gooブログはじめました!

健康的食生活のための情報を発信です。
1980年以前の中学に家庭科、未必修の男性諸氏に医療従事者を含め必要かも。

[人参とほうれん草] 食生活について語ろう 

2019年10月12日 | 美容ダイエット
人参とほうれん草Carrot and spinach   にんじんとほうれんそう 
テレビで2017/10/28に世間一般に知られる人参が目によいと言うことを疑問視する発言を医師がしていました。野菜では手軽に取れるのはほうれん草でルティンを10mg/100g中に含むからよいと言うのです。人参は、ビタミンAが豊富で夜盲症によいと学んできました。検証してみたいと思います。


目を守る4大栄養素として、1.抗酸化ビタミン群 ビタミンA・ビタミンC・ビタミンE 2.抗酸化ポリフェノール群アントシァニン 3.ミネラル 4.オメガ3脂肪酸があげられています。大切なのは抗酸化作用のあるビタミンや眼精疲労にDHAなどの必要不可欠な栄養素を摂ることです。
ルテインはカロテンが酸化されたものでルテインが代謝され異性体となるゼアキサンチンに変化することから、ルテインの摂取によってルテインとゼアキサンチンZeaxanthin 両方を得るために必要な成分となりますがビタミンA効力はなくなります。
ルティンLutein は、緑黄色野菜類、緑葉、卵黄に多く含み、カロテノイド系黄橙色素成分で、ジヒドロキシ-αカロテンDihydroxy-αcarotene に相当します。また、狭義にはルテインを指してキサントフィルXanthophyll と称することもあります。
キサントフィルの1種として強い抗酸化作用があります。
キサントフィルXanthophyll(ルティン)はカロテノイド(カロテン類、キサントフィル類)の一種です。脂溶性、熱に比較的安定、空気中で酸化を受けやすいのですが色は比較的安定しています。カロテンが弱く酸化されたものでわずかにクリプトキサンチンにビタミンA効力が認められています。
アルコール類(クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、ルティン)、ケトン類(カプサンチンCapsanthin、フコキサンチン)など多くの種類があります。

ルティンLutein(カロテノイド)に は、目の網膜を紫外線から保護する作用、抗酸化作用があります。ルティンLutein は人体で皮膚、目、乳房などに存在するのですが加齢と共に合成能力が衰え常に補給することを必要としています。
特に目の網膜全体を紫外線から保護する作用を有し、また光そのものを遮(さえぎ)り、明暗を区別する働きがあります。目の奥にある映像を写す組織のことを黄斑といい、物を見るのに大切な働きをしてその色素濃度を高めるのにルティンが関与しているのです。
加齢性黄斑変性(AMD )や白内障などの眼疾病のリスクを低減させることが証明されつつあります。
目によいとしてビタミンA,C,E、亜鉛とともに利用すると効果的です。ほうれん草で60g程度6mg/1日程度が必要量といわれ健康食品としてマリーゴールドより抽出したものが多く出回ります。100g中でケール21.9mg、ほうれん草10.2mg、パセリ、10.01mg、枝豆0.74mg、卵0.15mgに多く含んでいます。

これらの目にいい食材として、にんじん(ビタミンA)・(ビタミンC)・ほうれん草(ルティン)・ビルベリー(アントシアニン)・牡蠣(亜鉛)・青魚(DHA)・なたね油、アマニ油、えごま油(α-リノレン酸)・ナッツ類(ビタミンE)を挙げています。大切なのは栄養バランスのよい食事です。普段摂取しにくい特にビタミンA・ルテインやアントシアニンなどの栄養素を心掛けて取るようにするといいでしょう。

