湯めぐりシリーズNo.111
平成22年8月13日(金)~14日(土)
温泉旅館 吉の湯(Ⅱ)
駒ケ岳の裾野に広がる鹿部温泉郷は、町内に温泉源が30ケ所以上あるという。
隣町の大沼公園地域にはない湯の里だ。当館へは、平成18年3月25日以来二回目の投宿。
鹿部町は銭湯(亀の湯、寅の湯)にまでも温泉が引かれている位、数種類(重曹泉、ナトリウムー塩化物泉
など)の泉質と豊富な湯量を誇る。兎に角、この湯宿は料理の評判がいい。
新鮮な魚貝類をふんだんに使った名物の寄せ鍋や、山菜料理が好評だ。夕食は二階の隣室に用意されて
いた。
お湯はナトリウムー塩化物硫酸塩泉で、熱めのお湯が岩風呂から溢れている。
翌朝6時、「イガ~、イガ~、朝イガだよー」「1キロ500えーん」そんな移動車のスピーカーの音で目覚める。
久しぶりのお盆休みで帰郷した人たちに、故郷の忘れられない味をたらふく食べ、お土産に持ち帰ってもら
おうとの地元の心遣いだ。
朝食は一階の大広間。お盆休みだが数組の宿泊客がいた。
海鮮料理の、なかでも早朝に揚がったイカ刺しの旨いこと…たまらない。
これだけで、他の料理がなくても充分だ。
旅館の規模にしては調理場が広く、供する料理にこだわっているのがよく解る。
鹿部漁港の前にあり、潮の香が漂う老舗の温泉旅館だ。
ここ鹿部温泉郷には大型ホテル(鹿部ロイヤルホテル)から小規模の温泉旅館まで数軒が営業している。
小さな温泉旅館であれば家庭的な対面営業ができるから、宿の真心が伝わっていいものだ。
当館のスタッフは「ここの見どころは間欠泉しかない田舎ですから」というが、ゆったりとした海岸の風景が
望める、落ち着いたいい街だと思う。
土地柄、宿の階段の壁には駒ケ岳が噴火した場合、避難の際護身用のヘルメットなどが常備されている。
ほかにも、以前に利用した「鹿の湯」や「こにし」「大洋荘」などがある。
それぞれバラエティに富んだ泉質が、身も心も癒してくれる。
上記のホテル1軒、旅館3軒、銭湯2軒のうち、お好みの3ケ所入浴すれば鹿部町温泉街の寿司店、食堂な
どをお得な価格で利用でき、しかべ間歇公園の入園料が一人分無料になるという手形を発行している。
湯気の中にも何かが見える、そんな利用方法もありか?
帰り道、和風温泉旅館 倉敷」を外観から見る。この宿はペット同伴を受けているが、温泉宿にペットは不向
きだ。
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