小学校の高学年が外国語活動を学ぶ時に使用されている副教材「Hi, friends!」について、昨年までの「英語ノート」と比較しながら改めて概観してみます。
副教材本は薄くなりました。平均すると各レッスン4ページ程度で4時間の授業になっています。指導者用の分厚いマニュアルは無くなり、教師用指導書も非常に簡素化されて他教科と同様の形式です。
指導者用の学習指導案のサンプルは、文部科学省のホームページからダウンロードでき、各学級の実態に合わせて活用できるようになっています。
英語ノートはいわゆる「Teacher 1」と「Teacher 2」のティーム・ティーチングの形態を取っていましたが、今回指導者はひとりの想定になっています。
絶対的な違いは動画です。世界各国の子どもが、彼らの母語と英語で自己紹介をしている画像や、いろいろな国のじゃんけんのシーン、ランチタイムのシーンなど、それぞれの国の文化に裏打ちされた言葉が、まさにコミュニケーションのツールとして使われている場面を観ることができます。
これはデジタル教材にしかできないことです。日本の高学年の児童に合わせた言語材料を使い、子どもたちが興味を持ちそうな外国の様子や異文化をも合わせて提示しているからです。それぞれの母語のみではお互いに理解し合うことが難しくても、簡単な英語を使うことで交流が可能になる未来が予想できます。外国の同年代の子どもたちについて知ることで、異文化や多言語に触れてみたい、というモティベーションが上がることはまず間違いないでしょう。
「Hi, friends!」は、一品一品が個性を持ったプリフィクスのコース料理のようでもあります。レストランに行くと、アペタイザーから、スープ、サラダ、メインコース、デザートまで、数種類ずつ用意されていて、自分の好きなお料理を一品ずつお願いすれば、自分の食べたいコース料理になる、あの形式によく似ています。AかBか選択することにより、指導者がの思いを反映させた外国語活動に、より近づける副教材だと感じています。
成功のキーワードは'What do you want to teach?'(何を教えたいか)と ' How do you want to teach?'(それをどう教えたいか)をはっきりとさせることではないでしょうか。バリエーションに富んだ魅力的な教材だからこそ、ひとつの活動をどれだけ深く、どこまで遠くまで、どのくらいの範囲で広げるのか、という境界線を指導者がしっかりと引くことが必要です。指導者の思いが、より明確に提示できるよう教材を使いこなすには、目標とねらいを絞って活動を選択し、児童の実態に沿って工夫する力量を磨く必要があるでしょう。
副教材本は薄くなりました。平均すると各レッスン4ページ程度で4時間の授業になっています。指導者用の分厚いマニュアルは無くなり、教師用指導書も非常に簡素化されて他教科と同様の形式です。
指導者用の学習指導案のサンプルは、文部科学省のホームページからダウンロードでき、各学級の実態に合わせて活用できるようになっています。
英語ノートはいわゆる「Teacher 1」と「Teacher 2」のティーム・ティーチングの形態を取っていましたが、今回指導者はひとりの想定になっています。
絶対的な違いは動画です。世界各国の子どもが、彼らの母語と英語で自己紹介をしている画像や、いろいろな国のじゃんけんのシーン、ランチタイムのシーンなど、それぞれの国の文化に裏打ちされた言葉が、まさにコミュニケーションのツールとして使われている場面を観ることができます。
これはデジタル教材にしかできないことです。日本の高学年の児童に合わせた言語材料を使い、子どもたちが興味を持ちそうな外国の様子や異文化をも合わせて提示しているからです。それぞれの母語のみではお互いに理解し合うことが難しくても、簡単な英語を使うことで交流が可能になる未来が予想できます。外国の同年代の子どもたちについて知ることで、異文化や多言語に触れてみたい、というモティベーションが上がることはまず間違いないでしょう。
「Hi, friends!」は、一品一品が個性を持ったプリフィクスのコース料理のようでもあります。レストランに行くと、アペタイザーから、スープ、サラダ、メインコース、デザートまで、数種類ずつ用意されていて、自分の好きなお料理を一品ずつお願いすれば、自分の食べたいコース料理になる、あの形式によく似ています。AかBか選択することにより、指導者がの思いを反映させた外国語活動に、より近づける副教材だと感じています。
成功のキーワードは'What do you want to teach?'(何を教えたいか)と ' How do you want to teach?'(それをどう教えたいか)をはっきりとさせることではないでしょうか。バリエーションに富んだ魅力的な教材だからこそ、ひとつの活動をどれだけ深く、どこまで遠くまで、どのくらいの範囲で広げるのか、という境界線を指導者がしっかりと引くことが必要です。指導者の思いが、より明確に提示できるよう教材を使いこなすには、目標とねらいを絞って活動を選択し、児童の実態に沿って工夫する力量を磨く必要があるでしょう。