てくてくだより

森のこども園てくてくの日々での雑感を、園長小菅がつづります。

自然な流れ

2007-05-08 23:17:33 | インポート

これからパソコンに向かう。なんだかこんな日が続いている。今日はとことん思っていたことが思うように進まなかった一日だった。

子どもたちと三八の市へ苗の買い物。すごい人と、コンクーリートの上のお散歩と今年初の暑さに子どもたちはグロッキー。いつもと違う流れに子どもたちは、精一杯。なのに、午後からは、じゃが芋の種芋上をしなければ、、、。

案の定、子どもたちは、いつもやっているお料理の仕事も、火越しも疲れてできなーいとあそび始める。無理強いは世辞、やっとお昼ご飯にたどり着いたのは、1時。2時には畑に行きたいという思いははかなく崩れ、畑に着いたのは、3時。もうお帰りの時間。子どもたちは、こちらがこうしてほしいと思うこと、こうしなくちゃいけないの、、と思うことにことごとく反対のことが起こる。当たり前のことだ、子どもたちの気持ちや体力など考えずに、計画した市場への買い物とじゃが芋上なのだから。でも、市の日は決まっているし、今日しかない、種芋は、早く切りすぎてしまい、カビが生えてしまったから今日しか植えられる日がない、、、。そう、子どもたちのことを考えた一日ではなかったのだ。

でも、これも、自然を相手にしていれば、こちらの都合を待ってくれない相手だ。こんなことも自然な流れかもしれないが、強制や指示のない、子どもたちの主体性や考えを育みたい思いにこんなに反する日もこれまでなかった。

子どもたちとお母さんたちはまだ畑でがんばっているのをおいて、私だけ事務所へ戻り経理の方と経理処理。多少待たせてしまった。処理を進めていると、お世話になっている方からの呼び出し。断れないお誘いだ。またまた、仕事を任せて、そちらへ向かう。どんな意味がある時間だったのか、最後は、ゴルフの打ちっぱなしの練習所までお付き合いし、帰ってきた。今日は、やりたいこと、やらなくちゃいけないことがいっぱいあったのだ。でも、この時間まで何もできずに終わってしまった。ことごとく思うようにならない一日だった。

でも、どうしてなの!!と口説かず、そこから学ぶ何かを見つけようと必死で見方を変えてみた。ふと出てきた、「自分の心もコントロールできないのに、人の気持ちまで思い通りにしようなんてできっこないんだよ」とお世話になっている方から出た言葉。ああ、今日はこの言葉に会うためにあった一日だったんだなーと思うと、気持ちが楽になった。普段縁がない、ゴルフの打ちっぱなしで自分はしないのに、見ているだけのお付き合い、いつもだったらこの時間の使い方、私のいる意味を一方からしか見ずに、早く帰りたいと表情に出したり、相手にストレートに怒りをぶつけたりしてしまう自分だということはよく知っている。でも、なんだか人のスイングを観察したり、考え事したり、浮世離れしている?自分の生活とは違う世界の時間を見ることができておもしろくなった。

いろんな人とかかわればかかわるほど、いろんな人の気持ちとも繋がっている。その中で、いろんな出来事が起こるわけだから、かかってくる電話や、お誘い、仕事の約束、すべて必要なことで自然な流れの中で起こっている。でも、それを今日はこれをやる日だから、と線を引いてしまうと、窮屈で身動きが取れなくなってしまう。

子どもたちも一緒だ。自然に起きる自然な流れには、自然に子どもたちは集まってくる。でも、線を引いてしまった流れの中では、子どもたちの自主性や意欲は生まれてこない。いやいや学ぶことの多い一日でした。

帰ってきてこうして心に問いかけながら、整理している。するといい考えが浮かんだ。時間の作り方、仕事の効率性。夕方子どもたちが帰ってからこれだけのことをしようといつも仕事を計画だてている。でも、いつも思うようにいかない。体が休みたがっていたり、思うように頭がはたらかなったり、用事が入ったり。だから、夕飯時までは子どもたちのための時間、そして土と触れる時間にしよう。そして、夜の時間は、ゆっくりとからだを休めよう。早く寝て、早く起きて、早朝に事務仕事をしよう。

畑の準備が間に合っていないし、事務仕事は山済みになるばかり。夜な夜なPCに向かっていると、私は何のためにこのことをしているのかと孤独感を感じるばかり。良いことがない。

今日は、そんな良い考えに反して、こんなことを書くためにPCに向かっているが、(朝起きれないのが怖いのでもう一仕事するつもりだが、、)明日からは、ぜひ試してみよう。

最後には、そんな考えをもたらしてくれた一日の出来事。いろんな気持ちを感謝に変えて眠ろう。


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2 コメント

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ただただ頭が下がるばかりです。 (satoko)
2007-05-09 11:21:49
ただただ頭が下がるばかりです。
そういう考え方ができるのもやっぱり子供を含めた自然と毎日向かい合っているからなのかな。
いろんなことを感謝の気持ちに変える・・・頭ではわかっていながらなかなか気持ちが入っていかなくイライラしてしまい本末転倒なことが多いです。
日々精進です。
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書いているほど、かっこいいものではないのです。... (すげ)
2007-05-09 21:31:07
書いているほど、かっこいいものではないのです。書きながら自分に言い聞かせている、そんなところです。さとちゃんこそ、いろんな人の支えになっている。見習うことが多いです。私なんか、自分のことで精一杯で、人の気持ちにどれだけ寄り添えるか、自信ないです。さとちゃんは、自然に上手に寄り添ってくれるんだなー。私こそ、修行の日々です。
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