★ New!Kimmy's Diary ★

地域づくりから英語教育まで
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さまざまな人と関わることについて
書きます

お菓子の家づくり

2011年12月24日 | 国際交流
クリスマスイブの今日、フィール・ザ・ワールドの事業「ウインターデースクール」を開催しました。
長久手、桜山、北名古屋の三か所で外国人と日本人の先生と一緒に一日英語で過ごしました。
クッキングとクラフト、そしてスペシャルミュージックタイムと盛りだくさんでした!

幼児はスノーマンとトナカイのカップケーキづくり。
それからトナカイフードを作りました。
どの家よりいち早くサンタさんに来て欲しいのなら
このトナカイフードを庭にまいておくと効果的だとか?

小学生は、ママのためにかんたんに作れるブラウニーミックスを
ガラス瓶にきれいに詰めてクリスマスプレゼントにしました。
ファミリーのためのブラウニーづくりのお手伝いです。
とってもおいしいレシピでご用意させて頂きました。
ご自宅でぜひ本場のブラウニーを焼いてみてくださいね。


さて、クリスマスの準備といえば「おかしの家」づくりです。
小学生クラスではウエーハウスといろいろなお菓子を使って
一人一軒ずつお菓子の家を手作りしました。
午前中からどの教室でもあま~い素敵なお菓子の香りがして
とても幸せな気分になりました。

私は岡ゆかり先生と桜山→長久手→北名古屋で
「スペシャルミュージック クリスマスバージョン2011」を行いました。
今年も体を少し動かしながらのウォーミングアップから
全員参加の合奏、合唱で盛り上がりました。
毎回のことながら音楽の魅力に助けられながら言葉の壁を乗り越えて
共通に感動する瞬間を創造できるのは私の最大の喜びになっています。

今日参加してくれた子どもたち、キラキラの瞳と感動の瞬間をありがとう!
一緒に楽しんでくれてありがとう!

フェイスブックのNPO法人フィール・ザ・ワールドのページに写真があります。
ご覧になりたい方はそちらへどうぞ。

http://www.facebook.com/NPO.feel.the.world


英語は度胸

2011年12月07日 | 英語
日本人が英語を話せない理由のトップワンはなんだと思いますか。ほとんどの日本人は間違いなく「使わないから」というのではないでしょうか。「日本国内なら使わなくても全然困らないし、全く必要ないし、生きていけるからね」小学校英語に反対する人たちの理由のトップワンは決まってこのフレーズです。でも、3.11以降、TPP問題にも揺れる日本では、世界の人達ときちんと話し合っていかないと…という考えの人が以前より増えてきたのでは、と感じています。

最低6年、平均8年はほとんどの日本人が英語に触れて学校生活を過ごしています。そこで身につけた英語を使わないから話せるようにはならないのです。英語は度胸。機会を捉えて自分から話すように心がければ話せるようになれるのです。

先日、名古屋市の公立小学校で現職教員研修会に講師としてお呼びいただき、外国語活動の授業実践をテーマにお話をいたしました。今年度の現職教員研修については、外国語活動必修化1年目ということで、予め私の方で研修のメニューを決めています。

1回目には、学習指導要領の小学校での外国語活動について、その基本方針をしっかりと抑えます。そして、担任とアシスタントティーチャーとの役割分担について話します。英語ノートのアクティビティを実際に先生方に体験していただく時間を持ちます。高学年の担任でなければその内容を知る機会がないという現実を受けて、「英語ノートって何?」というところから、児童と同じように体験していただくことを大切にしています。

2回目は1回目を踏まえた上で、実際にどなたかに担任役をやっていただき、私がアシスタントティーチャー役をして模擬授業をします。だいたいどの小学校でもこの担任役は高学年の担任でない先生が買って出ていただいています。今回訪問した小学校ではすでに夏休み前に第1回を実施していますので、第2回目の研修内容を行いました。なんと小学校の教員1年目のフレッシュマンの男性が私のティームティーチングのお相手でした。

今回のフレッシュマンティーチャーは高学年が行なっている外国語活動を見学したこともなければ、10年以上に渡って行って来た英語活動も全く知らない、だけど、今回はHRT役をやってみる、というフロンティア精神旺盛の先生。他の先生からは「無謀な・・・(苦笑)」という意見も漏れてくるような条件の下で、この先生は不安に思われることもなく果敢に挑戦してくださいました。

