切ないお別れ

何度経験しても、慣れない。
この最後の瞬間。

どんなに楽しい時を過ごしても、
それが期間限定にしかならない、国際恋愛も楽じゃない。

笑ってバイバイすればいいのか、
泣いてバイバイすればいいのか、
難しいところ。

次にいつ会えるかわかんないし。

まー私は人前でなくのあんま好きじゃないから、
ずっと笑ってたんだけど、ついに。

奴の一言に、ついつい涙してしまいましたわ。
きもいって？

今回彼が休みをとって日本にくるってわかったとき、
正直、嬉しいというより、困った。微妙だった。
だって、せっかく彼が隣にいない生活になれたのに、
わざわざまた悲しい思いをしなきゃいけないじゃん、って。

実際１ヶ月半会わない間に気持ちも多少醒めた、
ってゆーか、現実を見るようになったせい。

で、きて数日間は、イマイチ私の中で冷めたままだったの。

彼は、会った時から前のまんまだったけど、
私だけなんか、たまにイライラしたり、
和食やシーフードが好きじゃない彼に
（しょーがないのに）はぁーー。とか思ったり。

やっぱりこの文化の違いはでかいな、と今更ながら思ったり。
その上、彼の友達のスイス人カップルと合流し、
丸３日以上一緒にいることになり。
あたしゃツアコンかよ？　状態　になり。

そりゃ、頼られるのはイヤじゃないし、
日本では、私ができるだけのことみんなにしたいって
心から思ってた。

それでもやっぱり居心地は悪くて。
変な責任感もあって。
日本なのに日本じゃないみたいで。
こんな気を使う旅のために、本当にお金ないのに
金払ってるのかとバカらしくなってきて。
彼も、どっちかってゆーと友達優先、って感じがして。

一回、私、ありえないくらい感じ悪くなったんだ。
びっくりした、自分で。

ずっとみんなの前だったから、無理してて。
頑張って笑顔作ってて、英語で冗談いって。
聞かれたこと、お店とか探して頑張って。
日本語と英語の通訳（ってほどじゃないが）して。
道も教えて。
ネットで彼らの宿をとってあげて。

疲れた。
まじ疲れた。

デジカメ買った途端に、写真ばっか撮ってる彼にも
なんかイライラしてきて。

スイスジャーマン（みんなはドイツ語が母国語）で３人で盛り上がった後、
私の方を気にしだす彼にもイライラしてきて。
（気にしてくれるのはいいんだけど、それが逆につらい）

その糸が、部屋に戻って彼と二人になった途端、
ぷっつりきれた。

全然笑えなくなった。
何も話せなくなった。

びっくりしたわ。自分で。

まぁ。

びっくりしたのは彼の方だろうけど。

で、私はほっといてもらうことにして。
３人でごはんにいって、そこで私は
友達に思いっきり愚痴って、だいぶすっきり。


でも、そこらへんからかなぁ。

私もちゃんと彼に言いたいことはなして。

彼にちゃんと言いたいことはなせば
それなりの答えが返ってくるってことに気づいたんだ。

１０日も一緒に居れば、喧嘩や微妙な食い違いもある。
でも、そういうの全部通して、

やっぱりこの人、いいオトコだわ、って思ったわけ。

顔はかっこよくないし。
おなかでてきてるし。
タバコ吸いすぎだし。
ちと年だけど。

やっぱり一緒に居て、チョー楽だし、
すごい楽しいし、英語とか苦にならないし。。。

特に２人飲みしてるとき、全然話題がつきないし、
いっつも何時間もついつい飲んじゃうし
いつもしないような深い真面目な話をする時の彼の
話し方と話の内容と表情が好きだ。


そんなこんなで。
残念ながら、すっかり気持ちがマックス時に戻って
しまった。

「結論でた！！もうサヨナラ方向で！」

と、思ってたのに、こうもひっくりかえるとは。。。。

くっそう。。。

新しいわね、この微妙な感情。

振られたわけではなく。
もちろん他の女に嫉妬してるわけでもなく。
好きなのに一緒に居られない寂しさと切なさと。
でも、論理的に考えたら終わらせた方がいいという思いと。
これでよかったんだという安心感と。
でもやっぱり、スイス行っちゃえー　なんて衝動と、
次を探そうぜと囁く腹黒ちゃんの私と、
彼は想ってくれてるのに、って苦しい気持ちと、

不思議ーーーーー
な感じ。

で。
こんな時は、女友達より男でしょ！！

って思って。
（ほら、異性と同性って、癒せる部分が違うじゃない？）
別に、あれよ、変な意味じゃないよ、
飲みに付き合ってもらうだけのつもりだったわよ。もちろん。

候補が４人くらい挙がったんだけど、

なんか意外と平気かも？
ってことに気づいて。

あ、私、わりと平穏。
心落ち着いてます。

と思って。

誘うのやめた。
で、おうちかえった。

中途半端な男の子とこんな時に会っても、
むなしくなるだけだし。

今後どう気持ちが変化するかわかんないけど。
とりあえず、今日の気持ちを。
長文になっちまった。