エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

札幌・湯の沢遡行・・・

2011年09月17日 | 山紀行 (道央・札幌・積丹)
残暑には沢が一番・・・湯の沢遡行
(遅い出発も核心部を楽しんだ沢の往復遡行・・・)

■ 山 行 日   2011年9月16日(金)   日帰り
■ ル ー ト    空沼林道~湯の沢 往復
■ メ ン バ ー  
  夫婦登山 №21
■ 登 山 形 態    沢登り
■ 地 形 図    1/25000地形図  「空沼岳」


■ コースタイム  (登り 2時間  下り 2時間)

<登り>
09:45   空沼林道ゲート
10:23   林道終点(入渓)
11:10   F1
11:25   F2~F3
11:45   F6チムニーの滝

<下り>
11:55   下山開始
13:25   林道終点出合
14:05   ゲート


★ 予報外れた好天に・・・

昨日の樽前山も今日の湯の沢も天気予報と睨めっこして決めた夫婦登山だった。
何十回も登っている樽前山もそうだが沢からピークを目指さない遡行オンリーという選択肢は
エバ夫婦登山には珍しい山行でした。
そして昨日の雨道中を終えて今日は晴れて札幌は28度にもなる予報にHYMLで最近話題の
「湯の沢遡行」を思い出した。
日帰りで暑さを凌ぐ沢登り・・意外と身近で初めて入渓の遡行にはちょっと期待が高まる出発だ。


しかし、早朝出発の予定も寝坊した二人・・・自宅を出たのは7:30だった。
登山口への最短ルート恵庭市街から恵庭岳公園線(道々117号線)を経由して旧真駒内スキー
場を横切り空沼岳の登山口へ向かう予定も何と道々の途中「通行止」に逢いUターン・・・
大きなロスタイムが加わってしまった。


★ 沢の往復・・・

真駒内湯ノ沢の砕石場を通り抜け、真駒内川の支流「万計沢川」と「湯の沢川」側に別れる二股
の林道があり橋のすぐ手前から右に進む。(左は空沼岳の登山口へ続く)
湯の沢左岸沿いの林道を3~400m進むと地形図にはない立派な林道(工事用作業道)が続い
ているがその脇に鎖でゲートされた空沼林道が左岸沿いにあった。ゲート前に車を駐車して支
度するもすでに9:30を過ぎていた。
遅すぎる遡行も核心部の滝を楽しむところまでは行けそうなので時間を決めて沢を往復する事
にした。

ゲートから地形図上の林道終点まで約2キロを歩く。車も走れる立派な林道だが大雨の影響か
所々で大きな溝を作って荒れていた。最初林道は沢の左岸、そして右岸へ渡り再び左岸沿いの
道になると標高500m付近で道は沢に合流して終わり、対岸は草地となって廃道となってい
た。ここで遡行開始だ。ゲートから約40分の散歩だった。途中シマヘビとご挨拶する場面も
あった。



立派な空沼林道も大雨で荒れ気味でした・・・


入渓してから暫くは平凡な沢歩きが続きます・・

★ 核心部・・・

入渓から30分ほどは平凡な沢歩きで面白味は無いがやがて一枚岩の滑床が出始めると
核心部への期待が膨らむ。

11:10 5mの滑滝
滝の数え方は人によって違うと思うが620m付近で最初に出合ったこの滝をF1とした。
核心部の始まりと確信する。見た目以上に水流の勢いは強く何でもない滑滝の直登も足を
取られないように慎重に登る。足首から膝そして股下まで濡らす度に遡行の楽しさを満喫
するようだ。15分ほどで次の滝が現れすぐに連続して同じような5mほどの滑滝に出合
う。水量はあるがちょっと物足りなさを感じる直登も久々の遡行なので強引に「これでO
K」と自己満足する。



30~40分歩くと滑床になって核心部に入って行く


620付近でF1 5mの滑滝が出てきた 核心部の始まりです


簡単に直登も流れが強いので慎重に登る・・


F1の上部でピース


たまには登場します・・・


きれいな滑床につい膝を着く・・・


この滑は100mほどかな?


650付近 一応F2とした5mの滑滝


F2の上部


★ タイムアウト・・・

11:45 チムニーの滝 (命名はパッポ隊長)
地形図を読みながらそろそろ終盤かと思った頃にこの沢の最後の滝となる3~4mのチム
ニー状の滝とそのすぐ上に10mの大滝が見えてきた。チムニーを一本筋に勢い良く落ち
る水量は増水のせいか半端ではない。でもホールドもスタンスも確保出来そうで登る事は
可能だったと思う。しかし、ここの下りを考えた時ロープを使う支点も無さそうだったし
滝壺は腰上まであったので、眺めて終了にした。

(一番楽しいところは次回にとっておこう・・)

今日は夕方から所要があるのでここでタイムアウト。写真を撮って下山を開始する。


今日はここまでで下山 湯の沢上流チムニーの滝にて
              このすぐ上の10mの滝が最後になるようです・・・



下りの支流沢出合にちょうど良いシャワーの滝を発見・・


★ 意気地なし・・・

登りの支沢出合に見つけた錦糸状の滝に下りで「涼」を楽しむチーヤンが居る。
気温は25度を超えるも見るからに寒そう・・・
エバの意気地なし、シャワーはご遠慮して写真だけ撮る。



林道にて・・陽を浴びた紅葉がとても爽やかだった


これ何の実か分かりますか?   漢字だと・・「独活」と書きます

★ 遡行往復3時間・・・

終わってみれば僅か3時間の遡行往復で再び林道に出合う。「やっぱりあのチムニーは
登るべきだった」と少し悔いを残し、時々笛を吹きながら林道を戻る。天候が更に回復
して陽が強く差し込み紅葉(もみじ)の葉が透けてとてもきれいだった。これから紅葉し
秋を感じる爽やかな帰路に一応の充実感を持って無事車に到着する。

札幌近郊にも面白そうな沢を幾つも紹介してくれるHYML(北海道の山メーリングリ
スト)の仲間たちに感謝してこのページを閉じようと思う。



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