新・瘋癲球人日記

野球をこよなく愛する瘋癲球人の日記

静かなる早慶戦

2006年06月01日 | 早稲田野球
この春、四度目の早慶対決は新人戦。
10時30分近くに神宮球場。外野沿いにバックネット裏を目指す。
リーグ戦の早慶戦がうそのような静けさ。
学生応援がないと全然違う場所、違う対戦のように思える。
おとといまでリーグ戦で対戦していたメンバーには「また、慶応かよ」という感じだろうが、ライバル相手にいいゲームを見せて欲しい。
スタンドにはポロシャツ姿の早稲田・宮本君や慶応・岡崎君、宮田君など主力メンバーの姿も見える。
もちろん早稲田・応武監督もいらしている。
それにしても日射しが強い。東伏見常連の皆さんもバックネット裏のやや日陰の部分に集まっていらっしゃる。
「Iさんは?」
最古参のIさんは、思い切り陽の当たるバックネット裏最前列。
「元気だよなあ」



(早稲田スタメン)
5 生島(2年 大阪桐蔭 7)
6 白石(2年 早大本庄 4)
8 泉(2年 国士舘 31)
9 松本(2年 千葉経済大付 24)
7 山川(1年 中京商 33)
2 細山田(2年 鹿児島城西 27)
3 花房(2年 岡山城東 1)
4 小島(2年 早稲田実 2)
1 須田(2年 土浦湖北 14)

去年の新人戦とは違ってスタメンで1年は山川のみ。2年生の層の厚さ(?)がうかがえる。
リーグ戦で4割打って、ベストナインの松本が4番・ライトで出場。スタンドも本人もビックリ。
ファーストで登録の泉を高校時代のセンターに回すなど外野の人選には苦労したよう。まあ、内野も苦労はしたろうが。

(1回表)
慶応の先発は右腕、居村(1年 桐朋)。
昨夏の西東京大会で日野台高校にサヨナラ負けしたゲームを立川市営球場で見た。
顔立ちも含めて端正な姿に「慶応っぽい」と思ったが、本当に慶応野球部なんだなあ(笑)。
その時と違って、今日は変化球主体の投球。
1番・生島は粘ってフォアボール。2番・白石が送って形を作る。
3番・泉はフォアボールで一、二塁。
しかし、4番・松本がセカンドゴロ、5番・山川サードゴロで無得点。
でも、いつでも打てそうな雰囲気。
(1回裏)
早稲田の先発マウンドは須田。
リーグ戦の明治3回戦で打ち込まれ、かなり落ち込んでいたらしいが何とか自信を取り戻すマウンドにしてほしい。


須田投手

ツーアウトから2連続フォアボールも5番・松尾卓を空振り三振。
いつもに較べると、ストレートに須田らしいスピード、キレがない。変化球に頼るもそれでストライクがなかなかとれない。
(2回表)
6番・細山田サードゴロ、7番・花房ファーストゴロ、8番・小島空振り三振。
(2回裏)
須田は先頭の6番・梶本に左中間ツーベースを許し、バントで三進される。
後続は2連続三振。でも内容的にはかなり苦しんでいるようにみえる。
(3回表)
先頭の9番・須田がショート内野安打。1番・生島デッドボール。2番・白石送ってワンアウト二、三塁。
今度こその願いもむなしく、3番・泉ピッチャーゴロ、4番・松本見逃し三振。
(3回裏)
須田は2つのフォアボールを与えるもゲッツーでしのぐ。苦しいピッチングは続く。
(4回表)
ワンアウトから細山田がセンタ-前ヒットを放つも後続ナシ。
(4回裏)
須田はすいすい内野ゴロを打たして4回被安打1四球4奪三振3で降板。
数字で見るほど楽な投球ではなかった。
(5回表)
ツーアウトから2番・白石がバントヒットで出塁し、盗塁で二塁まで進むも3番・泉がセカンドゴロ。
(5回裏)
早稲田2番手は大前(2年 社 18)。
フォアボール、三振、フォアボール、三振と来て3番・湯浅(1年 慶応)に左中間を破られ2失点。
フォームもバラバラでカーブも抜け気味。「まあ、打たれるわなあ」
(6回表)
先頭の4番・松本がフォアボールで出塁しスチール。5番・山川が三遊間を破る。いい当たりすぎで松本はストップ。
6番・細山田の浅いレフトフライ。
三塁ランナー松本は本塁を突くもタッチアウト。
ここでの判断のポイントは
1.レフトの肩(松尾卓)、中継の内野手の肩
2.三塁ランナーの足(松本)
3.アウトカウント(ノーアウト)
4.点差(2点のビハインド)
5.後続のバッター(7番以降)
6、イニング
7.相手投手の出来
など
あるわけだが、ここは
3.アウトカウント(ノーアウト)
4.点差(2点のビハインド)

考えて自重すべし。
5.後続のバッター(7番以降)

ついては回も終盤に差し掛かるところだし代打もある。ただ、2打席目の花房はタイミングがあっていたので期待は出来た。
ワンアウトになっても一、三塁で慶応のプレッシャーをかけたかった。
だから三塁コーチャー(國府学生コーチ)の判断は僕には支持出来ない。
ツーアウト一塁。打つしかすべなく花房はショートゴロ。
(6回裏)
先頭の松尾の平凡なをセカンドフライ。セカンド小島が太陽を目に入れてヒットにしてしまう。
ヒット、スクイズでさらに1点追加され0-3。
(7回表)
慶応は2番手、サイドハンドの忠本(1年 慶応)。
早稲田は代打策。
坂本(2年 大社)はファーストライナー、中野(2年 早稲田実)は空振り三振...。
1番・生島が右中間を破るスリーベース!!
2番・白石はいい繋ぎを期待するも、その期待をいい方に裏切るライトオーバーのツーラン!!
ようやく早稲田ファンも盛り上がる。
慶応はたまらず3番手、左腕の真野を投入。
3番・泉がフォアボール。スチールで二塁へ進む。
しかし、このゲーム3回目の得点圏で松本はまたも凡退(ショートゴロ)。
疲れはあるのは承知しているが、「格の違い」を見せて欲しかった。
(8回表)
慶応の4番手、根本に対し、山川空振り三振、細山田セカンドゴロ、花房ショートフライ。

7回裏、8回裏、早稲田3番手、松下(1年 明徳義塾 19)はヒットを1本許すも無難に抑える。
ストレート、変化球のキレもよく、この日のピッチャーの中で唯一安心してみていられた。


松下投手

(9回表)
ツーアウトから1番・生島がフォアボール。ワイルドピッチで二塁に進む。
この日ノっている白石に「何か」を期待するも、ショートゴロ。2-3でゲームセット。


最後のバッターとなった白石

新人戦はフレッシュなプレーを見るのが楽しみであったりするのだが、今日はそれがあまり感じられなかった。
それは、早稲田のメンバーの多くがリーグ戦で見慣れていて新鮮ではないということではない。
あえて皆まで言わない。

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