つれづれ記

手作りと日々の事 思いつくままひとり言

地御前参道(JR宮内串戸~JR阿品)散歩

2010-02-15 10:43:55 | 散歩
かつて宮島参詣のため西国街道から分岐して海沿いに向かう道を散歩

地御前(じごぜん)その名も 地の御前

厳島(宮島)の前の地に由来、昔から宮島と深いかかわりのある地名



出発はJR宮内串戸駅

駅の前を通る西国街道を少し西に歩くと

西国街道から地御前参道へ分岐して御手洗川(みたらいがわ)を渡る



御手洗川も天皇が手を洗われたことからついた由緒ある名前




橋のから上流を見ると川の右岸沿いの道に西国街道が続く

橋を渡ると旧宮内村から旧地御前村に



少し歩くと一里標

広島市の元安橋元標から4里のところに立っている



金剛寺墓地の側をゆるやかにカーブして

道は昔の海岸線にそって西に、途中沿道に小さな祠も・・




現在の地御前市民センター前に

右広島道の石標



そこから西に少し歩くと旧地御前公民館前の十字路

この交差点、左に曲がると広電地御前駅と

広島牡蠣の中でも有名な「地御前牡蠣」生産拠点の地御前港へ行ける


マンホールの蓋も牡蠣をデザイン




今回の散歩は直進する

このあたりの町並みは新しくなってきたが

車の離合も難しい遠見遮断の道が昔の面影を残す


地御前観音堂




西向寺



山門をくぐると境内に大きく立派な枝ぶりの松

樹齢300年をこえる「蓬莱松」










街道沿いに出格子や袖壁などの町屋の特徴を備えた古い町並みが

数十年前までは見られたが現在は数軒になってしまった

こういった古い町並みが時代とともになくなっていくのは残念だけど

維持管理や住みやすさを考えたりすると仕方がないのか




昔ながらの焼杉板に覆われた土蔵と正行寺


ちょっと寄り道するなら正行寺からまっすぐ北へ西広島バイパスをくぐると

神宮寺毘沙門堂へ・・・




地御前参道、地御前小学校横に明治の洋画家小林千古生誕地の碑






地御前小学校の銀杏の木

廿日市市でも一番の大きさの銀杏らしいが・・

こんなに切られて大丈夫??

広いところで枝葉ひろげたいと銀杏が言っているかも



地御前の氏神さまの大歳神社






地御前神社付属の釈迦堂

中をのぞくと立派な釈迦如来座像



建物も小さいのに中にこんな大きなお釈迦様がおられるとは・・

前を通っても、ちょっと気が付かない穴場ポイント

お顔が見れないのが残念



山陽本線を渡ると目的地「地御前神社」



ここで、宮島参拝 地御前の参道はおしまい



地御前神社は厳島神社建立と同時に外宮社として造営された神社



宮島は島自体が神の島

中世より神官や僧侶が宮島に在島する前は舟で通ったり

シケで渡れないときはこの地御前神社で神事がおこなわれていたらしい

今でこそ、連絡船で簡単に渡れる宮島

昔、人々は宮島の外宮社として地御前神社にお参りに来て賑わっていただろうが

今はしずかにたたずむ



現在の社殿は台風の被害をうけて

アメリカ移民の人たちの寄進で大正時代に建て替えられたとのこと


昔の絵図によると神社の前まで海がせまり

鳥居も厳島神社と同じように海の中に立っていたらしい

現在は鳥居の前は広電の軌道と国道が通る




そんな古代を想像しながら鳥居を見ると

表は「厳島外宮社」裏からは「地御前神社」とかかれている




毎年、旧暦の6月17日夜、厳島神社の管弦祭と旧暦の5月5日の「馬とばし」と称される

流鏑馬の神事が行われる





神社の側に廿日市以西大竹まで国道が新設された時の碑

上部には元号の平成 出典の一部の「地平天成」と刻まれている




神社の西側に管弦祭の時にシケで波が高い時に管弦舟を繋留させたと伝わる

有府水門(ありふみなと)

ここも昔の面影なし・・・橋だけが「有府橋、外宮橋」とのこるのみ




散歩はさらに足をのばして国道現在の宮島街道を海沿いに西へ




西広島バイパスとつながる辺りから海沿いの道へ入る

広電宮島線軌道沿いの潮の香りの漂う道





「火立岩跡」(ほたていわ)

夕刻から行われる管弦祭の管弦舟がこのあたりから火をともす故の名前

厳島合戦において毛利軍の発船の地

堤防から宮島を望むと



宮島左の岬を回ったところが毛利軍が上陸の包ヶ浦



道は広電阿品東駅を通り過ぎ





「お上がり場」

現在はお上がり場公園

ここは明治天皇が宮島から船で御上陸されたところ

一時期このあたりから宮島への連絡船が出ていたこともあったらしい



おまけの散歩




元ナタリー遊園地の跡に建つマンションを海沿いにまわる

阿品プロムナード

海辺のリゾート気分で散歩出来る?かも






散歩のゴールは広電阿品駅または長い陸橋を渡ってJR阿品駅



約4キロ弱 約6500歩 50分くらいの散歩コース



今回も廿日市市郷土文化研究会と観光協会発行の「ロマンのこみち」のお世話に・・

それにしても前回の広島市五日市と井口草津地区と比べると

廿日市市には史跡に案内板が少ない!

廿日市も西国街道では宿場として栄えた歴史があるはずなのに

整備が遅れているのかやる気がないのか廿日市!?


案内看板がない分、

代わりに参考書からの受け売りうんちく紹介したよ~












最新の画像もっと見る

コメントを投稿