北大雪のマイナーな山・・・樹海峰 (1231.4m)
(積雪期しか登れないと思っていた山に沢からのルートを知って・・・)
■ 山 行 日 2009年9月23日(水) 日帰り
■ ル ー ト ニセイチャロマップ林道~北面直登沢 往復
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №28
■ 登 山 形 態 沢登り
■ 地 形 図 1/25000地形図 「大函」
■ コースタイム (登り 2時間45分 下り 2時間)
<登り>
11:15ゲート出発・・11:48花見橋・・11:55直登沢出合・・12:28 890二股・・12:53 990二股
・・13:14~30 1090付近左岸の作業道に入るが間違いに気付き戻る・・13:35 沢を詰めた上部
の作業道に出る・・13:49薮漕ぎ・・13:55北東尾根に出て更に笹薮を漕ぐ・・14:00頂上
<下り>
14:20下山開始・・14:25作業道・・14:32沢源頭部出合・・14:53 990二股・・15:06 890二股
・・15:36林道出合・・16:20ゲート
★ 紅葉に誘われて・・・
【 9/23 (水) 】 快晴
今年の夫婦登山は、春先から悪天続きの日に山行日が重なることが多く予定してた山がことごとく中止
や変更、延期となっていた。紅葉時には毎年訪れようと計画する大雪の山々も例外ではなかったが、そん
な中で誰が名付けたシルバーウィークの唯一最終日と翌24日が自分達の連休で天気予報も当初は快晴
だったので出掛ける事にした。
7:00自宅を出発10:58登山口となる層雲峡大函の近くにあるニセイチャロマップ林道ゲート前に着く。
ゲートの施錠は知っていたが、認識していた鍵とは別もので開錠出来ず歩く事にした。直登沢出合までは
約2.7㌔のアルバイトとなったが予想もしていたので決まるのは早い。
11:15 出発する。
大函駐車場近くにあるニセイチャロマップ林道の入口ゲート(沢出合まで約2.7㌔)
★ 整備された林道・・・
今回の山行で参考にさせて頂いた函館のsakagさんのHPでは3年前の2006年8月の記録が公開され
ていた。これによるとゲートから1㌔ほど入った地点で林道が決壊していて車の走行は無理・・とあったが、
その現場(六方昌沢出合付近)はその年の秋~翌年に掛けて補修工事が成されたようで立派な林道とし
て復活していた。その先ウエンシリ沢出合の手前ではニセイチャロマップ川の護岸と砂防ダムの工事
中だったが、何も言われずに通過出来た。
11:48 花見橋
11:55 北面直登沢出合
林道二つ目の橋「花見橋」を渡ると北面直登沢の出合は近い。橋から200mほど先右側に沢の出合を
確認出来る。ゲートから約2.7㌔40分間のアルバイトも準備体操と思えば辛くは無い。ただゲートさえ開
けば立派な林道だけに次回行こうとしているこの先のニセイチャロマップ第一川出合まで約5㌔の林道歩
きは解消出来るだけに悔やまれる。
まぁここでわがままを言っても仕方が無いが、山と向き合って登る以上あまり楽をすることばかり考えて
は「バチが当たる」と言うものだろうか。
ニセイチャロマップ林道から目指す樹海峰を望む・・
林道から北面直登沢の出合 (右岸に古い林道跡がある)
直登沢出合付近の渓相・・・
★ 沢靴要らず・・・
出合沢右岸に古い林道跡がありここを辿ろうと歩き始めたが林道はすぐに沢から分かれて離れていた
ので降りて入渓すると沢の左岸側にも古い作業道のような跡がありそれを辿った。沢自体は小さく足首
にも満たない水量の平凡な沢で、この先890二股までほとんど沢に入らずに右岸、左岸の作業道跡を
歩く事が出来た。
12:28~35 C890二股 (休憩)
作業道跡は、二股の左股の左岸側に斜度をもって延びていたがルートは右股に進む。沢はより小さくな
