いまのあなた。いまのわたし。

昨日、レッスン後Cさんとの駅までの道で話していて

「”現在のあなた”を見る。”現在のわたし”を感じる」

という話になった。
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舞台人ならば経験したことのあるかもしれない
「恍惚とした一体感」。
舞台上の全ての人、お客さん、スタッフ、
ひょっとしたらその店の外を歩いてる人にも
届くのではないかと思うような、うねり。
表面はクールに装っていても、肚はアツくなり、
世の中は善で満たされていると思う幸せな時。
というのが、ある。

で、その対極に、
こちらは全ての舞台人が経験してるであろう
「どうにもならないバラバラ感」
というのがある。
メンバー全て良く、お客さんもよく、箱も申し分ない。
なのに、なんだかちぐはぐ。空回り。
上辺の楽しさはあるけれど、それだけ。
このちぐはぐ感は
初顔合わせメンバーでも起こることだが、
意外と「これはイケる！」と思うメンバーで起こる。

「リハで良いと、本番がだめ」
「前回が良いと、次回がだめ」
「1部が良いと、2部はだめ」
ということも、たぶん全ての舞台人が経験済みのはずだ。（ほとんど「呪い」となっているくらいだ。）

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このブログでもそれについてのつぶやきをあれこれ載せていたし、楽屋話で反省会をするときは大抵こういう話になる。
長年の疑問。
長年の課題。

解けた！
と、思う。

それが
「”現在のあなた”を見る。”現在のわたし”を感じる」
ということだ。

たぶん、ダメなときというのは
「あなたとわたし」で交信しているつもりでも
「過去のあなたと過去のわたし」
で交信してしまっているのだ。
「過去のあなた（わたし）」は
「現在のあなた（わたし）」
ではないから、現実にはしっかりずれてくる。
それでちぐはぐになって空回りする。
そういうことなのだと思う。

反対に、一体になれるときというのは
しっかりと「現在のあなた（わたし）」を見る事ができる。
瞬間瞬間移って行く「現在」（一瞬後には「過去」になる）のあなたと、
瞬間瞬間移って行く「現在」（一瞬後には「過去」になる）のわたしが、
瞬間瞬間で交信をし続ける。
そういうことなのだ。

これは過去にも書いたりしていた
「過去に捕われない」とか
「先入観をもたない」とか
そういうことなのだけれど、
その「言葉」では足りないことが
「現在という一瞬」ということだ。

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と、ここまで書いて「瞬間を生きる」というのは、ごく最近聞いた話だと思った。
この本だったかな、と思って調べたが見つけられなかった。
もしかしたら去年行ってた武道家の先生の講義で聞いたのかもしれない。
でもたしかに去年あたりに入って来た概念だ。

「一瞬一瞬はどんどん過去になっていく。
だからこそ、その現在を捉えて生きる。」

これは別に舞台上だけの話ではなくて
パートナー、こども、ともだち、自然、全てのことに言えることだ。
たしか、「一瞬一瞬」の話のときにそう言う事を聞いた気もする。そのときは分ってたつもりでも、臓腑まで落ちてなかったんだなあ。今はとてもよくわかる（気がする）。
でもでもそんな全ての事柄に対して、こんな気概で構えたら１日で疲れちゃう気がする！
だから一瞬一瞬を意識するのは、舞台とこどもくらいでいいや。

、、と思うあたりが既に一瞬一瞬を大切にしていない気もする。

あれ？意気揚々と「解った！」と書き始めたのに
最後はちょっと弱気になってるよ。
これもまた一瞬一瞬で変化しているワタシなのさ。