・姫鱒Oncorhynchusnerka ひめます
サケ科、北海道の阿寒湖を原産地としアイヌ語でカパチェップ(薄い小魚)と呼ばれていたが明治42年頃に和名紅鱒と名づけられた。
水温が低い10℃程度のきれいな北日本の湖に放流し漁獲は解禁日を設け産卵期を避けた5月から秋口としている。釣りの対象魚としての人気もあり主にプランクトンの小さな動物を好んで餌として3~4年で産卵期を迎える。
体の上部は銀青色、腹部が銀白色をして体長30~60cmぐらいで6~7月に捕獲したものを旬とする。9月下旬から11月頃までの産卵期には体を赤く染め紅鱒(紅鮭)の系統であることを示し湖水に注(そそ)がれる河川にさかのぼって産卵している。べに鱒の陸封(海の魚が淡水に定住:いわな、虹鱒)したもので明治時代に養殖して全国の湖に放流が始まった。
和井内貞行が十和田湖に放流したのは良く知られる。十和田湖が現在の姿になったのは、2000年ほど前といわれ地質学的に見て新しくそれまで魚類は生息していなかったと考えられている。明治36年(1903年)に支笏湖より移入、放流に成功しヒメマスの主産地となった。
紅色の魚肉で刺身、塩焼き、粕漬け、フライ、燻製とする。
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