恒例行事

７月８日の夜８時３０分に事故現場に立ち道路を眺める。
８時３５分にバス停の標識に向かって黙とう。
そう７年前のその時間・・・私の一番辛く悲しい時。
倒れてた場所に小さな花束＆飲み物を置く。

ただそれだけのこと。



今日の２０時３５分の事故現場の風景

そしてそれは１５日の午後４時１４分に黙とうの後、
私の手に寄って片づけられる。

ただそれだけのこと。

最近じゃ、救急車の音を聞いても平気になった。
相方を乗せて救急車に同乗した時も全然平気だった。

ところが・・

県立松山南高校から聖カタリナ高校の方向に向かって歩いているときに
救急車が県病院にサイレンを鳴らしながら入って行った。
救急車の搬入口は別にある。
駐車場の横の道路から救命救急センターに横付けされる。

ふとあの当時のことがよみがえったら・・・心臓がバクバクした。
今日は、県病院は救急指定日だったんだろうか
娘の容体も知らされず、警察から事情を聞かれた県病院の廊下。
警察官の言葉が忘れられない。

「今日が救急指定日でもないのに
県病院に運ばれた意味はわかりますよね」

今なら冷静に理解できます。
当時もそれなりに理解していました。
ただ…必死で否定しようとする私がいたのも事実。


一般の救急指定病院では処置できないほどの重症患者だったから、
ICUのある県病院の救命救急センターに最初から搬送された。

それを認めるのが怖かったのかもしれない。

ICUのベッドの脇に娘の写真を飾った。
カラオケでマイクを持って歌ってる写真。
その写真を見て主治医の外科の先生がおっしゃった。

「こんなに可愛い顔をしてるんですね。」

その時は涙を流しながら笑顔で答えました。

”はい”

ってね。
でもベッドに横たわってる娘はシュ～シュ～の機械音と
左足を吊って引っ張られて、固定されて・・・
パンパンに腫れた顔＆どす黒い内出血のあと。
素人目に見ても瞳孔が開いているのがわかる見開いた目。

病院の廊下では気を張って頑張っていたけれど
夜になったら外に出て携帯から実家の母に
泣き言をこぼしていた。
３日目に実家の母が私の体を心配して岡山から
一人で病院に来てくれた。
それから最後の日までずっと私の横に寄り添ってくれた。

いつまでも親は娘のことが心配なんだろうね。
でも私は家に残している子供のことが心配だった。
私のことよりもむしろ、家でほったらかされている
子どもの面倒を見てほしかった。
でも親は・・・ほっといたら私がご飯も食べないと思ったんだろうね。
たぶん・・・食べてないかもしれない。

ICUの前に横付けされる救急車を見ただけでこれだけのことが
頭の中を走馬灯のようにぐるぐる駆け巡った。

７年・・・

今日も一日ありがとう～




　ランキング参加中


　　　　　　

もし、よかったら押してね
いつもポチッありがとう～