遠州の空の下から

遠州の空と花壇の気まぐれカレンダー

姜建華

2007年12月05日 | Weblog
姜建華(ジャンジェンホワ)さんの『二胡コンサート♪』に行って来ました。
30年程前、小沢征爾氏がジャンさんの弾く二胡(二泉映月という曲、夕べも弾きましたょ)に感動し、彼女をアメリカに招いたそうです。
また、坂本龍一が日本人として初めてアカデミー賞作曲賞を受賞したことでも有名な「ラストエンペラー」のテーマ曲にも、二胡奏者として参加されているそうです。
・・・そのような有名な二胡奏者とは知らず、ただ『二胡コンサート♪』の文字に惹かれて行きました。なので、奏者が登場したとき「わぁ、女性なんだ!」とちょっと驚いたりしちゃいました。どこかで“男性”と決めていたのだろうと思います。すごい思い込みっ・・・でした
ジャンさんは演奏中の動きが激しいので、演奏する姿をじっと見ていると、ちょっと目がチカチカします。今回は(当日精算にも関わらず!)とても良い席だったので、私はほとんど手ばかりを見て、演奏を聴いていました。弦を押える手がはっきり見え、とても面白かったです。
二胡という楽器は、棹と弦の間がとてもあいています。なので、三味線やバイオリンなどに比べると、弦を押え正しい音を出すのって、難しいだろうなぁ~と、あの美しい手の動きを見ていてあらためて思いました。
演奏そのものは良かったです。が、二胡の演奏に関して、個人的には以前に聞いた「楊興新」の演奏の方が好きでした。・・・音の迫力が、ちょっとだけ弱かったかな?・・・いずれにしても個人的な好みの話でしょうね。
二胡という楽器は『歌う』楽器だと思いました。「涙そうそう」や「地上の星」「グリーン・スリーヴス」などを聞いたとき、そう感じました。切々と歌う・・っていうのかな?そして、その後『歌劇・カルメン』から、ハバネラとジプシーの踊りの演奏を聴いて、その思いは一層強くなりました。アンコールの「翼をください」では、心の中で一緒に合唱しちゃいました。

※今日は典型的な「冬型」の気圧配置だそうで、朝は放射冷却でだいぶ冷えました。
 ・・・いよいよセーターの季節です。・・そう、ようやくなんですょ~。