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★ New!Kimmy's Diary ★

地域づくりから英語教育まで
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さまざまな人と関わることについて
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感動のストーリーテリングコンテスト

2012年02月26日 | 英語
今日はKEC英会話スクールの英語の本読みコンテスト「ストーリーテリングコンテスト」の決勝大会に審査員として参加しました。第11回目になりますが、毎年どんどんレベルが上がり、どんどん審査が難しくなってきています。昨年も今年も入賞されたお子様のお母様とお話をさせていただき、「毎年すごいレベルアップなので、本当にどうなるかドキドキです。」とおっしゃっていました。

クラスで選ばれた代表者が競い合うコンテストのファイナルですから、クラス代表に選ばれた時点でモティベーションが最高に高まっています。自分の日々の努力が結果となって眼に見え始めている時期ですから、これほど嬉しいことはないでしょう。ここからの努力がそれぞれをぐんと伸ばします。その絵本に対する気持ちを、表情や声に出して聞き手に伝え、その楽しさを分かち合えた時、聞き手と読み手の双方に最高の瞬間が訪れます。

優れた読み手となった子どもたちが、彼らのインタープリテーションで、私たちを絵本の世界へ誘ってくれたのです。私は、どんどん彼らの世界に引き込まれ、幸せに満ち足りた気持ちになりました。それはそれは夢のような不思議な感覚でした。ホールにいた全員が同じ絵本の中で遊ぶ・・・こんな素晴らしい経験をさせてもらいました。

子どもたちの力は、私たち大人が考えている以上のものに違いないと確信しました。未来を託す子どもたちのために、与えられるすべてのものを準備し、機会を作り、体験できるように学びの場を提供していかなければなりません。そして、その後を彼らの想像力や工夫に任せて、私たちが与えられる以上のものを造り出していってほしいのです。子どもより大人のほうが優れていることはもちろんたくさんありますが、今日の英語の絵本の読み聞かせに限って言えば、彼ら以上に上手に語って聞かせられる大人は、私も含めてあの会場にはいなかったのではないかと感じています。

私たちが用意したステージで、私たちが期待した以上の結果を見事に見せてくれた子どもたちに心から感謝します。やる気を出したら子どもの力は大人が創造する以上にすごい!今日は本当に大きな幸福感と充実感を味わわせてもらいました。

英語は度胸

2011年12月07日 | 英語
日本人が英語を話せない理由のトップワンはなんだと思いますか。ほとんどの日本人は間違いなく「使わないから」というのではないでしょうか。「日本国内なら使わなくても全然困らないし、全く必要ないし、生きていけるからね」小学校英語に反対する人たちの理由のトップワンは決まってこのフレーズです。でも、3.11以降、TPP問題にも揺れる日本では、世界の人達ときちんと話し合っていかないと…という考えの人が以前より増えてきたのでは、と感じています。

最低6年、平均8年はほとんどの日本人が英語に触れて学校生活を過ごしています。そこで身につけた英語を使わないから話せるようにはならないのです。英語は度胸。機会を捉えて自分から話すように心がければ話せるようになれるのです。

先日、名古屋市の公立小学校で現職教員研修会に講師としてお呼びいただき、外国語活動の授業実践をテーマにお話をいたしました。今年度の現職教員研修については、外国語活動必修化1年目ということで、予め私の方で研修のメニューを決めています。

1回目には、学習指導要領の小学校での外国語活動について、その基本方針をしっかりと抑えます。そして、担任とアシスタントティーチャーとの役割分担について話します。英語ノートのアクティビティを実際に先生方に体験していただく時間を持ちます。高学年の担任でなければその内容を知る機会がないという現実を受けて、「英語ノートって何?」というところから、児童と同じように体験していただくことを大切にしています。

2回目は1回目を踏まえた上で、実際にどなたかに担任役をやっていただき、私がアシスタントティーチャー役をして模擬授業をします。だいたいどの小学校でもこの担任役は高学年の担任でない先生が買って出ていただいています。今回訪問した小学校ではすでに夏休み前に第1回を実施していますので、第2回目の研修内容を行いました。なんと小学校の教員1年目のフレッシュマンの男性が私のティームティーチングのお相手でした。

今回のフレッシュマンティーチャーは高学年が行なっている外国語活動を見学したこともなければ、10年以上に渡って行って来た英語活動も全く知らない、だけど、今回はHRT役をやってみる、というフロンティア精神旺盛の先生。他の先生からは「無謀な・・・(苦笑)」という意見も漏れてくるような条件の下で、この先生は不安に思われることもなく果敢に挑戦してくださいました。