り20~30cmの幅で僅かな水量の流れだった。そしてこの先もほとんど沢の中を歩く事無く右岸、左岸
の淵を歩く事が出来、渡渉ではなくひょんと飛び越えて対岸へ移動するという感じである。所々明瞭な鹿
道などもあり斜度を少しずつ増しながら登って行く。
12:53 C990二股
★ 蕗とイタドリの涸れ沢に・・・
この二股は左へ進む。右股は水量のほとんど無い蕗が生い茂った沢だった。二股少し手前では微妙な
枝沢があったので左へ行きそうになるので注意したい。
上流部の渓相 (沢幅は狭くなり蕗とイタドリが密集する)
デカイ・・蕗
源頭部(1150m付近)
★ 地形図の読み違い・・・
13:14頃 1090m付近
水流はまだ僅かに確認出来るが間もなくこの沢の源頭かと思ったところで左岸側に古い林道が現われた。
ついこれが頂上方向へ延びている林道だろうと思い込み沢から離れて歩き始めた。しかし、すぐこの林道
に疑問を抱いた。道は頂上北斜面をトラバースするように西側へ辿っていたのでどんどん頂上から離れて
行くのだ。元の沢に戻り往復15分のロスになった。しかし、林道から振り向くと北側には優しくも悠然と聳
える「屏風岳」が目に飛び込み、再び訪れて挑戦することを胸に誓った。
13:30 元の沢へ
13:35 沢の源頭地形に・・
北面沢源頭部上部の作業道から「屏風岳(1792m)」を望む
★ 笹薮突入も僅かで頂上・・・
13:49 沢源頭地形の急斜面をひと登りすると古い作業道跡がありこれが頂上方向に延びている道
路と確信する。何度かジグを切りながら辿ると終点となり薮に突入する。
稜線はすぐ上と分かる位置だ。
13:55 尾根上(北東尾根)
頂上直下の北東尾根の薮漕ぎ・・・
樹海峰頂上三角点を確認・・・
笹原の頂上から南東側の石狩連峰を望む・・
反対側は樹林帯で視界は無い・・・
9/23 「樹海峰(1231.4m)」頂上にて
14:00 樹海峰 頂上
★ 笹薮の頂上・・・
北東尾根に出ると尾根全体が笹原になっているが頂上の方向は確認出来近いと分かる。5分ほど掻き
分けて登ると一番の高みらしき笹原の中に凹んだ所があり案の定三角点があった。近くの木々の枝には
何本かの古いテープもあったので頂上と確信する。展望は南東側の石狩連峰側のみで表大雪や北の屏
風岳も東側も樹林に覆われて望むことは出来なかった。松の木の下で暫し休憩をして来た道を戻る事に
した。
14:20 下山開始
下山時、沢の上部でゲットした スギヒラタケ・・・ 翌朝の鍋焼きうどんに入れて食す
15:36 林道出合
16:20 ゲート到着 (下り 2時間)
★ 観光と温泉と生ビール・・・
下山後、日没までの間途中にある「銀河の滝」と「流星の滝」を双爆台という展望台まで登り両滝を同時
に間近に見学した。間もなく暗くなるというのに観光客を乗せた大型バスは次々と到着する。そんな中に
紛れ込んですっかり観光客だ。
本日の定宿「層雲峡駐車場」に駐車。
沢でゲットしたスギヒラタケを塩水を入れた鍋に浸して虫だしをする。その間いつもの黒岳の湯で汗を流し
一階のイタリアンレストラン「ビアグリルキャニオン」で生ビールと軽い夕食をとって宿に戻った。ちょっと贅
沢な夕食だったが少し遅い結婚30周年のお祝いと思えば高くはない食事だ。
宿(ハイエース)では、軽く二次会をして明日の山行に備えて 20:30 就寝する。
翌朝は、鍋焼きうどんにゲットしたスギヒラタケをふんだんに入れて出汁の効いた美味しい秋を満喫する。
記録や地形図を参考にさせて頂いたsakagさんのHPはこちらです
一人歩きの北海道山紀行
(積雪期しか登れないと思っていた山に沢からのルートを知って・・・)
■ 山 行 日 2009年9月23日(水) 日帰り
■ ル ー ト ニセイチャロマップ林道~北面直登沢 往復
