えんばたけ

たいしたことではないけれど、
言葉にせずにはいられないんです。
聞いてくださる?

傘寿と喜寿

2006年05月31日 05時13分39秒 | えんばたけ
大叔父と大叔母の傘寿(八十歳)と喜寿(七十七歳)の
お祝いに行ってきました。

私の祖父の弟が大叔父。
私の祖母の妹が大叔母。

大叔母が戦争未亡人になったため、
お姉さん(祖母)の旦那さん(祖父)の弟と
再婚した・・・という話し。
昔は珍しくなかったようですね。

大叔父と大叔母には子供はありませんが、
自分達の兄弟の子・孫・ひ孫の代までに渡って
名前を付けてくれたり、字画などをみてくれています。

数えてみたら
ざっと40名ほどの名付け親だそうです。
私も、うちの子も人数に入っています。


親戚縁者、100名をあげてのお祝いの会は、
ホテルの結婚式会場を使い、
結婚式とほぼ同じ形で進行しました。

会場内を縫うように入場してきた大叔父は、
堂々と胸を張り、遠くを見ながらしっかりとした足取り。

大叔母は、この日のためにつくった着物に身を包み、
はにかみながら、ゆったりとした会釈を繰り返していました。


大叔父と大叔母は、銭太鼓のお師匠さんで
あちこちに教室を持っているのですが、
その各教室から
代表のお弟子さんたちが演技を披露。

子の代の大人たちの歌に、
ひ孫の代の子供達のダンスやピアノ披露。
会場は、どこかの町の演芸会のような雰囲気で
とても和やかでした。


会の終わりに、大叔父が、挨拶をしました。

決して大柄ではない、
昔の人の華奢な体型の大叔父。

わずかな震えを持った、けれど太く通る声で

「大東亜戦争で失った青春を
 今、こうして取り戻しております」

との言葉で始まった語りに、
これまで語らなかった大叔父の歴史が、
凝縮されていたような気がします。

そして、
すさまじい時代を生き抜いてきた末に、
こんなにも素晴らしい日が来るなんて、
お2人も想像すらしていなかったと思います。

その胸のうちを思うと、
大叔父の隣で涙ぐむ大叔母から、
私も、もらい泣きしてしまいました。


ふと見れば、
私と同じ丸テーブルの向かいで、
動かない左手を右手で叩いて拍手している
自分の母親。

貴女にも、生きていてよかったと、
感動で涙するような日を与えてあげたいと
はじめて心から思いました。


長生きのお祝いに行ったはずなのに、
おおきなお土産をもらって帰ってきた気がします。

となりに住んでたお兄ちゃん

2006年05月25日 04時51分01秒 | えんばたけ
昔となりに住んでいた
ヒデちゃんというお兄ちゃん。

音楽が好きで、二階の窓を開けるといつも
ステレオの音が響いてきました。

その音は決してやかましいものではなく、
とても心地よいもの。

「もっと音上げてみて!」
「それ、なんていう曲?」
と窓の向こうに話しかけたくなるような
好もしい音楽ばかりだったのを覚えています。


そのヒデちゃんが
NHKに就職したというウワサを聞いたのは
15~6年くらい前。

それから何年かすると、
紅白歌合戦のぶ厚い台本を
ヒデちゃんのお母さんが持ってきてくれました。

「すごいなぁ☆
 音楽が好きなお兄ちゃんという印象が強かったけど、
 本当にこういう仕事をしてるなんて!」と、

となりに住んでいたお兄ちゃんのことを
家族で感嘆するばかり。


そして先日、

「きよし☆この夜」撮影:ヒデ
「歌謡コンサート」撮影:ヒデ

と書いてあるDVDが実家に届いているのを発見!

さっそく借りてきて見てみると、
なんとなんと、
ヒデちゃん、とうとう番組のおわりに

撮影:ヒデ

と、名前が流れる人にまでなっていたのです!

