マンガ・がまん

こどもが小遣いで「ちゃお」を買う。
「ちゃお」は小学生向け少女マンガ雑誌なので、主人公は中学生である。
「ちゃお」掲載の95パーセントのマンガが恋愛モノで、
すべての相手の男の子は「こんな中学生いるか！！」というようなイケメンである。
イケメンなのことが「こんな中学生いるか！！」なのではない。
その振る舞いが中学生としておかしい。
軽々しく「オレはみずほが好きだ」とか言う。そしてすぐにちゅーをする。ちゅーした後で女の子があわててると「くす」と笑ったりして余裕ぶっこく。
ありえないだろ！？
それは女慣れしたオッサンが年下の女の子をくどいてるの図だろ！？
別にリアルな悩める思春期ボーイを出せとは言わないけど、例えばもっと礼儀正しい王子さまとかいないのかよ？！

だから母としては「マーガレットとかにすればいいのに」と口を出してみたりする。ただし「マーガレット」の連載がスケベオッサン的イケメン中学生が出てこないかは知らない。なんとなく自分が昔「週刊マーガレット」を買っていたからである。

そしたら子が「おかあちゃんがマーガレットで読んでた好きなマンガってなに？」と聞いてきた。
わたしは胸をはって「伊賀のカバ丸！！」と言ってカバ丸くんについてべらべら説明した。嗚呼由緒正しきギャク少女マンガ。単行本だって持っていたのだ。
「他には？」
他に？
他に、は。
ドラゴンボールは「ジャンプ」だし、キャプテン翼も「ジャンプ」だね。ええと、セイント聖矢も「ジャンプ」だし、、えーと。ダークグリーンは～あれは「コロネット」？？

思い出せなかった。
「週マ」を買っていたというのは幻想だったのだろうか。毎週読んでてまったく覚えていないってどういうことだろう。
ひょっとして買っていたのは「週刊少年ジャンプ」だったのだろうか。確かに「ジャンプ」なら好きじゃないマンガも覚えているのだ。キン肉マン、魁！男塾、奇面組、、。
そういえば今持っているマンガ本も少年誌、青年誌系のマンガが多い。

むむっ。
すると子が「マーガレット」に乗り換えても，なんとなく落ち着かんかもしれない。
それにだからといって子供が「アフタヌーン」とかを定期購読したらさすがに困ると思うから、やっぱり本人が満足している「ちゃお」でいいのだろう。
たまにはがまんしようか。
やだけど。