未踏、西天塩岳夏道開削情報を得て・・・
前天塩岳 (1540m)~天塩岳 (1557.6m)
~西天塩岳(1470m)~円山(1433m)
四代目ハイエース、夫婦登山で初のホテル宿泊・・
■ 山 行 日 2015年06月10日(水)~11日(木) 1泊2日
■ コ ー ス 前天塩岳コース~新道コース 周回ルート
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №7
■ 登 山 形 態 登山道
■ 地 形 図 1/25000地形図 「天塩岳」「宇江内山」(うえんないざん)
■ 三角点・点名 天塩岳・・一等三角点 点名「天塩岳テシオダケ」
他・・三角点・点名無し
■ コースタイム 登り 天塩岳まで3時間55分 下り 3時間50分
<登り>
5:35 天塩岳ヒュッテ出発
6:05 新道連絡路分岐
6:23 旧道分岐
8:00 天塩岳トラバース分岐(1415m地点)
8:25~30 前天塩岳(1540m)頂上
9:30 天塩岳(1558m)頂上
<下り>
9:35 西天塩岳へ
10:00 西天塩岳分岐
10:15~35 西天塩岳(1470m)頂上
10:45 分岐
10:50 避難小屋(西天塩岳ヒュッテ)
11:10~15 円山(1433m)頂上
12:07 連絡路分岐
12:37 新道連絡路分岐
13:00 天塩岳ヒュッテ登山口
西天塩岳はここむ1470m地点で奥にある標高点1465mではない・・・
登山口に一番近い愛別町の「湯元・協和温泉」で温まりヒュッテへ・・・
★ 天塩富士⇒西天塩岳へ・・・
次の夫婦登山をどこにしようかと探していた時、偶然HYMLの岳友ogino氏のブログから
「天塩富士」の記録を目にした。「天塩富士?」・・・聞き慣れない山にすぐに自分の登頂記録を
調べて見ると未踏の山でリストに載っている事も分かる。
目を点にして地形図を出しブログの紀行文を読み入って良いチャンスかも知れない・・・と直感した。
でも少し不明な点もあったので早々ogino氏にメールを送るとすぐに有難き返信を頂く。
ほぼ次は「天塩富士」に行こうと決めていた時だが、天塩岳周辺の山を色々と調べて見ると
「西天塩岳」というもう一つ未踏の山が浮上し、昨年?登山道を開削した・・・という記録を見つける。
天塩岳には2003年6月に反時計周りの新道コースから円山、天塩岳、前天塩岳と登り前天塩コース
から下山する周回ルートを夫婦で登っていたが、この時西天塩岳の存在を知りつつ登山道がない事
から単にこの山は積雪期か残雪期しか登れないとスルーしていた山だった。
その時以来、天塩岳周辺の未踏の山に白羽の矢は当たらず道北の未踏は後回しになっていたのかも
知れない。まして当時はまだ1000m超峰を全山登ろう・・・などと言う発想も無く単に夫婦登山を
楽しんでいただけの山行だったので未踏の意味も軽く頭の隅にあるだけだった。
しかし、今では未踏峰を探しては「どこにある山」「いつ登れば」「どのルートで」「難易度は?」と
一つ一つ整理しながら登るチャンスを伺うようになっている自分が不思議だ。
ほぼ決まり掛けた「天塩富士」も「西天塩岳」の出現に二者択一の選択となり久しぶりの夫婦登山の
選択権は妻のチーヤンに委ねる事にした。
天塩富士には登山道が無く、どちらかと言えば沢登りと藪漕ぎの山行に対し、西天塩岳は登山道が
ありそれも分岐~簡単に往復が可能である事を知ると結論は早かった。前回の天塩岳は12年前で
正直二人とも記憶が薄く当時の写真も一部しか見つからない始末だった。
そんな訳で当時を思い出しながら足慣らしを兼ねて一転「西天塩岳」を目指す山行となった次第です。
★ 四代目ハイエースで初の夫婦登山・・・
前回の夫婦登山はひと月以上前の5月1日、東暑寒岳だった。
その時の車は、代車のスズキスイフト・・・その後5月24日にようやく新車が納車となり記念すべき
