自分で事務所を構えて仕事を始めてから、なかなか自分を研磨する時間がとれないのが悩みだ。だが、今年はラッキーだ。新年早々、この冬唯一の空いていた週末に、ちょうど以前より興味のあった対話法の講習会を知人よりお誘いいただいたので、さっそく行ってきた。
「対話」。これは、かなりの方が興味をもっているキーワードだ。実際、「今朝新聞を見てとんできました。」という方が何人もおり、びっくりした。家族との対話、夫婦間の対話、お子さんとの会話、職場での対話、友人との対話、親との対話、お客さんt歩の対話・・・いろんな立場、いろんな場面で、いろんな悩みを持っておられる方が多いだろう。私自身も、「対話」の悩みはたくさんあるが、自分自身のためだけでなく、悩んでいる多くの方といっしょにより良い「対話」を考えたいという想いで、その場にいた。
対話法では、’確認する’という作業をとても大切にする。話し手が話した事の誤解を少なくすることが、よりより対話へとつながるという提唱だと理解している。間違いがあると困るので、詳細は、
対話法http://www.taiwa.org/をご覧ください。
今回の私の収穫は、自分自身でいくつかの気付きができたことだ。
その気付きとは・・・
○何を確認するのか・・・言葉を確認するのではなく、話し手の気持ちをさりげなく確認すること。まず、自分の意見や感想を話す前に、相手の全てを受けとめること。とても難しいことだ。どうしても、自分のいいたいことをすぐに言ってしまいたくなる。だが、その確認の作業をすることで、とてもスムーズに相手を受け止めることができる実感を味わった。
○話のレベルによって、事実レベルを確認することと、深層レベルを確認することとの効果に違いに気付いた。
○確認作業が、共感的印象を伝えやすいということ。誤解が少なくなる、という効果よりも、共感的スタンスを相手に伝わることで、そのあとの自分が相手に伝えたいことがより効果的に伝わるのではないか・・・と対話法の自分自身が感じる効果が目に見えて理解できたことだった。
与えられた知識や理解ではなく、自分自身でその理解をつかむことができた喜びを、一人で「はー」とか「ふー」とか言っているものだから周りの方は、おかしな人だと思っただろう。だが、その喜びを表現せずにはいられないくらい、とても嬉しい瞬間だったのだ。
人は、死ぬまでにどれだけのことを知る事ができるだろう。何と出会うかは、ほんの限られた世界の中で起こっていることだ。その世界を広げ、どれだけの多くのことと出会えることができるかどうか、それは生きる喜びだ。この対話法と出会うことができたことに感謝したい。ありがとうございました、浅野さん、江川さん。そしてお疲れ様でした。