はしご湯別館

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花の季節だよ・平標山~仙ノ倉山

2016年06月06日 | 【山】谷川連峰・苗場


6月最初の土曜日は、今年もハクサンイチゲの花畑を目指して、平標山を歩いて来ました。

暖冬の影響で、早くも花畑のピークかもしれない平標山。
(去年もそう思って5月に行って大ハズレしちゃったなぁー・・)

どちら様も同じ考えなら、入梅目前の関東で貴重な(?)晴れ間になりそうな土曜日とあって、
おそらく大勢の人が押し寄せるかな?と予測。


「綺麗な花畑を見に行っても、人だらけじゃあ気分的に全然癒されないなぁ」


・・・じゃあ、どうするか?


そりゃ、朝早くから登り始めるのが一番に決まってるっしょ!


この作戦は大成功!ゆったり静かに、朝の花畑散歩を愉しむ事ができましたヨ。
ま、例によって後半ハプニングがありましたが。



2016年6月4日(土)


魚河岸並みの早朝に家を出発、4時過ぎには平標山登山口駐車場到着。
すると・・なんとまぁビックリですよ。第一駐車場は既に8割程の埋まり具合です。
とはいえ多くの人は、車で仮眠していたり腹ごしらえしたりと、まだ出発する気配はありません。


4:23チャッチャと準備を済ませ出発!本日も松手山コースから上り、山の家コースから下山します。
逆コースにすると、復路で擦違いラッシュになりそな予感。

去年までのトレラン自粛に加え、今年からペットも自粛になっていました。


松手山までの樹林帯は初っ端から登り続きで、かなりキツイです。
ココはジメリとした高温多湿の日だと、もぅ本当に泣きたいくらい辛いんですが、
本日はラッキーな事に気温も比較的低めで湿度も高くなく、かな~り快適です。



・・・とはいえ、やっぱり急登はキツイ。
ルートの中で、松手山までが一番の踏ん張りどころかな。


さすが花の平標山、樹林帯の中でも足元には花がたくさんです。



5:50松手山。さぁ~ココからが、お楽しみの稜線歩きですよ。




笹原がキラキラと光っています。

去年は稜線の右手側にシラネアオイが咲いていたのですが、
今年はもう終わったのか、それとも早かったのか、見つけることができなかったなぁー。


そのかわり、こんなお方が。



カモシカくん。例によってジーッと動きません。



更に高度を上げると、稜線が見渡せ清々しい景色です。


これから歩く山の方へ目を向けると、なんと斜面に、
真っ白に輝くハクサンイチゲの花畑が見えるじゃありませんか!



待ってました!ハクサンイチゲの花畑です!



朝日に照らされ生き生きと輝いています。



これが見たくて今年も平標山へ来たんですよ~。




7:05平標山に着きました。



後ろに見える苗場山に全然雪がありません。
(何やら羽虫が写ってますが、気にしない、気にしない)




さぁ~、ここからが、このコースのメインデッシュです。



平標山~仙ノ倉山の鞍部にお花畑が広がります。



鞍部のベンチまでがハクサンイチゲ、



ミヤマキンバイ、



そしてハクサンコザクラが目立ち、



その先でチングルマも増えるといった感じでしょうか。



ただ、花のピークはこれからなのか、もう終盤なのか私にはわかりませんが
この鞍部の花畑に関しては、これまでの中では一番少なく、特にチングルマがとても少なかった・・。
蕾が多かったので、もしかしたらこれからがピークなのかも??



今年は暖冬の影響で、それぞれの開花がズレてしまったのかな??



花の合い間に鞍部のベンチで朝食タイム。
このベンチの後ろが、またお花畑で気持ちいいんです。



たっぷりと花を満喫した後は、天気も良い事だし、数年ぶりに仙ノ倉山まで歩いてみる事にしました。
(曇っていたりガスっていたら、鞍部散歩だけで帰る予定でした)