「ハロー!エブリワン!」と発声された瞬間に「この先生は大丈夫!」と感じました。先輩の諸先生方の前で堂々とオールイングリッシュでHRTの役割を果たしていただきました。途中二人で見つめ合ってしまうことも数回ありましたが、そのたびにお互いの立ち位置を確認し、私は英語で活動をリードしたり、彼はサポート役に回ったりしてうまくいきました。

「いつの間に君はこんなふうに教えられるようになったんだ…(笑)。」と驚いて笑顔で尋ねられた校長先生に「さっき平松先生との打ち合わせの10分です。」とサラリと答えたフレッシュマン先生。大学まで英語を普通に学んでくれば、学校内で子どもたちと使う英語の知識は十分にあります。後は授業案に合ったクラスルームイングリッシュを練習するだけ。気後れすることもなく、肩に力を入れすぎることもなく、こんなふうに活動をひっぱっていってくれる先生たちが、間違いなく外国語活動をますます身近なものにしてくれると実感しました。フレーフレー、新人先生!

英語の発音練習法

2011年12月01日 | 英語
 中学校で教科としての英語を学び始めると、英語らしいイントネーションや発音ができていた子どもたちの発音は驚くほど日本語的になります。読めるようになると、目から入ってくる文字の情報だけに頼って読もうとします。小学生時代、自分の耳だけを頼りに音声を再生してきた彼らにとって「読める喜び」は非常に大きいもので、文字と音との関連性を知ることで、フォニックス(音と文字のルール)や覚えたばかりのサイトワーズ(フォニックスのルールによらない単語)を駆使して読み進めることができるようになります。

 ところが、読めるようになる力と反比例するように発音への注意力は減少する傾向にあり、あんなに上手に英語らしく読めていた絵本も、日本語のいわゆるカタカナ英語になる子どもが非常に多いのです。目が働き始めると、耳が利かなくなるようです。

 日本語は一般的に子音と母音の組み合わせで成立していて、一文字に対して一音ずつ、ほぼ同じ速度で音声化されます。英語は日本語より子音が連続する場合が多く、また語尾が子音で終わることが多い傾向にあります。それに加えて、アクセントのある母音以外はほとんど発音しないため、どこにアクセントがあるか、どこに子音があるか、どことどこがリンクするか、などによってひとつの単語内で音の高低差が出、しっかり発音する部分と欠落する部分があるために、日本語ほど淡々と音声が続くことはありません。

 英語と日本語の違いは、アクセント、リズム、イントネーション、連結、音節構造、子音や母音の質など、音声要素のほぼ全域に見られます。だから、英語を聞く機会がほとんど生活環境にない私達が英語を英語として音声化するためには、真似する音源が必要です。ただし、耳から聞き流すだけでいいか、といえば、それは眉唾です。意識して音声化する練習が絶対に必要です。

 先日、中学生たちに英語を英語らしく読む方法を徹底的に教えました。絵本のCDを一文ずつ聞き一文ずつ読ませます。音声を聞きながらそれをそのまま陰のように口に出す、いわゆるシャドーイングは、このレベルの学習者にとっては速すぎて難しいと私は考えています。むしろ、単語単位で追わずに意味ごとのチャンク(固まり)で捉えるコツを話し、それを意識して読む練習をしたり、機能語(冠詞、前置詞、副詞、助動詞など意味をほとんど持たない非自立語)にはアクセントは来ないことや、音の連結や脱落を知って真似ることなどを説明し、そういった練習もしました。

 30分の練習で「カタカナ読み」が見事に英語らしくなった時には私も生徒も感動でした。自分たちで読みながら、その音の英語らしさに感激しているようでした。「口の周りの筋肉が疲れたよ~」と思わずこぼした生徒がいたことを非常に嬉しく感じました。私も英語学習初心者だった頃そう感じたものです。

「よかったね!それそれ!その感覚を忘れないでね!」と励ましました。それが本当に「英語を音声化する」ということなのですから。「学問に王道なし。」と言われますが、学問を語学に置き換えても然りです。この達成感が彼らの次のステップへのモベーションになることを心から願っています。