最初の夫婦登山となる。
そして同時にホテルハイエースとしても最初の宿泊となり山以外の楽しみも増えた。
と言う訳で、立派な天塩岳ヒュッテには泊まらずホテルハイエースの予約でした。
【6月10日(水)】
★ 12年振りの再訪と未踏西天塩岳を求めて・・・
自宅を13:30に出る。
愛別のコンビニで夕食と晩酌の仕入れをして協和温泉でさっぱりする・・・
暗くなりかけた19:00頃、天塩岳ヒュッテに到着し、ヒュッテ前に駐車した。
平日でも先客が居て車は本州ナンバー、ヒュッテに灯りがあったので中に居るようだったが
ご挨拶もせず早々車で安着の儀へ移行した。
四代目ホテルハイエースは、以前のハイエースと違ってワイドタイプ・・・
広い空間にゆったり感があって足を延ばしても寝転んでも余裕のあるスペースは充分だった。
プロ野球交流戦 日ハムvs巨人戦をラジオで聞きながら晩酌するも結果を聞かずに就寝する。
(結果は、日本ハム 3 : 0 巨人)
今回のメインは、未踏「西天塩岳」1465mだが、明確な頂上の位置は地形図にも無く
登山道が開削されたとは言え、手前にはまだ多くの雪渓が残りルートに不安を残したままの
挑戦だった。
取り敢えず明日は、前天塩岳から周回する時計回りで出発し一つ一つ記憶を蘇らせ記録を
取りながら行こうと決めた。
6/10 到着してすぐ撮った天塩岳ヒュッテ
【6月11日(木)】 くもり・・・上空ガス
3:30 予定通り起床
弾き立てのコーヒーで目を覚ましのんびりと朝食を頂く。
5:35 出発 上空はガスに覆われあまり良くないコンディションだった。
出発する10分程前に日帰りと思われる単独の男性が到着し早々1番に出発していた。
この男性とは結果的に周るルートは同じだったが最後まで会う事も無く西天塩岳には
寄っていない事も分かった。ヒュッテに泊まっていた本州の登山者はまだ起きている
様子も無く結局ご挨拶する事無くの出発だった。
登山道のある山なのでこれ以降の紀行については、写真を中心に補足しながら
書いていきたいと思います。
登山口の横に建つ大きな案内板
白樺林のある明るく広い登山道を歩き始める・・・
最初に渡る橋
渡渉点は数か所ある。簡易的な人工橋が架けられているがどれも立派でした。
沿道に咲く花たちに癒されて・・・サンカヨウ
エゾノリュウキンカ(ヤチブキ)、沢沿いでは満開に群生してとても綺麗だった。
最初の分岐標識。登山口から約30分の新道連絡路と前天塩岳の分岐は直進する
つい撮ってしまいたくなる群落でした・・・
他の山ならもう花期を終えているエゾエンゴサクもここでは咲き始め・・・
旧道と前天塩コースの分岐標識
ウコンウツギ
ツバメオモト
ヤマザクラは背丈が低く目線で楽しめて癒されました・・・
ガスの中でしたが対岸の斜面に望む沢筋には多くの残雪があり冷やりとします・・
葉が亀の甲羅に似ている事からオオカメノキと付いたらしい・・・
前天塩岳コースの標高1410m付近にあるトラバース分岐、天塩岳方向に進むと前天塩はスルー
すっかりガスの中で登山を楽しんでいます。もうすぐ前天塩岳の頂上もガレ場の登行です
前天塩岳頂上直下で目立っていたキバナシャクナゲ・・・蕾が多かった
最初のピーク、前天塩岳頂上・・・風が強くガスで展望ゼロの頂上でした。
雪解けの沿道に多く咲いていたショウジョウバカマ
前天塩岳から天塩岳への登山道、何も見えないが東側は切れ落ちた崖のような斜面
天塩岳頂上手前の分岐標識・・ここは渚滑コースの分岐でもあるが登山道に気が付かなかった
天塩岳手前の登山道、ガスの中楽しめるのは沿道のお花だけ・・・
直下の北斜面に残る雪渓は結構な大きさだった・・・
前天塩岳から丁度1時間で着いた天塩岳頂上・・・
天塩岳頂上・・・非常に風が強く吹きさらしなので早々下山する
★ 初登頂の西天塩岳へ・・・
9:35 天塩岳下山開始
