犬を連れて、もみのき森林公園へ行った
冬はスキー場になる公園には誰もいなくて貸切状態
小さな青いハルリンドウが日差しを喜ぶように咲いていた
桃花祭御神能の地謡を私の昔の師匠が謡われるとの案内で宮島に渡った。
用事を済ませて行ったので5番立ての演目も二番目からの観賞になった。
二番目ものは「経政」 つねまさ
一の谷で亡くなった平経政の亡霊が主役(シテ)の修羅もの
三番目は「半蔀」 はしとみ
源氏物語をもとに、夕顔の花の亡霊が舞を舞い夜明けとともに蔀の中に消えてすべては僧の夢だった・・・という話
厳島神社の能舞台前の仮設の桟敷席で正座したり足をのばしたりしてリラックス能楽観賞
事前に、あらすじを知って観ると能は結構楽しい。
今年の御神能の地謡を謡った師匠(私にとっては近所のおじちゃんだけど・・)に若いころ、
謡曲を習っていたことがあった。
喜多流の謡本を見ながら師匠の謡を聞いて同じように謡う
楽譜もなく耳で聞いて覚える口伝。
微妙な音程と節回しが難しく
古典なので読みや意味もわからないこともあったが奥が深くておもしろかった。
何度か謡の会にも出て謡うこともあった
そんな中、新年の謡会に着物を着て出かけた。
会場前で車から下りて2.3歩・・
地面に取り付けられた止め具の小さな鋲につまずいて顔から転倒。
結局、会場に入ることなく今下りた自動車に再び乗りこんで送ってもらった。
情けないのと打った顔が痛いので半泣きで家に帰ったら
祖母が「この子は、よく転るけぇそのうち顔がぐちゃぐちゃになるのぅ まあ着物は破れたらダメになるが
顔はそのうち治るけぇ大丈夫じゃろう」と笑いながら言った
身内といえども非情な慰め?のお言葉。
それ以来、謡曲を続けることは意気消沈。
謡うことはやめたけれど、美しい装束や能面など能の幽玄な世界を見るのは今でも楽しい
雨が降りそうなのでいつもより早く犬の散歩に出かける。
いつもより散歩コースも短くして帰宅したかと思ったら
ポツポツと雨が落ちてきて、次第にザーッと雨が降ってきた。
雨に濡れなくて良かったねぇ
マロンの頭をなでながら一緒に窓の外の雨を見ていた。
遠くで雷が鳴りはじめたと思ったら近くでごろごろと雷の音
マロンは窓にぴったりと身体をつけて見動き出来なくなった。
そのうちはぁはぁと荒い息をしながら部屋を一周して部屋を出て行った。
見当たらなくなったので探すと、二階の部屋の隅で不安そうにウロウロしている。
雷が鳴るたびに思い出すことがある。
以前、外の檻の中で飼っていたハスキー犬が雷を怖がって檻から出ようとしたらしく
檻の金網を噛んで曲げた穴に頭を突っ込んで抜けなくなった。
真夜中、異変に気がついて豪雨と雷の中、頭を外そうと私が犬の顔をクッションで押し
夫が犬の身体を引っ張ってみるが金網が犬の首を絞めていて暴れる犬に手立てはなかった。
金網を切ろうにも太い網を切る道具もなく、泣きそうになりながら親に電話して助けを求めた。
両親が金網を切る道具を持参して車で駆けつけてくれ、4人がかりでやっと犬を救出した。
雷が怖くて餌も食べずに早々に寝ていたマロンが
夜中ごそごそと起きだして遅い夕食。
犬も腹が減っては眠れないか~
狂犬病予防注射にマロンを連れていった。
動物病院で問診そして検温。
人間より高め39.1度の平熱で注射OK。
キャンともウッーとも言わずイイ子で注射を済ませた。
「今日は散歩も控えめにサッと行ってサッと帰ってください」と獣医さん
ヨシ!今日の散歩は短くしよう!
仲良しのわんこに出会っても今日は遊ばない!
心に決めて散歩に出かけた。
仲良しわんこにも出会わなかったし
今日は短めに、このあたりで引き返そうとしたら・・・
「かーさん、いつもと違うよ。ボクまだ帰りたくない~」
リードを引っ張らないでのポーズ。
「今日は注射したでしょ・・・」
そんなことを言ったって犬(馬)の耳に念仏
座り込んだままのマロン
結局、いつものコースを散歩して帰宅。
せっかく手抜き散歩できると喜んでいた飼い主は
当てが外れたよぉ