古くからの知人であるアメリカ人男性が珍しくメールをしてきました。「気になっていることがあるので、ぜひ話をしたい。時間を取ってほしい。」毎週会う機会はあるのに、わざわざメールでアポイントメントを入れてくるからには深いわけがあるにちがいない、と思い、すぐに会うことになりました。
十年以上前から日本とアメリカを行ったり来たりし、最近日本人の奥さんとご結婚されたほど日本のことが大好きな彼。日本人のグループに、アメリカの国についてレクチャーを頼まれることがよくあると言って喜んでいたのですが・・・。
「日本人はなぜそんなに初対面の人の年齢を聞きたがるのか・・・。その答えを知りたい。」
彼がわざわざ私にアポを取って話をしたかったことです。「国際結婚」という環境によるものなのかはわかりませんが、‘How old are you? ’という質問が最近非常に多く辟易している・・・とても失礼なことなのに、日本人がそれに気づいていないこと自体にまた困惑している、とのことでした。
さらに聞き込んでいくと、彼はその答えを私に望んでいる、というより、年齢を尋ねることは、体重を尋ねることと同じぐらい失礼千万なことなのだということを知ってほしいようでした。研修の機会を通じて、広く日本の皆さんに知ってもらえるように話してほしい、ということのようでした。
時々、この「年齢を初対面で尋ねる失礼な日本人」については話題にのぼります。それに対して「日本人は英語が苦手なので、いざ英語を話さなければならない状況に置かれると、仕方なく中学で学んだ2番目の英会話文(はじめはMy name is ----.)を言うことで、場をつないでいるのではないかしら?」と、日本人擁護の立場で説明したこともありました。
歴史的背景から言えば、儒教の影響で年長者を敬う文化が残っているため、1歳の年齢差でも自分より年上であれば自動的に先輩として気配りの対象となり、同年代であればそれだけで親しい心理状態になる、いわば「バロメーター」ではないか、と説明したこともあります。IとYOUしかない文化圏から見れば、理解しにくい年齢と社会の関係が存在するのは確かです。
先日も彼が80歳の女性を「こちらは○○さんです。この人は80歳です。すごいでしょう?」と紹介されて、彼は非常に驚いたと同時に彼女に対して申し訳ない気持ちでいっぱいだったとのこと。女性の年齢をなぜ他人が、初めて会った彼に伝えるのか、その意味がわからない、と。
「『郷に入ったら郷に従え』はわかっている。ここは日本だしね。だけど、国際的に見ても知らないと恥をかくのは日本人だから、気づいて欲しいんだ。」純粋な気持ちで彼は熱心に話してくれました。
「年齢を話題にするのは国際的なマナー違反だということを知ったほうがいい。そうでないと日本人は国際社会の中でKYのレッテルを貼られるだろう。よく政治や宗教の話はしないほうがいい、と言われているけれど、そこに、ぜひ、人種と年齢のこと、体重のことも足しておいてほしい。これは日本が本当の意味で国際的になるのに必須のことなんだよ。」
5本の指で覚えることにしましょう。
初対面の人に、政治、宗教、人種、年齢、体重のことは話題にしない。
「五大タブー」とでも命名し、忘れないようにしたいと思います。
十年以上前から日本とアメリカを行ったり来たりし、最近日本人の奥さんとご結婚されたほど日本のことが大好きな彼。日本人のグループに、アメリカの国についてレクチャーを頼まれることがよくあると言って喜んでいたのですが・・・。
「日本人はなぜそんなに初対面の人の年齢を聞きたがるのか・・・。その答えを知りたい。」
彼がわざわざ私にアポを取って話をしたかったことです。「国際結婚」という環境によるものなのかはわかりませんが、‘How old are you? ’という質問が最近非常に多く辟易している・・・とても失礼なことなのに、日本人がそれに気づいていないこと自体にまた困惑している、とのことでした。
さらに聞き込んでいくと、彼はその答えを私に望んでいる、というより、年齢を尋ねることは、体重を尋ねることと同じぐらい失礼千万なことなのだということを知ってほしいようでした。研修の機会を通じて、広く日本の皆さんに知ってもらえるように話してほしい、ということのようでした。
時々、この「年齢を初対面で尋ねる失礼な日本人」については話題にのぼります。それに対して「日本人は英語が苦手なので、いざ英語を話さなければならない状況に置かれると、仕方なく中学で学んだ2番目の英会話文(はじめはMy name is ----.)を言うことで、場をつないでいるのではないかしら?」と、日本人擁護の立場で説明したこともありました。
歴史的背景から言えば、儒教の影響で年長者を敬う文化が残っているため、1歳の年齢差でも自分より年上であれば自動的に先輩として気配りの対象となり、同年代であればそれだけで親しい心理状態になる、いわば「バロメーター」ではないか、と説明したこともあります。IとYOUしかない文化圏から見れば、理解しにくい年齢と社会の関係が存在するのは確かです。
先日も彼が80歳の女性を「こちらは○○さんです。この人は80歳です。すごいでしょう?」と紹介されて、彼は非常に驚いたと同時に彼女に対して申し訳ない気持ちでいっぱいだったとのこと。女性の年齢をなぜ他人が、初めて会った彼に伝えるのか、その意味がわからない、と。
「『郷に入ったら郷に従え』はわかっている。ここは日本だしね。だけど、国際的に見ても知らないと恥をかくのは日本人だから、気づいて欲しいんだ。」純粋な気持ちで彼は熱心に話してくれました。
「年齢を話題にするのは国際的なマナー違反だということを知ったほうがいい。そうでないと日本人は国際社会の中でKYのレッテルを貼られるだろう。よく政治や宗教の話はしないほうがいい、と言われているけれど、そこに、ぜひ、人種と年齢のこと、体重のことも足しておいてほしい。これは日本が本当の意味で国際的になるのに必須のことなんだよ。」
5本の指で覚えることにしましょう。
初対面の人に、政治、宗教、人種、年齢、体重のことは話題にしない。
「五大タブー」とでも命名し、忘れないようにしたいと思います。