「オリーブの小枝」

ピアノ弾き語りと歌作り、暮らしの楽しみ

話すこと

2013年01月30日 | 徒然



今の仕事に就く前に、官庁の電話交換の仕事をしていました。

一日じゅう、外部の方や、他県の同じ職場の方々から

たくさんの電話を受けていました。



顔が見えない、会話だけの応対です。 

まして、初めてかけてくる方もたくさんいらっしゃいます。


どんな用でかけて来たのか、短い時間でおたずねし

速やかに関係部署につながなくてはなりません。



かといって、いろんな事情や 状態もさまざまでかけていらっしゃるので

その方に応じた応対をしなくてはなりません。


声色と言葉の使い方には神経を使いました。



最初は、横柄だったり、あわててかけていらっしゃる方の対応に

ずいぶんとまどったり、カチンとくることもありましたが

そんな時はかえって一呼吸おいて、VIPの方にお話するように

ものすごく言葉に気を遣い、丁寧に話すようにしてみました。



すると、息巻いてかけてきた方も、あわててかけてきた方も

すぐに落ち着いて話をしてくださるようになるのです。


そういえば、気功の本で読んだことがあったなぁ



「自分が力を抜けば、相手の力も抜けて操りやすくなる」




まさにその通りでした。



興奮してかけてきた人に、こちらも腹をたてていたら

お互いいやな気持ちのまま会話がおわってしまいますが

ひと呼吸おいて、落ち着いたやわらかい声でお話しすると

お互いにすーっと、穏やかにトーンダウン(笑)



最初はなかなか難しいけれど、一度納得すると

次に電話を取るのが楽しみになります( ´艸`)


何百人の職員のなかで、一番最初に電話をとる仕事

勉強させて頂きました(^-^)


今の仕事や、ライブでお客様とお話しするときも

その時の経験が役に立っています。



地球上で唯一言葉を与えられた人間に生まれたんですから

素敵に使える人になりたいです。