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №28
■ 登 山 形 態 沢登り
■ 地 形 図 1/25000地形図 「大函」
■ コースタイム (登り 2時間45分 下り 2時間)
<登り>
11:15ゲート出発・・11:48花見橋・・11:55直登沢出合・・12:28 890二股・・12:53 990二股
・・13:14~30 1090付近左岸の作業道に入るが間違いに気付き戻る・・13:35 沢を詰めた上部
の作業道に出る・・13:49薮漕ぎ・・13:55北東尾根に出て更に笹薮を漕ぐ・・14:00頂上
<下り>
14:20下山開始・・14:25作業道・・14:32沢源頭部出合・・14:53 990二股・・15:06 890二股
・・15:36林道出合・・16:20ゲート
★ 紅葉に誘われて・・・
【 9/23 (水) 】 快晴
今年の夫婦登山は、春先から悪天続きの日に山行日が重なることが多く予定してた山がことごとく中止
や変更、延期となっていた。紅葉時には毎年訪れようと計画する大雪の山々も例外ではなかったが、そん
な中で誰が名付けたシルバーウィークの唯一最終日と翌24日が自分達の連休で天気予報も当初は快晴
だったので出掛ける事にした。
7:00自宅を出発10:58登山口となる層雲峡大函の近くにあるニセイチャロマップ林道ゲート前に着く。
ゲートの施錠は知っていたが、認識していた鍵とは別もので開錠出来ず歩く事にした。直登沢出合までは
約2.7㌔のアルバイトとなったが予想もしていたので決まるのは早い。
11:15 出発する。
大函駐車場近くにあるニセイチャロマップ林道の入口ゲート(沢出合まで約2.7㌔)
★ 整備された林道・・・
今回の山行で参考にさせて頂いた函館のsakagさんのHPでは3年前の2006年8月の記録が公開され
ていた。これによるとゲートから1㌔ほど入った地点で林道が決壊していて車の走行は無理・・とあったが、
その現場(六方昌沢出合付近)はその年の秋~翌年に掛けて補修工事が成されたようで立派な林道とし
て復活していた。その先ウエンシリ沢出合の手前ではニセイチャロマップ川の護岸と砂防ダムの工事
中だったが、何も言われずに通過出来た。
11:48 花見橋
11:55 北面直登沢出合
林道二つ目の橋「花見橋」を渡ると北面直登沢の出合は近い。橋から200mほど先右側に沢の出合を
確認出来る。ゲートから約2.7㌔40分間のアルバイトも準備体操と思えば辛くは無い。ただゲートさえ開
けば立派な林道だけに次回行こうとしているこの先のニセイチャロマップ第一川出合まで約5㌔の林道歩
きは解消出来るだけに悔やまれる。
まぁここでわがままを言っても仕方が無いが、山と向き合って登る以上あまり楽をすることばかり考えて
は「バチが当たる」と言うものだろうか。
ニセイチャロマップ林道から目指す樹海峰を望む・・
林道から北面直登沢の出合 (右岸に古い林道跡がある)
直登沢出合付近の渓相・・・
★ 沢靴要らず・・・
出合沢右岸に古い林道跡がありここを辿ろうと歩き始めたが林道はすぐに沢から分かれて離れていた
ので降りて入渓すると沢の左岸側にも古い作業道のような跡がありそれを辿った。沢自体は小さく足首
にも満たない水量の平凡な沢で、この先890二股までほとんど沢に入らずに右岸、左岸の作業道跡を
歩く事が出来た。
12:28~35 C890二股 (休憩)
作業道跡は、二股の左股の左岸側に斜度をもって延びていたがルートは右股に進む。沢はより小さくな
り20~30cmの幅で僅かな水量の流れだった。そしてこの先もほとんど沢の中を歩く事無く右岸、左岸
の淵を歩く事が出来、渡渉ではなくひょんと飛び越えて対岸へ移動するという感じである。所々明瞭な鹿