10:00 西天塩岳刈り分け分岐
強風だった天塩岳1558mのピークから一気に150m以上標高を下げると風も弱くなる。
風の無い所で休憩もしたかったが、探している内に大きく笹を刈り分けた分岐らしき場所に出合う。
案内板や標識類も無くこの刈り分けが何か、西天塩岳を意識していない登山者なら分からないかも
知れない。一応、高度計と地図、コンパスで確認するとそれらしき場所であると判断出来た。
また事前にその情報も得て来ていたのですぐに西天塩岳の分岐と分かった。
それにしても背丈を超えるネマガリ竹をこれだけ開削するのは大変な苦労だったと想像出来る。
刈り分けは200mほどで終わり、次に西天塩岳の東斜面には大雪渓が広がっていたので下の
状態は分からないが、恐らく岩場のロックガーデンが続く斜面と想像する。
大きく刈り分けられた西天塩岳分岐・・・標識がほしいところだ
西天塩岳の東斜面に残る大雪渓を登る・・・ガスでルートは不明もただ上を目指す
西天塩岳初登頂・・・と、この時はそう思っていたが実はこの奥の標高点が本ピークらしい。
儀ピークの手前はロックガーデン、ルート上に赤いペンキまで印していたが・・・
★ 偵察も・・・
10:15 西天塩岳頂上?
開削された笹の刈り分けと雪渓を登ると雪の無い岩場に出る。
登山路を探すとすぐに赤いペンキが目にとまり、これが新しい登山ルートかとありがたく利用した。
分岐からほんの15分で登山道らしきペンキや踏み跡が終わり頂上らしき最初のコブに着いた。
地形図から標高1470付近のコブであると判断・・・しかし、近過ぎるなぁ~と不安を抱く。
ここから少し西にはもう一つコブがあり地形図には1465mの標高点があるのでもしやと思い
ちょつと偵察に行く事にした。低いハイ松と細い灌木帯を掻き分けながら次のコブ手前のコルまで
進むも何故かその上まで行かなかった。
「開削されている」ハズなのにまさかこんな藪を漕いで・・・と余計な詮索が脳裏を走り、やっぱり
さっきのピークが頂上だ!と勝手に決め込んだのだ。
帰宅してから分かった事だが、折角の初登頂は空振りという結果に終わった・・・。
西天塩岳ヒュッテとも呼ぶ避難小屋、この小屋の裏にも開削路があるらしいが確認していない。
★ ひたすら下山・・・
10:50 避難小屋
11:10 円山(1433m)頂上
一応、西天塩岳の頂上に立ち満足の下山に入る。
今日はガスの登行となり、まったく視界も展望も無い天塩の再来だった。
最後のピーク円山での写真も早々にあとはひたすら下山の途につく。
円山1433m頂上・・・標識は支柱から落ちていた。他の頂上標識とは大違いで可哀そう
ムラサキヤシオ
朝、花を閉じていたニリンソウも暖かくなって花を開き始めていた・・・
オオバナノエンレイソウ
オオバタチツボスミレ
キバナノコマノツメ
★ 無事下山・・・
13:00 登山口到着
12年振りの再来も終日ガスの中で展望はまったく無かったが、ところどころで記憶が蘇りこうだった、
ああだったと夫婦の会話も楽しかった。雪の春山から夏山モードに切り替えた最初の夏道登山。
ぐるっと周回して約8時間コースは、充分に足慣らしが出来て満足と言えよう。
ただやっぱり展望は見たかったし、西天塩岳の本ピークにもう一度来なければ・・・と思う。
自宅から5時間近く掛かるちょっと遠い天塩岳も新車ハイエースのお陰で運転は苦にならなかった。
移動ホテル初の宿泊も快適だったのでこの後の山行も楽しみが増えて、泊り山行が多くなりそうな
気がする。
帰路では、当麻町の温泉「ヘルシーシャトウー」で汗を流し18:50無事帰宅した。
当麻町にある温泉施設「ヘルシーシャトウー」
★ 要らないお土産・・・
帰宅してから見つけた要らないお土産・・・
チーヤンの頭に居りました・・・
翌日、病院へ行きましたがダニはきれいに取れていて異常なし・・・良かった。
※ 6/19 ようやくUPしました!
