わ、わ、わ! ジャッスミン、そこから一歩も動いたらダメだからね!
座っていた椅子を引こうとして、一瞬予感がして後ろを振り向いたら、椅子のすぐ後ろにジャスミンが居た。
うっわぁ~! だから、ダメだって! 離れて離れて!
なぜ、毎回毎回、こんなにぴったりとくっついているのだろう。
ヒィ~~~~ッ!
これは、幸いにも、今まで一度も痛い目にあっていないから、挟まれたらどんなに痛いか知らないからに違いない。
もちろん、私も、椅子に手を挟まれたことはない。
でも、生まれてからこのかた、ドアをはじめ色々なものに挟まったりぶつかったりして生きてきた。
だから、危険状況や痛みの感覚が想像出来るのだ。
ジャッスミン、もし手なんか挟まれたら、舐めたくらいじゃ治らないよ。
ジャスミンが、安全な場所か危険な場所かもわからず、どこでもくつろいでいる姿を見ると、平和だなぁと思う。
外猫のみなさんたちは、一番発達していそうな危険予知能力。
ジャスミンの場合……皆無だ。
ところが、爪切り鋏をポケットに忍ばせて、笑顔のままじりじり近寄ると、
この後、サッと逃げられた。
一度も深爪をしたことがないのに、である。 なんで?
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