですからね。
コメント
心配な事は、お説の通り拉致被害者が日本加害者に変貌している可能性ですね。
2018/6/13(水) 午前 9:58 [ 井頭山人(魯鈍斎) ]
> 井頭山人(魯鈍斎)さん
拉致被害者のある人物は、最初から既に「工作員」にされていたらしいです。目撃証言があるようです。帰国する前から日本に「工作員」として戻って来ていたなど。つまり、北朝鮮はそこまで計算していたらしいのです。その元家族会の「兄」の方も「洗脳」されてしまったようです。
2018/6/13(水) 午前 10:43 kamakuraboy
米朝首脳会談の舞台となったシンガポールセントーサ島カペラホテル
今日の10時過ぎに、シンガポールのセントーサ島カペラホテルで米朝首脳会談が始まり、比較的穏やかな首脳同士の握手のあと、通訳のみの1対1の会談が1時間弱行われて、11時頃から4対4の拡大会談が始まったようだ。
昨日、G7後に直接シンガポール入りしたトランプ大統領は米朝会談の直前にもう1度安倍総理と電話で話し、「核・ミサイルの放棄と拉致問題の前進」を日米できっちりとすり合わせしたそうだ。
トランプ大統領は赤いネクタイをしており、これは戦闘モードを表している。先日の日米首脳会談でも、G7の中のG6側にいる日本の立場を承知しているトランプ大統領が赤、安倍総理が紫(赤+青)だったのだが、関係ないようで、意外とネクタイの色はその時の立場がこめられていると思う。金委員長は黒の人民服。
4対4の拡大会談にはトランプ大統領の左隣に元CIA長官のポンペイオ国務長官、ボルトン大統領補佐官、右に通訳をはさんで、元海兵隊退役軍人のジョン・ケリー首席補佐官が、北朝鮮側は金正恩委員長と共に、金英哲副委員長、李スヨン副委員長、李永浩外相という人々が同席しているそうだ。
米側の面子の中に「リビア方式での核放棄」を主張してきた強硬派で北の天敵のボルトン補佐官がいるということは、「妥協は一切しない」という米側の意思表示でもある。
北朝鮮はボルトン氏を「人間のくず」などと散々罵倒してきたのだ。トランプ大統領も罵倒されていたけど。「老いぼれ」とかなんとか。あと金正恩氏を「ちびででぶ」「病気の子犬」「ロケットマン」とか双方言いたい放題でしたけどね。
日本人の拉致被害者は、北に拉致されて平均40年間その状態におかれ、日本への帰国がかなわず、被害者の両親や兄弟の時間はその日から止まったような状態なのだ。その日のことを1日たりとも忘れた日はないだろう。いなくなった家族のことをである。
横田めぐみさんの弟がTVで、「姉は拉致されたときこんな人形で遊んでいるような子供(当時13歳)だった」と語り、(両親からは娘)姉の形見のように大切に保管し続けてきたと思われる布製のお人形を大事そうに報道陣に示していた。
めぐみさんは中学の部活動の帰宅時に制服姿のまま拉致されたのだ。ご両親の代わりに弟がマスコミ対応していたのは、両親が高齢化しており健康がすぐれないためのようだ。以前はよく、ご夫婦で表に出て気丈に発言なさっていたが、被害者感情むき出しでない上品な物腰に好感を感じていた日本人が多かったのではないだろうか。
横田めぐみさんはまさに日本人拉致被害の象徴的な存在でもあるのだが、とりわけ北は彼女を帰したくないようだ。めぐみさんは韓国に亡命した元北朝鮮の工作員の証言によれば、北に着くまで40時間以上船倉に監禁され、その間「お母さん、お母さん」と叫んで、壁などをひっかいて、指は血だらけで爪がはがれそうになっていたというのだからどれほど心細く苦しい状況だったか。
「朝鮮語を憶えたら日本に帰してやる」といわれ、必死で朝鮮語を憶え、日常は監視が常にいて、一緒に収容されたいた曽我ひとみさんと二人きりになると日本語で会話していたそうだ。
拉致被害者の田口八重子さんの兄の飯塚繁雄さんは、「安倍総理からトランプ大統領に拉致問題解決への協力の約束を確認しており、安心している」と今、インタビューに答えている。
田口さんが二人の子供をベビーホテルに預けたまま北に拉致されたのが1978年だから、それから40年も経過しているのだ。子供二人はあまりに小さくてお母さんの顔を覚えてはいないだろう。
田口さんは「大韓航空機爆発事件」の実行犯で北朝鮮の工作員だった金賢姫元死刑囚が、航空機爆発の実行時に日本人に偽装するための「日本語教師」をさせられていたという。その後の消息は不明で、2002年に北の一方的な言い分をそのまま伝える格好の福田官房長官(当時)が、家族に「死亡」を告げていたのだが、果たして帰国できるのだろうか。
有本恵子さんの母親は92歳、父親は89歳、米朝会談の中継をTVで見ながら「私たちにとってこれが最後だと思っております」という発言は本当に実感だと思う。両親とも髪が真っ白だった。有本さんの拉致事件は1983年ということだから、35年の歳月が流れたということだ。
蓮池透氏が著書で主張する「拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々」などという誹謗中傷は、彼自身もはや「拉致被害者家族」でもない立場で、実際の拉致被害者の家族の気持ちを代弁していないことがはっきりわかる。これらの拉致被害者の家族の方々が、今日は穏やかな表情で、安倍総理とトランプ大統領に任せており、つまり信頼しているということでもあるのではないだろうか。
辻本清美氏の政治資金パーティーに出席するような蓮池透という人物の立場が、何を意味しているのか、有権者はだまされないように「情報のソース」とその意図をきちんと見極めるべきだと思う。活字で書かれたものの中には、このように誹謗中傷の印象操作を目的とするものも、しばしばあるということです。
日本政府が「拉致問題の解決が全ての前提」という立場をとることに対して、あきれることに、北朝鮮は「我が国を対外的なイメージに泥を塗る不純な下心」だの「圧力だけを叫ぶ日本のふるまいは世界の嘲笑をかうだけ」などと、まるで盗人猛々しい。
韓国なども、自国民にも拉致被害者が大勢いることについて文大統領は一切触れることもないという卑屈さで、それどころか、韓国マスコミは北朝鮮と似たような主旨の論調だ。
彼らにはこの問題が「国民の生命財産を守る」という、「民主主義の価値観」に関わる人権の問題だからこそ日本が重要視しているということがまるでわかっていない。このこと1つをとっても、だから日本の見方として、かの国とは民主主義の価値観を共有していないということでもありますが。
この会談の合意内容に「拉致問題の解決」が組み込まれることを日本は心から期待している。(水面下では日朝の直接の交渉も実は行っているそうですが)
核とミサイル(すべての距離の)問題は当然、米国が妥協しないであろうが、合意を行って、裏で反故にしないよう、見返りは最後に。ただの茶番劇ならばこれ以上は時間の無駄ですからね。
コメント
心配な事は、お説の通り拉致被害者が日本加害者に変貌している可能性ですね。
2018/6/13(水) 午前 9:58 [ 井頭山人(魯鈍斎) ]
> 井頭山人(魯鈍斎)さん
拉致被害者のある人物は、最初から既に「工作員」にされていたらしいです。目撃証言があるようです。帰国する前から日本に「工作員」として戻って来ていたなど。つまり、北朝鮮はそこまで計算していたらしいのです。その元家族会の「兄」の方も「洗脳」されてしまったようです。
2018/6/13(水) 午前 10:43 kamakuraboy