女医EMIのJOY HAPPY LIFE

旅行・映画・イベントなどとにかく遊びが(遊びも)好きな毒舌ママ女医EMIが楽しくすごす毎日のエッセイ。株もはじめました

読書

2010-09-15 17:00:07 | Weblog
宮部みゆきさんの「地下街の雨」。短編集でなかなか面白い。でも「不文律」とか「ムクロバラ」はよくわからないストーリーでした。「さよなら、キリハラさん」は気に入りました。

内田康夫さんの「幻香。三位一体の香水を巡る調香師や薬物の関係した話。浅見光彦シリーズですがなかなか良い時間潰しになりました。

桐野夏生さんの「グロテスク」。悪意と美貌と売春がテーマになったような小説で確かにグロテスク。貧乏で惨めな感じで、あまり楽しくはない本でした。

内田康夫さんの「僕が探偵だった夏」。浅見光彦シリーズの原点でなかなか読みやすい子供向け作品でした。

内舘牧子さんの「週末婚」。ドラマ見て怖いと思ったけど本は何だか救いがあるかも。実際、我が家は妊娠中から出産後まで4年近く(育児休暇を除いて)ずっと週末婚だけど、育児する間だけは何とか同居してほしいものです。育児出来なくはないけど、私の場合は、夫が仕事だから仕方ないとは思いつつも、自分ばかり自由に暮らしていてちょっとムカっとすることがあります。普段は何とも思わないけど、ふとした時に「結局、この子を育てたのは私よ!」と思うことがあります。週末ほんの1.5日ばかり居ても育児には少ししか助けにならない。この作品中の月子は自分たちの好きで始めたから体調不良とかなら世話もできるけど、私は自分の体調崩れようとも一人で子供を見なくちゃならないから夫婦で同じ親なのにかなり不公平感があります。子供が可愛いから何とかなるけど。


内舘牧子さんの「必要のない人」。短編集ですが、タヒチ行く人の話や濡れ落ち葉的夫の話、なんか解放されたくなるの分かります。しかし、夏の終わりが7月末とか、ノートパソコンが100万以上とか、いつの話?と思ったら発行が1998年でした。12年前はそんなに夏って短かったのね。今は9月に入ってやっと多少暑さが引くくらいです。温暖化だなぁ。今から10年後は10月まで真夏日だったらどうしよう(>_<)

京極夏彦さんの「数えずの井戸」。番町さら屋敷の青山播磨と菊が主人公。ぶ厚いけど読みごたえがあり面白い。又市が少しだけ友情出演していて良かったです。百物語シリーズのファンなので。

池永永一さんの「テンペスト」。ついシェークスピアを頭に浮かべたけど、琉球王朝時代のまさにテンペストな政治の時代物語。来年、誰が見ても美人な仲間由紀恵さんがテンペストの舞台をやるという事で、私の頭の中では主人公の孫寧温が仲間由紀恵さんの顔で出てきました。かなり面白く、オススメ。舞台も見たいなぁ!

コルネーリア・フンゲの「竜の騎士」。ファンタジーだけど読みごたえがあり面白かった。

塚本裕美子さんの「山田太郎ものがたり」ノベライズ三冊。マンガも読んだけど貧乏すぎて面白い。

海堂尊さんの「ひかりの剣」。かなり面白かった。剣道ものは好きです(笑)

神永学さんの「心霊探偵 八雲」。それほどオカルト過ぎず、面白い。かなり文章力があり、著者は結構老成してそうです。私よりは少なくとも年配だろうなという印象。彼の作品は間違いない気がします。あっという間に1から3巻まで読みました。「心霊探偵 八雲4」。姉を名乗る人が出てきて面白い。「5」は母親の真の姿が見れて泣ける。「6」は父親の行方というか存在が分かりビックリ。正体はそう来たか!かなり面白い。「7」は父親の育ちや祖母のエピソードまであって、少し納得いきました。伏線が素晴らしい。これ読んでまた長野の戸隠にいきたくなりました。水無瀬/鬼無里の鬼女の伝説が書いてあったもので。

神永学さんの「天命探偵 真田省吾」。とにかく探偵とつくタイトルが多くて、ネーミングのセンスは?ですが、中身は面白いです。真田より女の子の方が主人公っぽい。

E D ベイカーの「カエルになったお姫様」。なかなか愉快なファンタジーでした。頭使わなくても読めます。続きがあるらしいから見てみたいです。

ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「マライアおばさん」も面白かった。原題のBlack Mariaも洒落が効いてて良い。護送車とか霊柩車という意味もあってピッタリなの。

マーサ・ブルックスの「ハートレスガール」。あまりに考えなしに生きる女の子がメインで出てきて、面白くない。

ギャレット・フレイマン・ウェア「涙のタトゥー」。涙の形のタトゥーの少年に出会い、弟の死を受け入れる少女の話。なかなか読めた。

恩田陸さんの「ブラザーサン シスタームーン」。不完全燃焼な感じでいまひとつ。

藤本ひとみさんの「殺人の四重奏」。古いフランスの時代の話ですがなかなか面白い。

藤本ひとみさんの「恋愛王国 オデパン」。まあ面白いんだけど、ラストが不満。続編がありそうな書き方だけど結局どうなるの?という感じ。


乙一さんの「ZOO」。短編集ですがなかなか面白い。特に落ちる飛行機の中でという話がシュールで良い。

乙一さんの「失はれる物語」。短編集ですがなかなか良い。映画になった「KIDS」の原型の「傷」という作品も入ってます。設定で主人公が若かった。

自宅にしまってあった乙一さんのノベライズの「KIDS」ももう一度読み直しました。こっちの方角が何となく救いがあるし可愛い感じで良かった。シホもそんな悪い奴じゃないなぁと思えるその後のエピソードもあったし。

海堂尊さんの「ジーン・ワルツ」。少しでも医療の現場を知ってほしいですが、産科の話。来年に菅野美穂さん主演で映画公開ですが面白いです。早く続編を読みたい。

次はDさんの「銭湯の人魚姫と魔女の森」。ルビがやたら長いのを別にすれば予想外にしっかりした文章でした。哀愁も意外にイケるみたい。でも主人公の彼氏は最低でした。

夏川草介さんの「神様のカルテ」。なかなか面白いし、救急外来の話なんかありそうな(というかある)話。と思ったら夏川さん医者でした。しかも年齢見たら、たぶん私と同じくらいの学年のはず(順調にパスしていれば)。よく小説書く暇があったなぁと思うけど何科かな?不思議な主人公も良い味出してました。

ブルー・バリエットの「フェルメールの暗号」。子供向けだけどまあまあ面白い。

クリス・ダレーシーの「龍のすむ家」。大学生の男の子が主人公。シリーズもので長いけどまあまあ面白いファンタジーでした。ハリポタ後に書かれた感じ満載。でも主人公、大家の子供の相手で邪魔されて自分の時間ができなそう。私なら試験前によその子供に「お話作って読んで」と言われても断ってしまいそう。暇なら良いけど卒業出来なかったら困るし。まあ主人公は面倒見が良いって事で。