 アントシアニンはこの分解されたロドプ シンが元に戻るのを助けます。ロドプシンRhodopsinは視紅Visual purpleともいいます。
紫紅色の複合タンパク質(色素たんぱく質)でRhodopsinのrhod(赤)、op(光)を意味し視色素と呼ばれ網膜の光を吸収、暗順応力のある桿体(かんたい)細胞に分布するオプシンOpsinというタンパク質とビタミンAであるレチナールRetinalの複合体として存在しています。
ロドプシンは光にあたる事により、ビタミンAに分解され、もう一度ロドプシンに再合成します。 長時間目を酷使し続けると、再合成が間に合わずロドプシンは減少します。アントシアニンはそのロドプシンの生合成を促進する作用があります。
近視などの視力低下や老眼や白内障や加齢黄斑変性などの大元の原因は「活性酸素」だと言われています。この活性酸素から目を守ってくれるのが抗酸化作用のある食材です。
ほうれん草などの緑の濃い葉野菜に含まれる硝酸塩については、発がん性物質の生成に関与の指摘がある一方で、心臓や血管に有益であり、この硝酸塩が緑内障の発症リスクを20%以上軽減するとの報告があります。

 人参に含むβカロテンは体内で分解を受けてビタミンAになります。ロドプシンは光にあたる事により、ビタミンAに分解され、もう一度ロドプシンに再合成します。ビタミンAよりアントシアニンの作用を受けてロドプシンになります。
ロドプシン(タンパク質とレチナールRetinal[ビタミンAアルデヒド]の複合体)が減少し夜盲症になりやすく ヒトは目に入ってきた光を電気信号にして脳に伝えますが、その 電気信号の材料になっているのがロドプシン です。
ということは、ビタミンAの不足は夜盲症に陥るということが言えるでしょう。モノを見る際にロドプシンは重要な働きをしているのです。ビタミンAは、皮膚や体の粘膜に関わる大切な栄養素で、不足すると目の障害、皮膚の免疫力の低下が知られています。
 ビタミンAの多いほうれん草とにんじんの最強コンビで緑内障の進行を抑えるといいます。目に良い食材として体内でビタミンAになる人参を疑問視するの正しくないといえるでしょう。 
おそらくほうれん草のルティンの含有量だけを捉(とら)えて、いわれたのではないかと思われます。ルテインはカロテンが酸化されたものです。ビタミンAを多く含む食材は体内でルティンになります。
ほうれん草もいいですが、人参も目にいい食材です。

◇人参Carrot にんじん
  セリ科、単独で用いることが少なく、他の野菜と組んで使われている。根が金平ゴボウ、紅白なます、つけあわせ、サラダ、漬物、スープ、煮物、揚げ物、酢のもの、炒め物、葉が揚げ物、和え物と、たまねぎ、じゃがいもと並んで毎日の食卓に登場しています。
特長は緑黄色野菜の中でもカロテン(β-カロテン当量9100μg)、ビタミンA(レチノール当量:五訂1500μg・五訂補760μg)が多くそのままでは吸収率は10~30%ですが油と一緒にすることで吸収率が50%以上とよくなります。
人参の皮、葉を乾燥させお茶にして飲むことによって眼精疲労の回復がみられたとの報告があります。

その医師が、栄養学の基礎知識を学んでいないので、ルティンに偏った知識で話したように思われます。ビタミンAの豊富な人参は夜盲症、ドライアイ、免疫力の低下、皮膚・粘膜の角化に有効な食材です。

1月23日がいい(1月)ニンジン(23)の日の語呂合わせで碧南人参の日となりました。 愛知県碧南市(へきなんし)の特産である人参(へきなん美人)をもっと知ってもらい、食べてもらいたいです! 碧南の人参はと~っても甘くて青臭くなく、小さい子でも食べられるおいしい人参です。
にんじんの「に」、漢字の人参の参(さん)の語呂合わせで2月3日に沖縄県で消費拡大を目的に2005年に制定しています。



 
この記事についてブログを書く
« [米粉の菓子] 食生活について... | トップ | [米に不足のアミノ酸] 食生... »

美容ダイエット」カテゴリの最新記事