てくてくだより

森のこども園てくてくの日々での雑感を、園長小菅がつづります。

学びの意欲はだれもが備えもっている

2019-02-24 22:12:39 | 日記


主体的で対話的な深い学びを合言葉に幼児教育・学校教育の改革が進んでいます。対話をし、主体的に動くことが学びに繋がっていくと捉えてこの改革を楽しみにしています。
 私は、畑で子どもたちと野菜を育てています。畑に種をまくと芽が出る様に重ねて思うことがあります。芽を出そうとする力はどの種もが備え持っているのだけれど、土や気象条件などの環境によって芽を出せるか否かは変わってきます。芽を出そうとすることを学ぶ意欲と捉えると学ぶことは誰もが望んでいることで、その意欲をずっと持ち続け、たくさんのことに興味を持って観察し、知りたいと思い、知ったことを自分の知恵としていくかどうかは、私たち大人がどんな土を用意してあげられるかなのだと考えるのです。
 肥沃過ぎると根を伸ばそうとしなくても養分をもらえるので、根が弱ります。水を与えすぎても同じで、足りなくからこそ水分や養分を求めて自ら根を広げ、深く張っていく植物の成長を見ながら、子どもたちが気持ちよく根をはっていける土をどうやって用意しようかと思い巡らせます。でも、主体は「種」であって「土」ではないのと視点を変えるととても心が軽くなります。「大丈夫、私も目の前の子も、ちゃんと学ぶ意欲と育む力を備え持っている」ということを胸におくと、足りないと不安になることもなく、必要なものを自ら求め始めていきます。

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