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1980年以前の中学に家庭科、未必修の男性諸氏に医療従事者を含め必要かも。

[レジオネラ属菌]食生活について語ろう

2024年07月05日 | 美容ダイエット

・レジオネラ属菌Legionella species れじおねらぞくきん
  浴槽水の循環が不良で発生している中毒ですが、6~7月にかけて家庭でも衛生管理が行き届かないと発生することがあります。掃除するときにぬめりが残っていると菌の温床になるのです。そんなレジオネラ属菌についての情報です。
 2022年4月に有馬温泉かんぽの宿で70代男性2人がレジオネラ属菌に感染し、うち1人がレジオネラ肺炎で死亡したと発表、 2014年に埼玉県で5月下旬からレジオネラ症Legionellosis発生届を受け男性3名の患者のうちが客1人が6月上旬に肺炎を発症し死亡していました。浴槽水でのレジオネラ属菌を検出しています。近年の温泉ブームで2002年7月にもレジオネラ属菌が温泉から検出されていたことがあります。
1976年7月に米国のペンシルベニア州フィラデルフィアのホテルで開催された在郷軍人会において、参加者やホテル宿泊者221人が原因不明の肺炎で次々に倒れ、うち29人が死亡するという惨事がありました。疾病管理センターの原因究明調査で、この肺炎は、これまで報告のなかった未知の細菌による集団肺炎であることを確認、在郷軍人会The LegionにちなみLegionella、肺を好むという意味からpneumophilaニューモフィラと命名しています。
その後の日本での汚染が1996年の家庭用24時間風呂、病院からの報道もありました。規模の違いはありますがどちらもお風呂で循環式でありろ過層の衛生管理状況が十分でなかったことがいえます。
 レジオネラ属菌は50種類以上の菌種があり、レジオネラ・ニューモフィラLegionella pneumophilaを代表として自然界の土壌や淡水の川や湖の地上に近いところに普通に広く生息しています。0.3~0.9×2~20μmの好気性グラム陰性桿菌で、菌体の端に1本の鞭毛があり、運動性を持った細菌です。人工的な環境中では特に、循環式浴槽水、冷却塔水、加湿器、 給湯水、噴水などの水環境から高率に検出しています。
さらに、汚染水での洗車、シャワー、果物・野菜類の霧状になった水のエアゾルの吸入、高圧洗浄、加湿器、外傷に接触し化膿、飲用によっても発症することがあります。
快適な生活や水資源の節約のため、エアロゾルを発生させる人工環境や循環水を利用した風呂が屋内外に多くなっていることなどが感染する機会を増やしているものと考えられます。2013年には1,111例(暫定値)が報告があったようです。
温度管理の他にエアロゾルの発生を抑制することが予防に重要です。エアロゾルの発生する可能性のある温水は、次亜塩素酸などの適切な殺菌剤による処理をおこない換水(かんすい:水の交換)するなどに留意することが必要です。

 レジオネラ属菌は餌となるアメーバが繁殖(20~50℃)し菌の増殖を促したことになります。酸や熱に強く、50度のお湯の中でも生きながら経ています。 給水管・排水管の特に出入り口周辺の湯温は60℃以上に設定し、タンクが外気との遮断がなされ、破損箇所などの定期的点検が必要です。ろ過装置、配管の整備が定期的に良好に行われ塩素消毒で水道水からの感染は低いといえますが、検査が義務付けられていない小規模の貯水(受水)層(集合住宅:マンション・会社)、冷却塔、給湯器、加湿器、プール、噴水での定期的維持管理(掃除・水質検査)を適切に行われないとレジオネラ属菌の増殖を招くことになります。安全対策が望まれます。掃除の作業従事者はエアロゾルを吸引しないようにマスク・メガネ・手袋等を着装などの衛生対策をしたうえで作業すること、細菌検査等を実施も重要なことです。
 水滴、空気中に飛沫(ひまつ)しているエアロゾル(霧状になった水)を吸い込むことによって発症するレジオネラ症Legionellosisの病型は、劇症型の肺炎と一過性のポンティアック熱があります。ポンティアック熱は、1968年に起こった米国ミシガン州Pontiacにおける集団感染事例にちなんで命名しています。1994年に東京都内で開催された研修会での冷却塔に由来する集団感染事例があります。
 白血球を破壊したりして咳き込み風邪、筋肉痛、下痢、悪寒、高熱、重症になるとレジオネラ肺炎を潜伏期間2~10日を経て起こすことになり死に至るケースもあるのです。人から人への感染はしないとしています。感染しても発症率は少ないのですが体力のない乳幼児、高齢者、中高年からは特に注意が必要です。 
 7月に多く発生ししばしば旅行と関連してみられます。レジオネラ肺炎は、通常の社会生活を送っていて発症する市中肺炎(しちゅうはいえん:院外肺炎)の約5%を占め、潜伏期は2~10日です。ポンティアック熱では、発病率が95%で、潜伏 期間が1~2日としていますが、集団感染でないと報告にあがりにくいといわれます。