ルーム・ストラト~音楽と私~

タイトル通り、筆者が好きな音楽の事を中心に自分勝手に書きます。

名盤紹介Vol.1

2010-01-12 09:54:14 | 日記
おはようございますm(__)m

今回からはちゃんと趣旨に添ったことを書きたいと思います。



今回紹介するのは、私が世界で一番好きなギタリストである、ラリー・カールトンの最高傑作として名高い『夜の彷徨』です。



フュージョンギターを通った人なら必ず知っているといっていい程、有名な作品ですね。


当時(1970年代後半)、スタジオミュージシャン、またはクルセイダーズのメンバーとしてジャズギター界で名を馳せていたカールトンが彼の音楽性を自分の手で表現した作品であり、あの時点での彼の音楽の集大成と言えると思います。




まず冒頭の"ROOM335"なんですが、この曲は私の人生を変えたといっても過言ではありません。

当時まったく予備知識無しにカールトンのベストを購入して、帰り道CDウォークマンで聴きながら帰ったのですが、あまりに興奮して、歩きながら電柱にぶつかったのを覚えています。



感想からいうと、人並みな言い方ですがとにかくギターが歌っている。


こんな歌い方をするギタリストは初めてでしたね。
伸びやかに、繊細に、時には激しく。
そしていくら激しくなっても絶対に失わない独特のメロディセンス。


いやー、完璧でしたね。


"ROOM335"のアドリブ部分に関しては、
「これ本当にアドリブ?」と思う程、流麗なソロでしたね。

盛り上げ方もうまい。
多分この人程ギターを歌わせるためのピッキングコントロールに気をつかってる人はいないじゃないですかね?
最近のフォープレイでの演奏を見てもつくづく思います。


極めつけは、その音そのものです。
ES-335から紡ぎ出されるトーンは伸びがあり、豊かなセミアコの音に、西海岸的な乾いた爽やかさを足したような感じです。


この人のトーンからは、『幸せ』を感じます。もちろん色々詰まった想いはあるでしょうが。

素直に
「こんなギターが弾けたら気持ちがいいだろうなー」と思いましたね。

とあるブート屋で手に入れ1979年の映像では、やはりすごく気持ちよさそうでしたね。


あ、そうそう。
この作品、何もギターだけが凄いわけじゃないんですね。

ドラムにはTOTOのジェフ・ポーカロがいまして、その音色と超的確なフィルインは作品に大きく貢献していると思います。
特に彼のゴーストとシンバルワークは匠の業です。

フュージョンドラマーの方にもお薦めしたいですね。



とりあえず興味ある方は是非聴いてみてください。


あ、余談ですか、このブログのタイトルはもちろんROOM335から来ておりまして、私が最初に作った曲のタイトルにもなっております。


名盤紹介第一回はこんな感じで。
ではまた。