すごいよ!!!
えらいよ!!!
立派だよ!!!

小さな頃から大好きだったことを
ずーっと貫いて、
職業にしてしまって、
ここまで着実に登り続けている知人は、
ヒデちゃんしかいません。

私の世界での出世頭はヒデちゃんです。

となりに住んでたお兄ちゃんを誇りに思います。。。

東京タワーって何階建て?

2006年05月16日 03時44分33秒 | えんばたけ
今月末で5歳になる子兄からの質問です。

「東京タワーって、何階建て???」

と。

職場の一級建築士たちに聞いてみましたが、
「タワーすなわち塔だから何階建てというのは該当しない」
「高さについては有名だけど、階数では表現しないよね」
「展望台を一階とするなら2階建てか3階建てか?」
「おもしろい質問だね。調べておくよ」
と。

なかなか、
おぉっ!というような答えが出てきません。

5歳男子の目を輝かせるお答えありましたら
ぜひぜひ、教えてくださいませ!!!

金魚すくい

2006年05月10日 04時22分43秒 | えんばたけ
生き物が苦手な私ですが、このたび、
金魚を飼うことになりました。

ゴールデンなウィークに、
普段は見られない時間帯の
ドラマ再放送を楽しみにしていた私。

隠れドラマ鑑賞しているところを
お昼寝から起きた子兄に
まんまと見つかってしまいました。

画面には、主人公の男女が
金魚すくいしているシーン。
それを食い入るように見る子兄。

   深津ちゃんと妻夫木くんが、
   そんなに気になる???

子兄 「これやってみたい。これ、なんて言うの?」

私  「金魚すくいだよ。今度、お祭りでやろうね」

   そっちかい!!!  


その翌々日。
でかけた先で、
偶然、たまたま、バッタリ、
金魚すくいと遭遇することに。

   夏じゃないのに、
   お祭りでもないのに
   金魚すくいコーナー???

子兄の引きの強さがコワイと思いながら
やらせてみることに。

子兄を見て、やる気まんまん顔で
金魚プールの前にしゃがむ子妹。
足元に落ちていた、既に使用済みで穴の開いた
金魚すくいの「わく」を持たせておきました。


   金魚すくいって、
   どうやったら上手に取れるんでしょうねぇ?

   あんなティッシュみたいなもので金魚を
   すくえてる人を見たことがないんですけど。

   金魚すくいは風情を楽しむもので
   金魚はすくえなくてもいいんでしょうか?


子兄、初の金魚すくい。
もちろん、すくえるはずありません。

おっちゃん 「ハイ。お兄ちゃんも残念。
       好きなの2匹、持って帰っていいよ。どれにする?」

と。

   お兄ちゃん「も」?

   好きなの「2匹」?

   ひょっとして、
   穴開いたわく持ってる  
   妹の分もってこと?

   「あのー。子妹の分はお金払ってないんですけどぉ」

の言葉を発するタイミングを逃したまま、
水とともにビニール袋に入れられた
金魚2匹は子兄の手にぶらさがり・・・。


悪気は無かったんです。
子妹にわくを持たせたのは、
お兄ちゃんと同じ格好をさせて
気分を満足させるためです。

決して、子妹の分まで
金魚をもらって帰ろうなんて
思ったわけじゃないんです。

   生き物は飼うつもりないし・・・。
   今もらった2匹も、ホントは
   お返ししたいくらいなんすけど・・・。


そうだ!
金魚を飼っている旦那実家の水槽に同居させてもらおう!

と思っていたら、

あれよあれよという間に、
金魚を飼うための身の回り用品が
バアバから運ばれてきました。

私以外の者は、
たいへん楽しそうに
盛り上がっております。

生まれて初めて、金魚2匹
飼うことになってしまいました。

   口も出さないから
   手も出さなくていいかなあ?
   と、柱の陰から
   こわごわ見守っている気分です。


   金魚すくいの金魚の寿命って、
   どのくらいなんでしょうね???