湯めぐりシリーズNo.110
平成22年7月22日(木)~23日(金)
銀婚湯(3)
平成13年11月24日、平成22年6月8日、そしてこのたびと三度目の訪問で、前回からは
1ケ月あまりでおとずれる。
6月のときは早来の義姉と、このたびはいなかの兄夫妻との同行。
義姉の勤務先にも有給休暇があり、利用しなければ無効になるのでもったいないから、
それを取得するという。手っ取り早い息抜きは温泉に浸かることだ。
行き先の選定はこちらに任すというので、この温泉なら…と、イの一番に脳裏に浮かんだ。
その理由は、なんと言っても純和風の心底落ち着ける佇まいだからだ。
道内の温泉人気ランキングで、いつも上位にキープされている理由がよく解る。
それぞれ別部屋をとって、早々に一回目の湯浴み。
館内一階の廊下に掲げてある、進行別祝いを示した板をみながら、兄夫婦も間もなく金婚式
を迎える…とのこと。
もうそんな年月が経過したのかと驚かされる。人生の一日一日は早く、そして老いてゆく。
先取りでもいいから、元気なうちに楽しんだほうがいい。
入浴のあとは、一切既製品を使わない手作りの会席風料理をいただきながら傾けた冷酒に
すっかり酔いがまわる。
兄は、岩風呂や、翌朝の檜風呂、それぞれの露天風呂も気に入っていた。
5,000坪にも及ぶ広大な敷地には歴史を刻んだ巨木が茂っている。
宿を出る際、樹齢800年、200年の年月を生き抜いたオンコの古木の前庭にも魅せられた
ようだ。
チエックアウトの際、女将さんから、岩内聖観湯が高島温泉に買われたとの話を聞く。
閉館したあとの再利用がどうなるかと気にしていたが、さすが同業者だけに情報が早い。
次の温泉の行き先を迷った時は、やっぱりここにする。ここがいい。
翌朝、次回に利用したいと思って、櫻野温泉 熊嶺荘を下見に行ってみたが、温泉へと向かう
舗装道路が途切れたところでゲートが閉まっている。何かの情報で得ていた「閉鎖」が本当だ
った。あちこちの名泉が廃業しているが、湯守の仕事は大変なのがよく解る。
いままでお世話になった名温泉、名湯でもずいぶん休館や閉館したとこが多く、つぎの湯守を
得て再開してもらいたい、
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