新・瘋癲球人日記

野球をこよなく愛する瘋癲球人の日記

幸長、満塁弾で先勝!!

2005年05月28日 | 早稲田野球
いよいよ完全優勝をかけた早慶戦の日がやってきた。
9時少し前にに神宮に着いたときには、長い長い学生たちの列。急がねば。
一般席のチケット窓口にも長蛇の列。
球場に入ると早くもお互いの学生席の応援は盛り上がっている。
ファンの方たちと話したり、学生席の応援風景をながめたり、練習を見てたら4時間近くの待ち時間もあっという間、いよいよ運命のプレイボール。



先攻は早稲田。早稲田のスタメンには北崎君(3年 福工大城東)、清水君(2年 専大北上)が帰ってきた。うれしいね。
大方の予想に反し、慶応の先発は、合田君(4年 土佐)。


慶応・合田投手


1回表
1番の前田将君(3年 早稲田実)が初球を打ってショート内野安打。さらに続く上本君(1年 広陵)の初球にスチール。ヨッシャ、ヨッシャ。しかし、上本君がスリーバント失敗。うーん。
さらに武内君(4年 智弁和歌山)がショートフライ、田中幸君(2年 宇和島東)が三振。先制のチャンスを逃す。

早稲田の先発は今季躍進の立役者、エースに成長した宮本君(3年 関西)。


早稲田・宮本投手

ストレートの威力、変化球のキレも絶好調時のものではない。さすがに疲れているのか。
そういう不安を吹き飛ばすかのように四球で出したランナーに送りバントで二塁に進まれるも、3番・久保田(4年 長野)、4番・岡崎(3年 智弁和歌山)を連続三振。
多少、球が走ってなくても変化球がキレてなくても、宮本君には気迫という最大の武器があるからね。

2回表
5番・山岡君(4年 日大高)ピッチャーライナーでワンアウトのあと、6番・北崎君が詰まりながらもセンター前ヒット。
しかし、7番・梁井君(4年 早稲田実)サードフライ、8番・清水君ファーストファウルフライで後続なし。
2回裏
宮本君はツーアウトから7番・松橋君(2年 竜ヶ崎一)にセンター前ヒットを許すも8番・森本君(1年 智弁和歌山)をサードゴロ。サード北崎君ちょっとカタいなあ。
3回表
宮本君ピッチャーゴロでワンアウトとなるも1番・前田将君がセンター前安打で出て、またまた初球スチール。
このバッテリーじゃフリーパスだね。
が、前田将君牽制死でため息。上本君は三振。なんかノりきれない攻めでイヤなムード。
4回表
先頭の3番・武内君が左中間を破るツーベース。4番・田中幸君セカンドゴロ(武内君は三進)。
山岡君はフォアボールで一、三塁。今度こそ先制を期待するも6番・北崎君レフトフライ、7番・梁井君センターフライで得点なし。
5回表
8番・清水君ライトフライのあと9番・宮本君がフォアボール。1番・前田将君サードフライでツーアウトとなりますが2番・上本君もフォアボールで一、二塁。3番・武内君の1本に期待がかかりますがなんと初球デッドボール。満塁のチャンスではあるもののバッターは悩める4番・田中幸君。祈るようにみつめます。
初球外のスライダーをファウル。やはりちょっとタイミングがズレている。
2球目、スライダーがインコ-スに田中幸君君のバット一閃、打球は慶応ファンで埋まるレフトスタンドへ!!
長い長いトンネルを抜ける満塁アーチで4-0。
これでかなりの確率で勝つなあ。
6回表 早稲田の攻撃
慶応は2番手、今福君(1年 甲府一)。
抜け玉も多いけど馬力のある投手。うまく育てばけっこう手強いなあ。
パワーじゃ負けないだろう6番・北崎君はショートフライ、7番・梁井君ピッチャーゴロ、8番・清水君サードゴロで三者凡退。

6回裏 慶応の攻撃
宮本君はテンポよくツーアウトをとります。ここで慶応は3番・久保田君に代打・佐藤翔君(2年 秋田)。
背番号(44)も体(190cm)も大きく練習の時から目を引いていた選手。
その初球インハイの球を打ってくる。ああ、レフトフライだなと見上げていると高く上がった打球は歓喜の慶応レフトスタンドへ。まあ、1点くらいどおってことないや。

7回表 早稲田の攻撃
9番・宮本君ショートフライ、1番・前田将君ショートゴロのあと、2番・上本君がショート内野安打で出塁するも盗塁失敗。
慶応は勢いづく。これで流れが慶応に行かないといいがと危惧。

7回裏 慶応の攻撃
先頭の6番・青池君(2年 静岡)がサード内野安打。7番・松橋の送りバントでワンアウト二塁。
ここで1点とられるとちょっとゲームがもつれるなあ。
8番・森本君の当たりはセンターへのライナー。1点覚悟するもセンター梁井君がスライディングキャッチ、素早く立ち上がってセカンドへ送球しゲッツー。ビッグプレーに早稲田スタンドは湧きあがる。

8回表 早稲田の攻撃
3番・武内君は2打席連続のデッドボール。これはかなり痛そう。
4番・田中幸君サードゴロ、5番・山岡君ショートゴロ、6番・北崎君の代打,生島君(1年 大阪桐蔭)もショートゴロ。
結局、2番手、今福君からは得点出来ず。

8回裏 慶応の攻撃
宮本君はツーアウトから2番・宮田君にレフト前ヒットを許すも、前の打席ホームランの3番・佐藤翔君はセカンドゴロで“お返し”。

9回表 早稲田の攻撃
慶応は3番手、左腕の川口君(4年 湘南)。
先頭の7番・梁井君がデッドボール。8番・清水君の代打・田中豪太君(2年 早稲田実)は三振。宮本君の送りバントで梁井君は二進。このチャンス、1番・前田将君はセンター前ヒット。二走・梁井君がホームを突くもタッチアウト。
慶応スタンドは大歓声。

9回裏 慶応の攻撃
宮本君は4番・岡崎君に2-3からレフトへホームラン。
またまた慶応スタンドは大歓声。どっちが勝ってるのか分かりゃしない。
しかし、宮本君が冷静に2つのセンターフライを打たせツーアウト。このまま終わりたかったが7番・松橋君にライト前ヒット。さらに代打・仁科君(3年 岡山城東)のセカンドベース寄りのゴロを上本君が大きく弾いてしまい一、三塁。
ここで1本出れば試合は分からなくなる。
代打・瀧口君(3年 宇部)の当たりはライトを襲い一瞬ヒヤっとするも前田将君がキャッチしてゲ-ムセット。

大事な初戦をとれたのは大きい。
決して調子はよくなかったと思うが、宮本君がよく粘りました。
上本君が“らしくない”プレーをしているのが気がかり。大物ルーキーも早慶戦という大舞台は勝手が違うのか?
打のヒーロー田中幸長君は試合後、同期の2年生たちに手荒い祝福を受け、うれしそうだった。
彼のこういう顔を見るのもひさしぶり。おめでとう。

神宮球場はライト、レフトともにふだんのゲームでは開放されない“第2内野席”が開放されるなど超満員。
こういう中でプレイ出来る両校の選手は幸せものだ。