「ハロー!エブリワン!」と発声された瞬間に「この先生は大丈夫!」と感じました。先輩の諸先生方の前で堂々とオールイングリッシュでHRTの役割を果たしていただきました。途中二人で見つめ合ってしまうことも数回ありましたが、そのたびにお互いの立ち位置を確認し、私は英語で活動をリードしたり、彼はサポート役に回ったりしてうまくいきました。

「いつの間に君はこんなふうに教えられるようになったんだ…(笑)。」と驚いて笑顔で尋ねられた校長先生に「さっき平松先生との打ち合わせの10分です。」とサラリと答えたフレッシュマン先生。大学まで英語を普通に学んでくれば、学校内で子どもたちと使う英語の知識は十分にあります。後は授業案に合ったクラスルームイングリッシュを練習するだけ。気後れすることもなく、肩に力を入れすぎることもなく、こんなふうに活動をひっぱっていってくれる先生たちが、間違いなく外国語活動をますます身近なものにしてくれると実感しました。フレーフレー、新人先生!

英語の発音練習法

2011年12月01日 | 英語
 中学校で教科としての英語を学び始めると、英語らしいイントネーションや発音ができていた子どもたちの発音は驚くほど日本語的になります。読めるようになると、目から入ってくる文字の情報だけに頼って読もうとします。小学生時代、自分の耳だけを頼りに音声を再生してきた彼らにとって「読める喜び」は非常に大きいもので、文字と音との関連性を知ることで、フォニックス(音と文字のルール)や覚えたばかりのサイトワーズ(フォニックスのルールによらない単語)を駆使して読み進めることができるようになります。

 ところが、読めるようになる力と反比例するように発音への注意力は減少する傾向にあり、あんなに上手に英語らしく読めていた絵本も、日本語のいわゆるカタカナ英語になる子どもが非常に多いのです。目が働き始めると、耳が利かなくなるようです。

 日本語は一般的に子音と母音の組み合わせで成立していて、一文字に対して一音ずつ、ほぼ同じ速度で音声化されます。英語は日本語より子音が連続する場合が多く、また語尾が子音で終わることが多い傾向にあります。それに加えて、アクセントのある母音以外はほとんど発音しないため、どこにアクセントがあるか、どこに子音があるか、どことどこがリンクするか、などによってひとつの単語内で音の高低差が出、しっかり発音する部分と欠落する部分があるために、日本語ほど淡々と音声が続くことはありません。

 英語と日本語の違いは、アクセント、リズム、イントネーション、連結、音節構造、子音や母音の質など、音声要素のほぼ全域に見られます。だから、英語を聞く機会がほとんど生活環境にない私達が英語を英語として音声化するためには、真似する音源が必要です。ただし、耳から聞き流すだけでいいか、といえば、それは眉唾です。意識して音声化する練習が絶対に必要です。

 先日、中学生たちに英語を英語らしく読む方法を徹底的に教えました。絵本のCDを一文ずつ聞き一文ずつ読ませます。音声を聞きながらそれをそのまま陰のように口に出す、いわゆるシャドーイングは、このレベルの学習者にとっては速すぎて難しいと私は考えています。むしろ、単語単位で追わずに意味ごとのチャンク(固まり)で捉えるコツを話し、それを意識して読む練習をしたり、機能語(冠詞、前置詞、副詞、助動詞など意味をほとんど持たない非自立語)にはアクセントは来ないことや、音の連結や脱落を知って真似ることなどを説明し、そういった練習もしました。

 30分の練習で「カタカナ読み」が見事に英語らしくなった時には私も生徒も感動でした。自分たちで読みながら、その音の英語らしさに感激しているようでした。「口の周りの筋肉が疲れたよ~」と思わずこぼした生徒がいたことを非常に嬉しく感じました。私も英語学習初心者だった頃そう感じたものです。

「よかったね!それそれ!その感覚を忘れないでね!」と励ましました。それが本当に「英語を音声化する」ということなのですから。「学問に王道なし。」と言われますが、学問を語学に置き換えても然りです。この達成感が彼らの次のステップへのモベーションになることを心から願っています。

魅力的なパフェ作り

2011年08月12日 | 英語
フィール・ザ・ワールド主催の夏休み特別企画「FUN FUN ENGLISH えいごであそぼ!」の第1回が
昨日無事終了しました。
外国人講師のアメリカ人デービッド先生とダン先生が名前をネームタグに記入するところからすでにALL IN ENGLISH。初めて参加する子どもたちの表情はさまざまでした。