※ 加筆しました・・ (16.09.21)
西天塩岳は1470mと分かりました・・・
前天塩岳 (1540m)~天塩岳 (1557.6m)
~西天塩岳(1470m)~円山(1433m)
四代目ハイエース、夫婦登山で初のホテル宿泊・・
■ 山 行 日 2015年06月10日(水)~11日(木) 1泊2日
■ コ ー ス 前天塩岳コース~新道コース 周回ルート
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №7
■ 登 山 形 態 登山道
■ 地 形 図 1/25000地形図 「天塩岳」「宇江内山」(うえんないざん)
■ 三角点・点名 天塩岳・・一等三角点 点名「天塩岳テシオダケ」
他・・三角点・点名無し
■ コースタイム 登り 天塩岳まで3時間55分 下り 3時間50分
<登り>
5:35 天塩岳ヒュッテ出発
6:05 新道連絡路分岐
6:23 旧道分岐
8:00 天塩岳トラバース分岐(1415m地点)
8:25~30 前天塩岳(1540m)頂上
9:30 天塩岳(1558m)頂上
<下り>
9:35 西天塩岳へ
10:00 西天塩岳分岐
10:15~35 西天塩岳(1470m)頂上
10:45 分岐
10:50 避難小屋(西天塩岳ヒュッテ)
11:10~15 円山(1433m)頂上
12:07 連絡路分岐
12:37 新道連絡路分岐
13:00 天塩岳ヒュッテ登山口
西天塩岳はここむ1470m地点で奥にある標高点1465mではない・・・
登山口に一番近い愛別町の「湯元・協和温泉」で温まりヒュッテへ・・・
★ 天塩富士⇒西天塩岳へ・・・
次の夫婦登山をどこにしようかと探していた時、偶然HYMLの岳友ogino氏のブログから
「天塩富士」の記録を目にした。「天塩富士?」・・・聞き慣れない山にすぐに自分の登頂記録を
調べて見ると未踏の山でリストに載っている事も分かる。
目を点にして地形図を出しブログの紀行文を読み入って良いチャンスかも知れない・・・と直感した。
でも少し不明な点もあったので早々ogino氏にメールを送るとすぐに有難き返信を頂く。
ほぼ次は「天塩富士」に行こうと決めていた時だが、天塩岳周辺の山を色々と調べて見ると
「西天塩岳」というもう一つ未踏の山が浮上し、昨年?登山道を開削した・・・という記録を見つける。
天塩岳には2003年6月に反時計周りの新道コースから円山、天塩岳、前天塩岳と登り前天塩コース
から下山する周回ルートを夫婦で登っていたが、この時西天塩岳の存在を知りつつ登山道がない事
から単にこの山は積雪期か残雪期しか登れないとスルーしていた山だった。
その時以来、天塩岳周辺の未踏の山に白羽の矢は当たらず道北の未踏は後回しになっていたのかも
知れない。まして当時はまだ1000m超峰を全山登ろう・・・などと言う発想も無く単に夫婦登山を
楽しんでいただけの山行だったので未踏の意味も軽く頭の隅にあるだけだった。
しかし、今では未踏峰を探しては「どこにある山」「いつ登れば」「どのルートで」「難易度は?」と
一つ一つ整理しながら登るチャンスを伺うようになっている自分が不思議だ。
ほぼ決まり掛けた「天塩富士」も「西天塩岳」の出現に二者択一の選択となり久しぶりの夫婦登山の
選択権は妻のチーヤンに委ねる事にした。
天塩富士には登山道が無く、どちらかと言えば沢登りと藪漕ぎの山行に対し、西天塩岳は登山道が
ありそれも分岐~簡単に往復が可能である事を知ると結論は早かった。前回の天塩岳は12年前で
正直二人とも記憶が薄く当時の写真も一部しか見つからない始末だった。
そんな訳で当時を思い出しながら足慣らしを兼ねて一転「西天塩岳」を目指す山行となった次第です。
★ 四代目ハイエースで初の夫婦登山・・・
前回の夫婦登山はひと月以上前の5月1日、東暑寒岳だった。
その時の車は、代車のスズキスイフト・・・その後5月24日にようやく新車が納車となり記念すべき
最初の夫婦登山となる。
そして同時にホテルハイエースとしても最初の宿泊となり山以外の楽しみも増えた。
と言う訳で、立派な天塩岳ヒュッテには泊まらずホテルハイエースの予約でした。
【6月10日(水)】
★ 12年振りの再訪と未踏西天塩岳を求めて・・・
自宅を13:30に出る。
愛別のコンビニで夕食と晩酌の仕入れをして協和温泉でさっぱりする・・・
暗くなりかけた19:00頃、天塩岳ヒュッテに到着し、ヒュッテ前に駐車した。
平日でも先客が居て車は本州ナンバー、ヒュッテに灯りがあったので中に居るようだったが