道などもあり斜度を少しずつ増しながら登って行く。
12:53 C990二股
★ 蕗とイタドリの涸れ沢に・・・
この二股は左へ進む。右股は水量のほとんど無い蕗が生い茂った沢だった。二股少し手前では微妙な
枝沢があったので左へ行きそうになるので注意したい。
上流部の渓相 (沢幅は狭くなり蕗とイタドリが密集する)
デカイ・・蕗
源頭部(1150m付近)
★ 地形図の読み違い・・・
13:14頃 1090m付近
水流はまだ僅かに確認出来るが間もなくこの沢の源頭かと思ったところで左岸側に古い林道が現われた。
ついこれが頂上方向へ延びている林道だろうと思い込み沢から離れて歩き始めた。しかし、すぐこの林道
に疑問を抱いた。道は頂上北斜面をトラバースするように西側へ辿っていたのでどんどん頂上から離れて
行くのだ。元の沢に戻り往復15分のロスになった。しかし、林道から振り向くと北側には優しくも悠然と聳
える「屏風岳」が目に飛び込み、再び訪れて挑戦することを胸に誓った。
13:30 元の沢へ
13:35 沢の源頭地形に・・
北面沢源頭部上部の作業道から「屏風岳(1792m)」を望む
★ 笹薮突入も僅かで頂上・・・
13:49 沢源頭地形の急斜面をひと登りすると古い作業道跡がありこれが頂上方向に延びている道
路と確信する。何度かジグを切りながら辿ると終点となり薮に突入する。
稜線はすぐ上と分かる位置だ。
13:55 尾根上(北東尾根)
頂上直下の北東尾根の薮漕ぎ・・・
樹海峰頂上三角点を確認・・・
笹原の頂上から南東側の石狩連峰を望む・・
反対側は樹林帯で視界は無い・・・
9/23 「樹海峰(1231.4m)」頂上にて
14:00 樹海峰 頂上
★ 笹薮の頂上・・・
北東尾根に出ると尾根全体が笹原になっているが頂上の方向は確認出来近いと分かる。5分ほど掻き
分けて登ると一番の高みらしき笹原の中に凹んだ所があり案の定三角点があった。近くの木々の枝には
何本かの古いテープもあったので頂上と確信する。展望は南東側の石狩連峰側のみで表大雪や北の屏
風岳も東側も樹林に覆われて望むことは出来なかった。松の木の下で暫し休憩をして来た道を戻る事に
した。
14:20 下山開始
下山時、沢の上部でゲットした スギヒラタケ・・・ 翌朝の鍋焼きうどんに入れて食す
15:36 林道出合
16:20 ゲート到着 (下り 2時間)
★ 観光と温泉と生ビール・・・
下山後、日没までの間途中にある「銀河の滝」と「流星の滝」を双爆台という展望台まで登り両滝を同時
に間近に見学した。間もなく暗くなるというのに観光客を乗せた大型バスは次々と到着する。そんな中に
紛れ込んですっかり観光客だ。
本日の定宿「層雲峡駐車場」に駐車。
沢でゲットしたスギヒラタケを塩水を入れた鍋に浸して虫だしをする。その間いつもの黒岳の湯で汗を流し
一階のイタリアンレストラン「ビアグリルキャニオン」で生ビールと軽い夕食をとって宿に戻った。ちょっと贅
沢な夕食だったが少し遅い結婚30周年のお祝いと思えば高くはない食事だ。
宿(ハイエース)では、軽く二次会をして明日の山行に備えて 20:30 就寝する。
翌朝は、鍋焼きうどんにゲットしたスギヒラタケをふんだんに入れて出汁の効いた美味しい秋を満喫する。
記録や地形図を参考にさせて頂いたsakagさんのHPはこちらです
一人歩きの北海道山紀行
足寄町のラワンブキは大きい事で有名ですが
普通の蕗(名前は不明)でこんなに大きく成長したものは私も始めて見ました。150センチの妻より大きいのですから・・こんなのが沢一面に群生してましたよ。
ただ今、岩山もアップ中です。よろしければまた覗いてください。今後ともよろしくです。
なかなか山には登れないとは思うんで、
しばらくはきれいな写真だけでも楽しませてもらいます。
更新楽しみにしてます!