私の働いている会社では社内公用語は日本語と英語です。それはもう何十年も前からです。その理由は単純です。一緒に働いている人の中に、日本語を理解しない人たちがいるからです。外国人の講師や教師がいる職場なので、朝、‘Good morning! How are you? ’から始まります。特に宣言することもなく、日本語が得意でない人がいれば「英語」が共通語として使われます。それは日本語を理解しない人たちに対する配慮です。
新聞記事「英語会議 効果グッド!」という見出しが目に留まりました。
三井物産中部支社では、アメリカ人研修生の存在によって、自然に英語で資料を作って会議をするようになったとのこと。その効果に興味深いものがありました。
1.会議時間が短くなった(無駄話で時間を浪費しなくなった)
2.主語や目的語が明確な英語の文法構造が狙いを明確にする会議の進行に適している
3.議事録も簡潔に書けるし、海外拠点に資料を送るときにわざわざ翻訳する手間が省ける
1.英語でも無駄話、という状況はありうることでしょうが、会議に集まっている人たちの気持ちが引き締まるのでしょうね。
2.は、英語の特徴をメリットとして活用している証拠でしょう。
英語の文法構造は、不明瞭な気持ちや考えを整理し、自分の意見や気持ちを明確に認識し、それを表現するのに適していると、私もそう感じます。日本語では主語や目的語が省かれることが多く、話を聞いてから「誰が?」とか「誰に対して?」とか聞かなければわからないこともあります。英語はその語がないと文章自体が成立しないので、より明確になります。
3.も、その通りです。日本語でまず書いておいて、それを英語に翻訳しようと思うと、はじめから英語で書き始める時間の3倍はかかります。また、日本語発想が先に来ると英語表現に悩んだり迷ったりする時間が増えます。もし、英語で表現する必要のある文書の場合は、はじめから英語で発想して英語で書いたほうがスムーズにいきます。
楽天、ファストリテイリングに続き、シャープの研究開発部門も電気メーカーとしては初の「社内公用語の英語化」を図ると2,3日前に発表されました。すでに海外に多くの拠点を持ち、従業員も現地採用が多く、海外マーケットが売り上げに響く会社は英語は必須にちがいありません。
楽天の従業員6000人のうち、すでに300人は日本語を理解しないインド人や中国人の人たちだそうです。そうであれば、各現場では英語公用化はきっとすでにされているのでしょう。日本で物議を醸し出しているのは、会議参加者が全員日本人であっても英語を使う、というところでしょうが、「何語で話すのか」ということが重要課題ではなく、「何を話し合い、どうコンセンサスを得るのか」ということのほうが、企業にとってははるかに重要事項のはずです。
生物多様性(biodiversity) という言葉が何度も聞かれたここ半年を振り返ってみると、世界の各地域の個性や特徴や資源が、地球上に住む人類みんなの財産なのだということを痛感しました。
そのことを当てはめて考えるなら、世界の各地域に住む多様な言語や文化や生活習慣を持った人種や民族は、地球上に住む人類みんなのためにその多様性で貢献する役目を持つことができるわけですよね。ひとりひとりの地球上でのミッションを効果的に、お互いのために実行することが大切であり、それを「何語でするのか」というのは大きな問題ではなくなってきているのではないでしょうか。
human-diversityということばがあるかどうかは知りませんが、人類多様性というコンセプトを持ち、すべての人類の営みを地球規模で考えていく必要性のある時代に突入したのかもしれません。
新聞記事「英語会議 効果グッド!」という見出しが目に留まりました。
三井物産中部支社では、アメリカ人研修生の存在によって、自然に英語で資料を作って会議をするようになったとのこと。その効果に興味深いものがありました。
1.会議時間が短くなった(無駄話で時間を浪費しなくなった)
2.主語や目的語が明確な英語の文法構造が狙いを明確にする会議の進行に適している
3.議事録も簡潔に書けるし、海外拠点に資料を送るときにわざわざ翻訳する手間が省ける
1.英語でも無駄話、という状況はありうることでしょうが、会議に集まっている人たちの気持ちが引き締まるのでしょうね。
2.は、英語の特徴をメリットとして活用している証拠でしょう。
英語の文法構造は、不明瞭な気持ちや考えを整理し、自分の意見や気持ちを明確に認識し、それを表現するのに適していると、私もそう感じます。日本語では主語や目的語が省かれることが多く、話を聞いてから「誰が?」とか「誰に対して?」とか聞かなければわからないこともあります。英語はその語がないと文章自体が成立しないので、より明確になります。
3.も、その通りです。日本語でまず書いておいて、それを英語に翻訳しようと思うと、はじめから英語で書き始める時間の3倍はかかります。また、日本語発想が先に来ると英語表現に悩んだり迷ったりする時間が増えます。もし、英語で表現する必要のある文書の場合は、はじめから英語で発想して英語で書いたほうがスムーズにいきます。
楽天、ファストリテイリングに続き、シャープの研究開発部門も電気メーカーとしては初の「社内公用語の英語化」を図ると2,3日前に発表されました。すでに海外に多くの拠点を持ち、従業員も現地採用が多く、海外マーケットが売り上げに響く会社は英語は必須にちがいありません。
楽天の従業員6000人のうち、すでに300人は日本語を理解しないインド人や中国人の人たちだそうです。そうであれば、各現場では英語公用化はきっとすでにされているのでしょう。日本で物議を醸し出しているのは、会議参加者が全員日本人であっても英語を使う、というところでしょうが、「何語で話すのか」ということが重要課題ではなく、「何を話し合い、どうコンセンサスを得るのか」ということのほうが、企業にとってははるかに重要事項のはずです。
生物多様性(biodiversity) という言葉が何度も聞かれたここ半年を振り返ってみると、世界の各地域の個性や特徴や資源が、地球上に住む人類みんなの財産なのだということを痛感しました。
そのことを当てはめて考えるなら、世界の各地域に住む多様な言語や文化や生活習慣を持った人種や民族は、地球上に住む人類みんなのためにその多様性で貢献する役目を持つことができるわけですよね。ひとりひとりの地球上でのミッションを効果的に、お互いのために実行することが大切であり、それを「何語でするのか」というのは大きな問題ではなくなってきているのではないでしょうか。
human-diversityということばがあるかどうかは知りませんが、人類多様性というコンセプトを持ち、すべての人類の営みを地球規模で考えていく必要性のある時代に突入したのかもしれません。