ご挨拶もせず早々車で安着の儀へ移行した。
四代目ホテルハイエースは、以前のハイエースと違ってワイドタイプ・・・
広い空間にゆったり感があって足を延ばしても寝転んでも余裕のあるスペースは充分だった。
プロ野球交流戦 日ハムvs巨人戦をラジオで聞きながら晩酌するも結果を聞かずに就寝する。
(結果は、日本ハム 3 : 0 巨人)
今回のメインは、未踏「西天塩岳」1465mだが、明確な頂上の位置は地形図にも無く
登山道が開削されたとは言え、手前にはまだ多くの雪渓が残りルートに不安を残したままの
挑戦だった。
取り敢えず明日は、前天塩岳から周回する時計回りで出発し一つ一つ記憶を蘇らせ記録を
取りながら行こうと決めた。
6/10 到着してすぐ撮った天塩岳ヒュッテ
【6月11日(木)】 くもり・・・上空ガス
3:30 予定通り起床
弾き立てのコーヒーで目を覚ましのんびりと朝食を頂く。
5:35 出発 上空はガスに覆われあまり良くないコンディションだった。
出発する10分程前に日帰りと思われる単独の男性が到着し早々1番に出発していた。
この男性とは結果的に周るルートは同じだったが最後まで会う事も無く西天塩岳には
寄っていない事も分かった。ヒュッテに泊まっていた本州の登山者はまだ起きている
様子も無く結局ご挨拶する事無くの出発だった。
登山道のある山なのでこれ以降の紀行については、写真を中心に補足しながら
書いていきたいと思います。
登山口の横に建つ大きな案内板
白樺林のある明るく広い登山道を歩き始める・・・
最初に渡る橋
渡渉点は数か所ある。簡易的な人工橋が架けられているがどれも立派でした。
沿道に咲く花たちに癒されて・・・サンカヨウ
エゾノリュウキンカ(ヤチブキ)、沢沿いでは満開に群生してとても綺麗だった。
最初の分岐標識。登山口から約30分の新道連絡路と前天塩岳の分岐は直進する
つい撮ってしまいたくなる群落でした・・・
他の山ならもう花期を終えているエゾエンゴサクもここでは咲き始め・・・
旧道と前天塩コースの分岐標識
ウコンウツギ
ツバメオモト
ヤマザクラは背丈が低く目線で楽しめて癒されました・・・
ガスの中でしたが対岸の斜面に望む沢筋には多くの残雪があり冷やりとします・・
葉が亀の甲羅に似ている事からオオカメノキと付いたらしい・・・
前天塩岳コースの標高1410m付近にあるトラバース分岐、天塩岳方向に進むと前天塩はスルー
すっかりガスの中で登山を楽しんでいます。もうすぐ前天塩岳の頂上もガレ場の登行です
前天塩岳頂上直下で目立っていたキバナシャクナゲ・・・蕾が多かった
最初のピーク、前天塩岳頂上・・・風が強くガスで展望ゼロの頂上でした。
雪解けの沿道に多く咲いていたショウジョウバカマ
前天塩岳から天塩岳への登山道、何も見えないが東側は切れ落ちた崖のような斜面
天塩岳頂上手前の分岐標識・・ここは渚滑コースの分岐でもあるが登山道に気が付かなかった
天塩岳手前の登山道、ガスの中楽しめるのは沿道のお花だけ・・・
直下の北斜面に残る雪渓は結構な大きさだった・・・
前天塩岳から丁度1時間で着いた天塩岳頂上・・・
天塩岳頂上・・・非常に風が強く吹きさらしなので早々下山する
★ 初登頂の西天塩岳へ・・・
9:35 天塩岳下山開始
10:00 西天塩岳刈り分け分岐
強風だった天塩岳1558mのピークから一気に150m以上標高を下げると風も弱くなる。
風の無い所で休憩もしたかったが、探している内に大きく笹を刈り分けた分岐らしき場所に出合う。
案内板や標識類も無くこの刈り分けが何か、西天塩岳を意識していない登山者なら分からないかも
知れない。一応、高度計と地図、コンパスで確認するとそれらしき場所であると判断出来た。
また事前にその情報も得て来ていたのですぐに西天塩岳の分岐と分かった。
それにしても背丈を超えるネマガリ竹をこれだけ開削するのは大変な苦労だったと想像出来る。
刈り分けは200mほどで終わり、次に西天塩岳の東斜面には大雪渓が広がっていたので下の
状態は分からないが、恐らく岩場のロックガーデンが続く斜面と想像する。
大きく刈り分けられた西天塩岳分岐・・・標識がほしいところだ
西天塩岳の東斜面に残る大雪渓を登る・・・ガスでルートは不明もただ上を目指す
西天塩岳初登頂・・・と、この時はそう思っていたが実はこの奥の標高点が本ピークらしい。
儀ピークの手前はロックガーデン、ルート上に赤いペンキまで印していたが・・・
★ 偵察も・・・
10:15 西天塩岳頂上?
