てくてくだより

森のこども園てくてくの日々での雑感を、園長小菅がつづります。

雪原でウサギと出会った

2005-01-15 20:26:16 | インポート
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明日は、妙高でスノーシューぼうけんツアーを控えている。子どもたちと一緒にスノーシューをはいて、雪原を歩く。その下見で、スタッフといっしょに雪原を歩いてきた。
今日は、雪が重く、私の体力の低下も響いて、とてもハードなハイキングだった。コッフェルや、水、救急セットなどを背負い、先頭を歩くのは、本当にしんどかった。毎日体力づくりに励まなければ・・・と反省。
でも、そんなしんどい時間も、うさぎとの遭遇が、吹き飛ばしてくれた。仲間の「あの木の根元にウサギがいるんじゃない?」のこと言葉に木の根元に目を向けると、それらしきものが。少しずつ近づいたが、動かない。写真を撮りながら、近づいていったが、本当にすぐ近くまで近寄ることができた。とってもかわいい。
この厳しい冬の生活を彼らはどんなふうに過ごしているのか。雪原には、メスの分泌物もあちらこちらに。オスに自分の存在を知らせるためのサインだ。木の皮や枝をかじり、フンを見ても木の香りしかしない。生きるための工夫、力・・・彼らの生活は、理にかない、無駄がなく、自然に逆らうことのない・できないまさに自然と寄り添った生活だ。
私たちも盛んに自然と寄り添う生活などという言葉を使うが、その言葉はどんな生活を示すのか。かわいいウサギからも学ぶことはたくさんあるだろう。



今年最初のおしごと

2005-01-11 10:10:46 | インポート
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今年最初のおしごとは、いつもお世話になっている国立妙高少年自然の家 主催事業キッズアカデミーの講師というお仕事だった。春から定期的に子どもたちと森の中で遊んでいる。今回が、4回目。子どもたちは、森の中で、自分たちで遊びを作り出し、仲間と関わりながら、とても楽しい空間を共有させてもらっている。
11月に森の中で遊んだときは、私のグループは、同じ場所に4時間ずっとあそんでいた。木登りをし、落ち葉を集めで落ち葉シャワーをたのしみ、自分たちの基地を作り、そこでランチタイム。ツルを見つけた子は、リースを作り始め、それをまた友達に教える。最初は、友達とのかかわりに困っていた子どもも、一つの遊びをそのこが始めたことで友達が集まり、どんどんかかわりを深めていった。わたしたちスタッフは、いっしょにおもいっきり楽しんだのだ。
その子達が、今回の雪の中、またその場所へ行きたい・・・・といい、行ってきた。また木に登り、新雪の雪の中へダイビング。期の根元の雪を掘り始めたり、遊びは広がりそうだ。
体験の積み重ねと、子どもたちを信じて、子どもたちに任せる事の重要性を改めて考える。子どもを取り巻く環境の中で、子どもたちの自由を保障する時間があったとしても、何らかの制限があることがあまりにも多い。時間であったり、物や場所に対する制限・・・その中で、子どもたちの創造力や子どもたち自身がもっているどこまで育むことができるのか。どんな環境が今の子どもたちには必要なのか。

これ以上書き始めるとどんどん深みにはまってしまいそうなので、今日はこれまで。




対話法

2005-01-10 19:17:13 | インポート
自分で事務所を構えて仕事を始めてから、なかなか自分を研磨する時間がとれないのが悩みだ。だが、今年はラッキーだ。新年早々、この冬唯一の空いていた週末に、ちょうど以前より興味のあった対話法の講習会を知人よりお誘いいただいたので、さっそく行ってきた。
「対話」。これは、かなりの方が興味をもっているキーワードだ。実際、「今朝新聞を見てとんできました。」という方が何人もおり、びっくりした。家族との対話、夫婦間の対話、お子さんとの会話、職場での対話、友人との対話、親との対話、お客さんt歩の対話・・・いろんな立場、いろんな場面で、いろんな悩みを持っておられる方が多いだろう。私自身も、「対話」の悩みはたくさんあるが、自分自身のためだけでなく、悩んでいる多くの方といっしょにより良い「対話」を考えたいという想いで、その場にいた。
対話法では、’確認する’という作業をとても大切にする。話し手が話した事の誤解を少なくすることが、よりより対話へとつながるという提唱だと理解している。間違いがあると困るので、詳細は、対話法http://www.taiwa.org/をご覧ください。

今回の私の収穫は、自分自身でいくつかの気付きができたことだ。
その気付きとは・・・
○何を確認するのか・・・言葉を確認するのではなく、話し手の気持ちをさりげなく確認すること。まず、自分の意見や感想を話す前に、相手の全てを受けとめること。とても難しいことだ。どうしても、自分のいいたいことをすぐに言ってしまいたくなる。だが、その確認の作業をすることで、とてもスムーズに相手を受け止めることができる実感を味わった。
○話のレベルによって、事実レベルを確認することと、深層レベルを確認することとの効果に違いに気付いた。
○確認作業が、共感的印象を伝えやすいということ。誤解が少なくなる、という効果よりも、共感的スタンスを相手に伝わることで、そのあとの自分が相手に伝えたいことがより効果的に伝わるのではないか・・・と対話法の自分自身が感じる効果が目に見えて理解できたことだった。

与えられた知識や理解ではなく、自分自身でその理解をつかむことができた喜びを、一人で「はー」とか「ふー」とか言っているものだから周りの方は、おかしな人だと思っただろう。だが、その喜びを表現せずにはいられないくらい、とても嬉しい瞬間だったのだ。

人は、死ぬまでにどれだけのことを知る事ができるだろう。何と出会うかは、ほんの限られた世界の中で起こっていることだ。その世界を広げ、どれだけの多くのことと出会えることができるかどうか、それは生きる喜びだ。この対話法と出会うことができたことに感謝したい。ありがとうございました、浅野さん、江川さん。そしてお疲れ様でした。


あけまして おめでとうございます

2005-01-05 11:51:02 | インポート
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あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

雪が降り積もり、新潟らしいお正月を迎えました。
私のお正月は、安塚町の家族といっしょでした。安塚町も1月1日をもって上越市と合併。上越市安塚区となりました。名前は残るものの、なんだかこの合併にはいろいろなことを思う年明けです。
ですが、新しい期を迎え、本当に意味での地域づくりがこれからスタートするのではと、自分にできる地域づくりを考えています。

私的には、今年はどんな年になるのか・・・。自分の事務所を構えて、4年になります。いろんな意味でたくさんの種をまき、いろんなところで、いろんな芽が出始めています。その芽を大切に、水をやり、肥やしを作って、育てていく年だと思っています。芽を出すことができたのもたくさんの方々の支えのおかげです。これからも、心ある仕事をして、心を育てていきたいです。

●春の庭が楽しみです。庭で野菜を育て、ハーブも植え、コンポストを作ります。その横で、子どもたちが泥遊びできる場所もあり、大人が火を囲んでコーヒーを飲める場所も作ります。
●子どもたちが自然の中で過ごせるように、居場所作りをすすめます。拠点となる土地がもてるよう今から下準備です。
●手のぬくもりを感じる生活がしたいですね。自分で洋服を縫い、ジャムや味噌、漬物を自分で作り、自分の家をのこぎり片手に作っていく。

そう今年も、やりたいことがたくさん。それが私の遊びです。それが私の仕事です。全てが私の遊びであって、同時に仕事でもあります。てなわけで、今年もいろんな方に支えていただく年になると思いますが、どうぞよろしくお願いします。
環境教育事務所Lifetime 小菅 江美