この仙ノ倉山までの道がまた、眺め爽快で気持ちいいんです。



ほんの少し平標山から離れただけなのに、見える景色に迫力が増します。



8:20仙ノ倉山に着きました。山頂からは雄大な展望が楽しめ、かなり良いです。
先客3~4組のハイカーさんが眺めを満喫していました。



なんとかアルプスと思われる山々も遠くに。富士山もピョッコリ頭を出していました。




8:30一通り眺めを満喫したので帰ります。



空が広いなぁー。

清々しい稜線を心地よい風が通り抜け、カッコウの鳴き声が爽やかに響きます。



これからの時間帯は人もドドドッと増えるし、チャッチャと帰りたいんですが、
例によって鞍部の花畑で足が止まり、再びベンチでまったりタイム。


ベンチで寛いでいると、平標山方面から続々と連なる人々がやってくるのが見えます。
平標山頂まで戻ってみると・・・ギョギョギョッッ!!山頂にはビッシリと人人人!!
「今日は混雑するだろーなぁ・・・」と想像はしていたものの、これほどとは。


9:20逃げるように通過のみで山頂をあとにし、山の家へ向かいます。



途中、お気に入りベンチでオヤツタイム。
ここで食べようと、セブンの濃厚チョコクッキーを買って来ました。



周囲には、かわいいフデリンドウがチラホラ咲いています。


さぁ今度こそ本当に山の家に行きますよ。



登山道を彩る石楠花は終わっていましたが、イワカガミはたくさん咲いていました。



山の家までの登山道は緑が広がる牧歌的な眺めを楽しみながら
整備された木の階段をノンビリ歩けて心地よいです・・・が、



出ました。このタイミングで。




山行最大の強敵、



オジサンの急な便意!!



木の階段をリズミカルに気分良く下りていた我家のオジサンが急に立ち止まり、
突如脂汗にじませながら、消えるような小っさい声で「歩くと出そう」と一言。
もぅこうなると1ミリでも動くのは危険らしく、ジッと波が過ぎるのを待つばかり。


かと思えば、急に「今だッッッ!」と目を血走らせ走り出し、


そして、また立ち止まるの繰り返し。


解説すると、急な便意には波があり、
襲来時は少しでも動くと門がゲートオープンしてしまうので、決して動かざるべし。
そして波が治まる小康状態の隙に一気にダッシュし、徐々に山の家(トイレ)に近づくという。


そう、止まっては走り、走っては止まり、


名づけて


だるまさんが転んだ走法ダッ!
(↑会津駒に続き2度目の登場)



トイレまであと150m。まだまだ先は長い。ココが踏ん張りどころ。


トイレまであと10m!しかし、目の前にトイレがあるからと決して走ってはいけない。
なぜなら、ほんの少しの気の緩みが門まで緩めてしまうから。まさにココからが正念場。


あと5m、ベンチで和やかに談笑を楽しむハイカーの横を苦悶の表情で一歩一歩、また一歩。


いよいよトイレ前に到達。しかし、ここで再び前進を阻む強便意襲来。
(決して負けられない戦いがココにある!)


10:10間一髪でトイレに到着!!
あー、危なかった。今回も本当に危なかった。



さっきまでの鬼の形相とはうってかわり、柔和な顔でトイレから出て来たオジサン。
しかし、なにやら左ひざをさすっています。
聞くと、勢いよく和式トイレにしゃがんで、膝がピキッと鳴って痛くなったそーな。


↓しかし、本当の原因は平標~仙ノ倉鞍部でのこの屈伸横移動と思われ。



そんなオジサンからの一言メッセージ。
「木道階段は一歩一歩がウ○チにズンズン響く」



10:20ここから樹林帯に突入します。

急な便意(略して急便)から開放されたものの、
オジサンの膝が痛くなってしまったので、ゆっくりコケないように下ります。

途中何組もの泊まり装備のハイカーさんと擦違いました。この日の山の家は、さぞや大賑わいだった事でしょう。


11:04林道に到着しました。ここからは退屈な退屈な、とっても退屈な林道歩きです。

11:56駐車場に戻って来ました。なんと停めていた第一駐車場は満車。
係の方に伺うと、第三(?)まで全ての駐車場が満車だそーで、
「今日の人出は最高だ」と仰っていました。うーーむ、凄いぞ平標山。



通算4回目の訪問で、何気にお気に入りの平標山ですが・・


↓このお土産だけは、いらなかったなぁ。

山ダニさんが、いつの間にか服についていた。どちら様もご用心。


山行の後は「越後湯沢温泉外湯めぐり券」を使ってひとッ風呂。
今日も楽しい一日でした。