開削された笹の刈り分けと雪渓を登ると雪の無い岩場に出る。
登山路を探すとすぐに赤いペンキが目にとまり、これが新しい登山ルートかとありがたく利用した。
分岐からほんの15分で登山道らしきペンキや踏み跡が終わり頂上らしき最初のコブに着いた。
地形図から標高1470付近のコブであると判断・・・しかし、近過ぎるなぁ~と不安を抱く。
ここから少し西にはもう一つコブがあり地形図には1465mの標高点があるのでもしやと思い
ちょつと偵察に行く事にした。低いハイ松と細い灌木帯を掻き分けながら次のコブ手前のコルまで
進むも何故かその上まで行かなかった。
「開削されている」ハズなのにまさかこんな藪を漕いで・・・と余計な詮索が脳裏を走り、やっぱり
さっきのピークが頂上だ!と勝手に決め込んだのだ。
帰宅してから分かった事だが、折角の初登頂は空振りという結果に終わった・・・。
西天塩岳ヒュッテとも呼ぶ避難小屋、この小屋の裏にも開削路があるらしいが確認していない。
★ ひたすら下山・・・
10:50 避難小屋
11:10 円山(1433m)頂上
一応、西天塩岳の頂上に立ち満足の下山に入る。
今日はガスの登行となり、まったく視界も展望も無い天塩の再来だった。
最後のピーク円山での写真も早々にあとはひたすら下山の途につく。
円山1433m頂上・・・標識は支柱から落ちていた。他の頂上標識とは大違いで可哀そう
ムラサキヤシオ
朝、花を閉じていたニリンソウも暖かくなって花を開き始めていた・・・
オオバナノエンレイソウ
オオバタチツボスミレ
キバナノコマノツメ
★ 無事下山・・・
13:00 登山口到着
12年振りの再来も終日ガスの中で展望はまったく無かったが、ところどころで記憶が蘇りこうだった、
ああだったと夫婦の会話も楽しかった。雪の春山から夏山モードに切り替えた最初の夏道登山。
ぐるっと周回して約8時間コースは、充分に足慣らしが出来て満足と言えよう。
ただやっぱり展望は見たかったし、西天塩岳の本ピークにもう一度来なければ・・・と思う。
自宅から5時間近く掛かるちょっと遠い天塩岳も新車ハイエースのお陰で運転は苦にならなかった。
移動ホテル初の宿泊も快適だったのでこの後の山行も楽しみが増えて、泊り山行が多くなりそうな
気がする。
帰路では、当麻町の温泉「ヘルシーシャトウー」で汗を流し18:50無事帰宅した。
当麻町にある温泉施設「ヘルシーシャトウー」
★ 要らないお土産・・・
帰宅してから見つけた要らないお土産・・・
チーヤンの頭に居りました・・・
翌日、病院へ行きましたがダニはきれいに取れていて異常なし・・・良かった。
※ 6/19 ようやくUPしました!
※ 加筆しました・・ (16.09.21)
西天塩岳は1470mと分かりました・・・