新・瘋癲球人日記

野球をこよなく愛する瘋癲球人の日記

試合後なぜか

2006年05月14日 | 早稲田野球
優勝のためには絶対負けられない法政大学戦。
試合前に90分走って、自分に気合いを入れてみた。まあ、ルーティンだったりするのだが(笑)。
親父が昔、ロスオリンピックの瀬古選手のマラソンの前に走って、気持ちを高めているのを「走るのは瀬古さんなのにオヤジが走ってどうすんの?」と冷めた目で見ていたが、何のことはない、自分も同じことをやっている。
体を動かすことなしでは、高ぶる気持ちが抑えられない血筋なんだろう(笑)。

神宮の入口で、明治大学野球部出身の後輩にばったり出会う。
別府さん(総監督)、川口監督に結婚のあいさつに来たのだとか。
「明治強いな」
「でも、今日は負けてますよ」
明治は慶応に完敗。
後輩は別府さんにちゃんとあいさつ出来たのだろうか。

スタメン発表。
「5番サード 大西」
にスタンドから驚きの声。
ファーストは初スタメンの泉(2年 国士舘)だ。
立教2回戦で3安打した北崎がスタメンを外し、フォーストでのスタメンの続いていた大西をサードに起用。
スタンドのファンの物議をかもすことになるが、ベンチいる人間でないと分からないこともあるし、今日このゲームでの最高のメンバーなのだと信じよう。
先発に左バッターが6人。法政、平野対策なのだろう。

この起用がさっそく功を奏したのが2回。
先頭の5番・大西が三塁線を破るスリーベースでチャンスを作ると8番・泉がきっちりライトへ犠牲フライで先制!!



初スタメンの泉

3回は“首位打者”松本(2年 千葉経済大付)の内野安打でチャンスを作り、大西のヒット、生島のフォアボールで満塁。7番・宮本のタイムリー内野安打でリードを広げる。


この日も2安打 松本

その裏、名手・上本が2つのミス(記録上でのエラーは1)などもあってイヤなムードになるが、法政の走塁ミスもあって無得点に抑える。
4回、9番・笹沢、2番・前田将のヒットなどで作ったチャンスに4番・田中幸がきっちり2点タイムリー!!
「4番の仕事」でリードを広げる。
この日の宮本は、ボールの力こそ今一つだったものの気迫と丁寧さで法政打線を抑えいく。
4-0のまま迎えた9回表の早稲田の攻撃。
山本君(4年 安来)がベンチ前でキャッチボールをはじめる。
「最終回は山本君か」
と思っていたら、ファーストミットの宮本君もキャッチボール。
「宮本君、ファーストに入るのか?」
「レギュラー野手以上にバッティングのいい」宮本君には代打はないので、9回にどういう選手起用になるのか分からない。
早稲田が5点をとる猛攻みせたので、どうなったかわからないが、4-0のままなら「ファースト宮本」もあったかもしれない。
最後の守り。
ピッチャーは山本、ファーストは北崎。
山本は力で押しまくり、「間チャンコース」に飛んだイヤなフライも守備固めの竹内(4年 早大学院)がうまくキャッチして、2奪三振で被安打ゼロ。昨年以来の被安打ゼロをこの日も守った。


やっぱりシビれる山本のストレート。

この力投、スタンドで見守っていらしたお母さまには「最高の母の日のプレゼント」に、この春から慶応大学野球部の一員になった弟君(龍馬君)にはいい刺激になったのではないだろうか。

引き上げてくる早稲田の部員たちと「お祝いとねぎらい」の儀式をすませたあと、家路に着こうとしていたが、
「法政の選手たちと話してみない?」という知り合いの誘いにほいほいと着いていく。
早稲田や明治のように、法政にはメンバー専用バスというものはなく、荷物だけ車に積んで、選手は電車で帰るのだとか。
だからちょっと待つことになるが、
「こんな機会もあんまりないしなあ」
と待つことに。
パラパラとシャツにネクタイの選手たちが出てくる。
何人かの選手と話しをさせてもらったが、早稲田や明治の選手みたいな「野球の臭い」がするコがいないのはちょっと意外だった。大引君は例外として。
ファーストの佐藤君(3年 修徳)なんてスラっとしてて茶髪で、野球というよりサッカー選手という感じ。
なかなか良いコたちで好感を持てた。
でも、明日も負けてくれよな(笑)。


最新の画像もっと見る