灯油が必要な季節になると、毎年思い出します。
いいえ、灯油を給油するたびに思い出しています。
母が左半身マヒになって、はじめての冬。
不自由になってしまった自分の身と将来を悲観して、
会えば泣いていた母。
母は、灯油をかぶって火を点けようと
本気で思っていたそうです。
家に父がいない時間、
灯油タンクをひきずるように部屋へ運び・・・。
右手でフタを開けようとするも、
固くしまったフタは、どうやっても開かず・・・。
死ぬことすらできないのかと、
畳みを叩いて泣きじゃくった母。
家に帰った父が見たのは、
電気も点けずに嗚咽している母と、
室内に置かれたオレンジ色の灯油タンク。
このことを聞いたのは、
完全に母が立ち直ったあとでした。
倒れた日も、この日も、
死なずにいてくれてありがとう。。。
いいえ、灯油を給油するたびに思い出しています。
母が左半身マヒになって、はじめての冬。
不自由になってしまった自分の身と将来を悲観して、
会えば泣いていた母。
母は、灯油をかぶって火を点けようと
本気で思っていたそうです。
家に父がいない時間、
灯油タンクをひきずるように部屋へ運び・・・。
右手でフタを開けようとするも、
固くしまったフタは、どうやっても開かず・・・。
死ぬことすらできないのかと、
畳みを叩いて泣きじゃくった母。
家に帰った父が見たのは、
電気も点けずに嗚咽している母と、
室内に置かれたオレンジ色の灯油タンク。
このことを聞いたのは、
完全に母が立ち直ったあとでした。
倒れた日も、この日も、
死なずにいてくれてありがとう。。。