エ・ビ・ス Eco Business Study

環境ビジネスの研究をしています。
エコロジー・ビジネス・スタディ

ヤクルトの容器と水質浄化

2008年06月10日 10時17分15秒 | エコ・ビズ・ウォッチング
ヤクルト。
なんだか子供のころの甘酸っぱい思い出が蘇ります。
って別に恋心ではなく、味覚の問題。
プラス夏休みの宿題の工作の思い出。
あの頃はエコロジーとは無縁の時代でしたけど、
ヤクルトの使用済み容器を使ってリサイクル工作してました。

今でも飲んでます、ヤクルト。
でも最近は再利用はしてないなぁ。
もちろん分別して捨ててますけど。

そのヤクルトの容器が水の浄化に役立つと聞きました。
どうやって?
ホームページで確認。

ヤクルトA&G水浄化システムというんですね。
10段階ぐらいある浄化槽の4つの槽に、
底のないヤクルトの容器を入れてるだけ。
これだけでいいの?

なんか水中の微生物の棲みかとして、
ヤクルトの容器がちょうどいいんですって。
適度に複雑な形状。
大きすぎず小さすぎず適度な大きさ。
半永久使用できる素材。
しかし、半永久使用ということは、そんなに沢山は要らないって事にならない?

ヤクルトの自社工場の工場排水処理をこのシステムを切り替えたのが1991年。
佐賀工場が最初だったんですね。
BOD500~700mg/ℓの排水を2mg/ℓに浄化。
なんとBOD除去率=99%。
ランニングコストも従来の活性汚泥処理法の半分程度ですんでます。

ヤクルトの自社工場だけじゃなく、川や池の浄化にも使われています。
平成泉橋水処理施設 東京都足立区垳川(綾瀬川支流) 153万本
長良川河口堰鮎孵化水路 三重県長良川河口堰     314万本
境川浄化施設 岐阜県羽島市境川(長良川支流)   3,818万本
それにしても、すごい本数。
これならかなりのリユースになりますね。

だからといって、河に容器を捨ててはダメです、もちろん。


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by エ・ビ・ス


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちはです!! (M.Ishii)
2008-06-10 12:13:39
こんにちは、M.Ishiiです。

いやぁ、ヤクルトの容器が汚水の浄化に役立てられているというのは、
初めて知りました。驚きです!!

理屈はいまいち理解できませんが、
ヤクルトの容器が水中の微生物にとっては
心地よい(?)場所になっているのは面白いですね。

素朴な疑問なんですが、今でもあるのか知りませんけど、
ヨークというヤクルトに似た容器に入った飲み物がありましたが、
あの容器でも水質浄化に役立つのでしょうか?

メーカーは違いますけど…。
返信する
M.Ishii様 (エ・ビ・ス)
2008-06-10 13:28:49
おはようございます。

どうもヤクルトのあの独特な形状が、微生物を滞留させるのにいいようです。
ヨークの形は忘れましたが、ジョアじゃダメなんですね。

ヤクルトさんは、もちろん大量にヤクルト作りますから、製造者の責任としてリユースの道を切り開いたのはすごいと思います。
しかし・・・
他の施設がヤクルトで水質浄化するのは意味が違う気がしますけどね。水質浄化するためにヤクルトがあるのではなく、たまたまヤクルトの容器が浄化にも役立ったという感じです。

あの●ップヌードルでさえ、紙の容器に変えました。これからは発生抑制が大命題だとは思います。
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