火事？テロ攻撃？いやミスト散布だ。

淀屋橋での打合せが終わり、運動がてら梅田まで歩いて行こうとすると
大阪市役所の前からもうもうと煙が上がっているではないか。

すわ何事か、火事かはたまたテロ攻撃かと、エ・ビ・スの心に一瞬緊張感が走った。
しかし、その割に道行く人々は平然と歩き過ごしているではないか。
その時涼しい風が、エ・ビ・スの体を包み込んだ。

実は、市役所の前で行っているドライミスト散布の霧が煙に見えただけだった。
それが、エ・ビ・スの体を包み込んだ涼風の正体だった。



このドライミスト散布は、昨2007年から大阪市水道局が、大阪市の重要な
環境問題の一つであるヒートアイランド対策モデル事業として
行っているものだが、昨年は、心斎橋筋商店街、天六商店街、
ユニバーサルシティ駅、世界陸上プラザの４カ所並びに
第11回IAAF世界陸上競技選手権大阪大会と日本陸上競技選手権が
開催される長居陸上競技場他で実施された。

本年は、大阪市役所周辺（御堂筋・みおつくしプロムナード）、
八軒家浜船着場、小中学校や水道局の浄配水場の一部などで順次実施する。

それに加えて、大阪市水道局では、「大阪市水道局・ドライ型ミスト装置導入サポート制度」を
創設した。

受付は本年6月12日からすでに始まっているが、
この制度は、ドライ型ミスト装置の導入を希望し、水道局に申し込みむと、
導入プランの検討・設計から設置工事、使用開始後の保守サービス、
「ミスト専用メータ」の設置によるドライ型ミスト散布に係る水道料金の
減免等のワンストップサービスが提供されるという制度だ。

導入費用は申込者の負担となり、基本的なレンタルプラン（3ヶ月）で
おおよそ30万円、買取プランの場合は65万円程度が必要となる。

買取プランで５年、レンタルプランで３ヶ月の保守契約期間が設定されており、
その期間内であれば、故障修理は無料で行われる。
無論定期点検も実施される。

料金算出は実施者用にドライ型ミスト装置にミスト専用メータがを設置され
算出されるが、夏季期間(６～11月検針分)ミスト散布に使用された
水道水料金は58 円/m3(税抜)となり最大84%の割引となる。

但し、ドライ型ミスト装置使用水量を含む全体の総使用水量が
10m3/月以下の場合は、通常通りの基本料金となる。

この制度創設に伴い、水道局では、設置者にとってインセンティブの高い
サービスの提供と制度の効果的な運用を行うため、公募による
ビジネスパートナーのコンペを行った。

その結果、クールミストの各種シリーズ商品のレンタル実績を持つ
（株）レンタルのニッケンがパートナーシップ協定の権利を獲得し、
水道局と連携しながら設置希望者に対してサービスを提供する。

この制度の受付から約1ヶ月たっているがその現状を知りたいと思い、
実際どれくらいの申し込みがあるのか、直接水道局に聞いてみた。

担当者によれば問い合わせ（殆どが企業）が50件程度で、
そのうち契約出来そうなのが1、2件だという。

この程度では先行きは不安だ。
担当者の声も思惑がはずれたという感じで曇りがちだったしなあ。
パートナーシップを結んだニッケンさんも大変だろうなあ。

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by　エ・ビ・ス