ルーム・ストラト~音楽と私~

タイトル通り、筆者が好きな音楽の事を中心に自分勝手に書きます。

ブルースの世界vol.1

2010-09-01 22:53:03 | 日記
ここ何回か、ブルース回にしたいと思います。


第一回目はシカゴブルースの異端児、バディ・ガイです。

彼は、何といってもその喚き、泣き叫ぶようなギターとボーカルが最大の特徴です。
その迫力といったら、まるで尖ったガラスで身を斬られたかのような鋭さがあります。
ブルース界広しといえど、ここまでストレートに感情をギターと歌にぶつける人は中々いないのでは?

代表的な録音はというと、チェスレコード時代の録音を収めた『I was walking through the woods』が有名ですね。

迫力のボーカル、そしてクリーントーンながら力の入りまくりのこれでもかと言わんばかりのギター。


圧巻は2曲目『Stone crazy』

七分に及ぶ(本当はもっともっと長かったらしい)ドロドロなシカゴ流スローブルースで、七分間を休む間もなく全力で歌い、弾くバディ・ガイ!!

これぞ、ブルースの真髄の一つでしょう。
もちろん、ピッキングの強弱にこだわっているのもバディらしい。

ただ、弱く弾くのではなく弱い音を目一杯力を抑制して弾く、という感じである。

音が出ていない間さえも、力が入りまくっているのがわかる。
本当に呼吸から汗から顔の表情まで全てが伝わってくるようです。


バディ・ガイのすごさは説明のいらないところでしょうな。
あまりにもストレート過ぎるので、聞き手に余分な知識を要さない。



これでもチェスレコードからは「激しすぎるから抑えてくれ」と、注意されていたらしいから恐ろしい。


チェスを出た後、バディはヴァンガードに移籍するが、そこで出たライブ盤『THIS IS BUDDY GUY』は今迄の鬱憤を晴らすかの如く、爆発しまくっている。

激しすぎて、聞き手にも相当体力が必要である。



あとはもう聴いて、感じてください。
あまり説明することは無いです。



ちなみに私がバディ・ガイの良さを本当に知ったのは、1969年のスーパーショウという番組での『Mary had a little lamb』ですね。

この時はベースがジャック・ブルースだったりしてバディのテンションも最高潮。
完全にキレてますね。
私にストラトキャスターの迫力を教えてくれたテイクでもあります。

是非皆さん見てみてください。



あ、最後に……

私はそのライブを見たのち、バディ・ガイへの敬意を表して数少ないブルース友達と一緒に『バディ先生』と呼ぶ事にしました。


ブルースでストラトと言ったら、私の中ではバディ先生一択ですね。
マジックサムもレイヴォーンも、バディ先生には勝てません。

あのジミヘンやクラプトン、ジェフ・ベックまでもが影響を受けたのを公言していますからね。


そんなバディ先生の世界に皆さんも触れてみてくださいね。


ではまた。

自然体

2010-09-01 01:57:28 | 日記
自然体の演奏って何だろうね。

最近よく考えます。


自分が一番自然でいられるときに、一番自分らしさが出ると思うんですよ。



だから、演奏も無理をするのってどうなのかなと。


私の場合は、長いこと色々なジャンルを演奏してきました。
その中で自分が一番『自然体』でいられるときは、やはりブルースです。


ジャズ・フュージョンだと、やっぱりどこかしら頭をつかったりと、気にする部分が多いのです。

もちろん、ROOM335みたいな演り慣れた曲なら結構自然体で弾けるんですが、ジャズともなるとコード進行やリズム、ニュアンスなど考えながら弾くことが大半です。

なかなか、なーんも考えないで感情のままに弾くことはできないですね。

だからこそジャズは良いのかも知れませんが。



しかしブルースなら、感情を目一杯ギターや歌にぶつける事が出来る。
特にブルースロックなら尚更、音の間やニュアンスさえも気にせず感情のままに弾きまくれる。


私は、ブルースは演り慣れています。
コード進行もワンパターンだしね(笑)

ファンクスタイルでも、ロックンロールでも、ブルースならすぐ対応できます。


やはり私はちょっと普通の日本人とは違うようです。


もちろん日本の音楽も大好きですよ。
ただ最近、特にブルースへの執着が半端ないです。


ゲイリー・ムーア流ブルースならその辺のギタリストには負けない自信はあります。
ゲイリーのように、力押しで弾きまくるブルースが私の最も自然体な姿なのかもしれないと、最近本気で思っています。


カールトンに生涯師事するつもりでしたが、ゲイリー・ムーアという新たな師匠ができました。
その存在の大きさは計り知れないです。


もちろん私のプレイスタイルはただのゲイリーのコピーではありません。
カールトンやクラプトン、リッチーや春畑など、色々混ざっています。


まだまだ、素晴らしいギタリストはたくさんいるので、これからも刺激はたくさん受けそうです。


あぁ、私のギターの終着点。
見えてきたのかなぁ。


見えたら、あとは極めるのみ!!ですからね。



まぁ、まだ22歳やそこらじゃ、方向性くらいしか決まらないっす。

ただ、今しっかり方向性を決めないと、これから頑張る気合いが出せません。

頑張らんと!


しかし、Still Got The Bluesは名盤だよ…


ではまた。