'What's your name?''・・・・・・’
'How do you spell your name?''・・・・・・’

そんな雰囲気で始まったイベントでしたが部屋に入り、歌をうたったり、からだを動かしたりするにつれてすぐにみんな慣れてきて、こんな楽しそうな表情に変わっていきました。

ウォーミングアップした後、いよいよ本日のメインアクティビティのフルーツパフェづくりの準備活動をしました。

まずそれぞれのバジェットをもらい、コインカップをもらい、お店屋さんに行きます。

'May I help you?'
'I want ice-cream, please.'
'Which ice-cream? Strawberry or chocolate?'
'Chocolate, please.'

そんなやりとりをお店屋さんに扮したデービッド先生やダン先生と行いました。
みんなそれぞれにほしい物が買えたようです。
カップいっぱいになったフルーツやパフェのパーツを嬉しそうに持ってテーブルにつきました。

自分のほしいパフェの中身を買ったら、今度はパフェシートに好きなように貼ってきます。
それぞれがいろいろな思いでフルーツを貼ったり描いたり塗ったりして完成させました。
その後、一人ひとりがみんなの前で発表する’Show and Tell'大会。
今日はじめて参加してくれた年長さんも含めてみんながんばりました!

その後、また少しゲームを楽しみ、あっという間の一時間。
達成感、満足感、充実感満点でした!

実はこの活動、「英語ノート」を使っていらっしゃる方ならすぐにお分かりだと思いますが、5年生用の英語ノート1に掲載されている活動を応用させて作りました。使い方次第で未就園児から大人まで楽しめる活動にリメークさせることが容易にできました。英語ノートにはアイデアやヒントがいっぱいあります!

次回は8月25日木曜日10:30-11:30
場所はモリコロパークの地球市民交流センターです。

次回は「カフェテリアで一番食べたいランチプレート」を作りますよ~!
夏休みの後半に思い出作りを!とお考えの皆様、ぜひご参加くださいませ。
お待ちしています!





日本児童英語教育学会 報告(午後編)

2011年06月01日 | 英語
昨日に引き続き、5月29日日曜日に開催された学会の午後の部についてです。

午後のトップバッターは、子ども英語落語協会を立ち上げた池亀洋子さんによるワークショップ。
「人の心を動かす 英語落語メソッドとその導入」というタイトルの文字通り、参加者の心をぐっととらえて動かしたガメラさん。(彼女のお気に入りのニックネームです)赤い毛氈をひいた高座をしつらえ、座布団を敷き、雰囲気抜群。DVDで一人の児童の落語の様子を見せてくださって、その伝達能力にびっくり。感動しました。

ガメラさん自身の「しゃべり」がまた面白い。関西弁ではっきり指示を出され、参加者は彼女の世界にぐいぐいと引き込まれていきました。彼女は表現力抜群の女優です。彼女に指導してもらえる子どもは幸せだろうな~と思いました。

私たちの主催するプレゼンテーションコンテストでも、すでに二人の生徒さんが落語やミニコントに挑戦してくれています。洋の東西を問わず人のこころをつかむコツは「笑い」「ユーモア」なのでしょうね。

最後のワークショップは南山大学短期大学部の教授デービッド クルーギー先生の「Teaching Speech to Young Learners」。Show and Tell について深く教えていただきました。もともと英語のネイティブスピーカーの国では小さい時からパブリックスピーチの練習として幼稚園や学校で行われている活動です。英語ノートの各レッスンの最後の4時間目に取り入れられているアウトプットの活動ですが、本来の姿を知らない指導者にとっては指導テクニックが必要です。

お話の中で、スピーチのきっかけの作り方、こころがまえ、練習をする時のコツをたくさん教えていただきました。これは指導者がしっかりおさえておくべきポイントだと痛感しました。

会の終わりには、「TIMEを読む」「FENを聞く」で有名な、ディベートを日本に初めて紹介された松本道弘氏が、特別友情出演を申し出ていただきました。シャーロックホームズになりきって、ひとり漫才、その後、クルーギ―先生と見事な即興英語漫才を見せてくださいました。氏の素人離れしたぴか一の発音、ボケとツッコミのロジック、間、すべてに感動しました。

幼児対象の手遊びうたから大人対象の英語漫才まで、本当に幅広い実践を体験できた学会となりました。貴重な日曜日の一日を会場にお運びいただいた方々と、いろいろな実践を通して指導内容や指導方法について学び、分かち合えたことに心から感謝いたします。