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健康的食生活のための情報を発信です。
1980年以前の中学に家庭科、未必修の男性諸氏に医療従事者を含め必要かも。

[人と微生物]食生活について語ろう

2024年07月14日 | 美容ダイエット

・微生物Microorganismびせいぶつ
  一般に寄生虫、カビ酵母、細菌、ウイルスなどで小さい生物ということであり多くの種類があります。 生物には細胞が存在し、例外もありますが大きく2種類に分類し細胞核のある真核生物と、細胞核を持たない原核生物です。
肉眼では観察できない、きわめて小さな生物のことで微生物に、乳酸菌、麹、酵母のように私たちの健康だけではなく、アトピー性皮膚炎、水虫、タムシのような病原性の菌も存在しています。
 この季節に気になる病原性細菌について少し触れてみました。
 アトピー性皮膚炎は、体質として免疫作用が異常に強く起こりやすかったり、乾燥肌状態であることが一因と考えられています。患者は汗をかくと炎症を引き起こし、一層ひどい痛みとかゆみに苛(さいな)まれることが知られていますが、具体的にどんな物質が原因かはわかっていませんでした。
2013年に広島大などの研究により、健康な人間の皮膚にも存在し、汗の中から、カビの一種マラセチア菌Malasseziaである「マラセチアグロボーザMalassezia globosa」が作り出すある種のタンパク質を検出し、このタンパク質が汗とともに患者の皮膚の傷から体内に取り込まれると、かゆみを起こす物質であるヒスタミンが放出され、炎症が起こるのでないかとの発表があります。
炎症のもとになるタンパク質を取り除く薬を開発することで、患者の苦しみを取り除くことができると期待がかかります。
足は温度が低く、比較的低温を好む真菌が多く存在しており、その種類、なんと約100種類ともいわれています。人によって個々に存在する真菌の種類の組み合わせが異なることが分かり、これが一網打尽にできなかった一因と考えられています。
ヒトと共生をしている常在細菌は体表面に実にその数は、兆の数を超え、まさに私たちは四六時中「微生物まみれ」になっているのです。
その実態を探ろうという研究でヒトマイクロバイオーム・プロジェクトHuman microbiome project(HMP)が立ち上がっています。
 近年さらにLPSと呼ばれる微生物によって作られた糖脂質が免疫力を活性化するとして知られています。
  英語では「リポポリサッカライドLipopolysaccharide」、略してLPSと呼ばれる物質でLPS(糖脂質)、「植物発酵糖脂質」として2006年頃より市場化しています。
「植物発酵糖脂質」は、植物に共生する菌を発酵の技術で培養してできた糖脂質素材で、機能性素材としています。
Microsoft PowerPoint - 2 香川大河内先生.ppt (jst.go.jp)
https://shingi.jst.go.jp/pdf/2008/jst807_jst2.pdf



その第一号には、小麦に共生する微生物のグラム陰性細菌パントエア・アグロメランスでつくった「小麦発酵抽出物Somacy(ソマシー)」があります。
発酵培養液から糖脂質を熱水抽出し、その後菌体成分、残渣を除去・精製してつくられ畜産・水産飼料、食品、化粧品、ペット用の原料にしているようです。
推奨濃度 0.3~1mg/kg体重/日として体内の自然免疫に働きかけ、健康維持、免疫バランスの調節、皮膚では新陳代謝や自然治癒力の促進作用を示すとしています。
自然の豊かな場所に住み、そこで取れた野菜や果物、種実類、穀類を食べている人は、知らずのうちに植物に共生する微生物を含んだ糖脂質を自然に摂取していたのですが現代では不足がちになります。

 微生物は、抗生物質、酵素、有機酸アミノ酸などの製造、産業排水の処理などにも応用していますが他方で動植物の病原菌として、食物の腐敗、品質の劣化などにも関係し毒性物質を産生させるものも存在するのです。 糖脂質の中には認知症との関連付けれれることの発表もあるようです。

まだまだ未知の世界が多いヒトと微生物との関係、研究が進むことによってさまざまな可能性への期待が高まります。



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