e411y(回顧録)

e411yの旅でのことを書き残しておきたいと思います。

御宿松本重蔵

2010年10月20日 | 建築物
伊勢本街道・高井には,近世末に「御宿松本重蔵」の看板を掲げた松本家の立派な大和棟が江戸時代を偲ばせている。
庭先には天明元年(1781)の道標があって、「右いせみち 左むろう」の刻銘通り左への踏み分け道は宇太・松山から室生への古道である。
松本家からの旧道に杖や煮物を売った源助屋敷や、旅籠の大文字屋などの屋敷跡がある。杉山を抜ける手前に高井の地名に由来する井戸跡と、数百年は経ている巨大な高井の千本杉がある。
千本杉から坂道を上がり詰めたところが津越辻で、200年を経ている大和棟の津越家がある。大津屋として宿屋を営んでいるが、陣笠などが保管され、馬繋ぎ輪が2ヶ所あるので、武士が多く利用したと思われ、天誅組も宿泊している。
大津屋の隣に明治初期まで長谷屋が営業していたという。